タイサンボクの葉は表が光沢のある緑で、葉の裏は茶色です。
タイサンボク の花後の花柱
● タイサンボク リトルジェムの品種の特徴
常緑樹。リトルジェムはわい性品種で、普通のタイサンボクよりもコンパクトに育ちます。若木のうちから花をつけ、かなり低いところにある枝にも花が咲きます。小形の白い花にはよい香りがあり、枝が伸びるにつれて次々と開花します。四季咲き性が強く、春から晩秋まで開花します。葉は小型で、光沢のある緑色です。シンボルツリーや庭園樹としてお楽しみください。
刈り込みにもよく耐える強い木です。定期的に剪定すると庭木にも向きます。
タイサンボはモクレン科の常緑高木です。初夏に手のひらくらいの大きく白い花を咲かせます。存在感のある独特の花姿ですが、高木になることや上の枝先につくことから、知らないと気づかないことも。香水の原料となる程素晴らしい芳香があり、香料の名として「マグノリア」と呼ばれることもあります。葉っぱもかなり特徴的で、表は光沢のある緑色、裏はビロードのような毛羽立った手触りで茶色です。
一般的な増やし方は接木で、コブシを台木とすることが多いのですが、その育成は一般には難しいようです。
学名 |
Magnolia grandiflora モクレン科 モクレン属 |
別名 |
泰山木 |
開花時期 |
6月頃 |
花色・大きさ・花形 |
純白・(20cm位)・一重咲き |
香りの強さ |
強香 |
最終樹高 |
地植え:2m ~ 10m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑高木) |
最終葉張り |
3m ~ 5m |
栽培用途 |
シンボルツリー、鉢植え、記念樹、盆栽、花壇、寄せ植え |
成長の早さ |
やや早い (50cm/年) |
植栽適地 |
東北~九州 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性普通、耐暑性強い |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:ほとんどつかない |
タイサンボク |リトルジェム ポット大苗の育て方
植え方・用土
寒さにあまり強くないため、冬の寒さが過ぎ花期を迎える前に植え付けを終わらしたいところです。暖かい地域でしたら冬での植え付けも問題ありません。基本的に日当たりを好みますが、明るい半日陰でも大丈夫。やや湿り気のある肥沃な土が理想です。
樹勢が強く、土質も選ばない丈夫な木です。花ひろば堆肥“極み”や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。耕土が浅い土壌では大きく育てずコンパクトに収まることもあります。根が粗く細根が少ないため、成木になってからの移植は難しいため、植え付け時はよく吟味しておきましょう。また、大きく育つため地植えをお勧めします。
水やり
地植えの場合、根付いたら基本的に水遣りは不要です。
肥料のやり方
植え付け時に堆肥などをすき込んでおけばあまり肥料は必要としませんが、生育が悪いようでしたら2月ごろに寒肥として油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。
剪定方法
タイサンボクは自然に樹形が整うため、剪定はあまり必要ありません。タイサンボクは花後に伸びた枝に花芽がつくため、剪定する場合は花が終わってすぐ7月頃までには済ませましょう。
病害虫の予防法
病害虫はあまり心配いりませんが、風通しが悪いとカイガラムシがつくことがあります。
枝があまり込み合わないため、大株になるにつれて病虫害の心配は減ります。