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● マンゴー カストゥリ マンゴーの品種の特徴

「カストゥリ マンゴー」は小さな黒紫色の果実から放たれる、強烈な甘い芳香。野生ではすでに絶滅したとされながら、人の手によって今も受け継がれている、ボルネオ島固有の非常に貴重なマンゴー近縁種です。

インドネシア・ボルネオ島南部、南カリマンタンを原産とするウルシ科マンゴー属の常緑高木で、現地では「カストゥリ」「マンガ・カストゥリ」などと呼ばれ、南カリマンタンを象徴する果物の一つとして親しまれてきました。

IUCNでは「Extinct in the Wild(野生絶滅)」と評価されており、本来の自生地における野生個体群は失われたとされています。しかし、果実を目的として地域住民によって栽培されてきたため、植物そのものが完全に失われたわけではありません。

つまり現在のカストゥリマンゴーは、人が栽培し、次世代へ受け継いできたことで生き残っている果樹です。近年では中南米やオーストラリアなどでも栽培され、世界中のフルーツラバーに愛される果物となっています。

一般的なマンゴー(Mangifera indica)と比較すると、果実はかなり小型です。丸みのある楕円形で、成熟すると果皮は緑色から暗褐色、黒紫色を帯びた非常に特徴的な色になります。

一見すると「これがマンゴー?」と思ってしまうような姿ですが、果実には非常に強い芳香があります。

カストゥリという名前は、この香りを表す「Kasturi(ムスク)」に由来するとされるほどです。完熟果は強く甘い芳香を放ち、一般的なマンゴーとはまた違った、濃厚で野性的な香りを楽しめます。

果肉は黄色~オレンジ色で、甘味が強くジューシー。果肉は柔らかくやや繊維質で、非常に甘いです。

改良された現代のマンゴーには、ほとんど繊維を感じない滑らかな品種が数多くあります。それらと比較すると、カストゥリは食感の完成度を追求した果物というより、「強烈な芳香と濃厚な甘味を楽しむ野生マンゴー」に近い存在です。

果実はそのまま生食できるほか、ジュースなどにも利用されます。小型なので可食部の量では大型マンゴーに及びませんが、その分、一果一果に凝縮されたような香りを楽しめることが魅力です。

樹は自然状態では10~30mほどになる大型の常緑樹で、太い幹と密な樹冠を形成します。生育は比較的ゆっくりですが、長寿で、成木になると堂々とした熱帯樹木らしい姿になります。

原産地である南カリマンタンは高温多湿で降水量の多い熱帯地域です。そのため、本種も年間を通して暖かく湿潤な環境を好みます。

耐暑性は非常に高く、日本でも夏季には旺盛な成長が期待できます。一方、耐寒性は期待できません。ボルネオ低地由来の本格的な熱帯果樹ですので、日本では沖縄など一部地域を除いて鉢植えや温室栽培を基本とし、冬季は十分な温度を確保することをおすすめします。

また、Mangifera indicaとは別種であることも、本種を育てる大きな面白さです。

マンゴー属には一般的なマンゴー以外にも数多くの食用種があります。カストゥリ、クイニ(Mangifera odorata)、ブニトン(M. torquenda)などを育てていくと、「マンゴー」という果物が実は一種類の植物だけではないことがよく分かります。

そしてカストゥリには、さらに特別な意味があります。

野生では姿を消してしまった植物が、その果実を愛した人々によって栽培され続け、今も世界各地の果樹愛好家へ受け継がれている。

黒紫色の小さな果実、ムスクを思わせるほどの強い芳香、濃厚な甘味。そして野生絶滅という背景。

カストゥリマンゴーは、単なる「珍しいマンゴー」ではありません。ボルネオの果物文化と生物多様性、そして植物を栽培して残すことの意味まで感じさせてくれる、マンゴー属の中でも特別な一種です。

代表的な南国フルーツの1つで、完熟した果実は果汁が多くて濃厚な甘みで、口当たりなめらかです。ウルシ科の果物なので素手で果汁などを触るとかぶれたりしますので注意してください。原産地では10mに育つ高木ですが、接木苗を育てれば1mくらいで管理できます。鉢植えで栽培してコンパクトに育てて収穫を目指しましょう。
マンゴーは昔から聖なる果実として珍重されてきてきました。風水ではマンゴーを家の南側に植えれば、金運と財運が上がると言われています。

学名
Mangifera casturi ウルシ科 マンゴー属
別名
ブラックマンゴー、カストゥリ、マンガ・カストゥリ
開花時期
4~5月
花色・大きさ・花形
ピンク・・房状
香りの強さ
臭い
収穫時期
7~8月頃
果実の大きさ
☆☆☆☆小実 50~80g
甘さ
★★★★☆ 平均糖度:17~20度
果実の用途
生食、加工用(お菓子、ジュースなど)
結果年数
2~4年
自家結実性
1本でなる(開花時期は雨をよけて、ミツバチに受粉してもらいますが、開花期が寒く昆虫の飛来が少ない場合は人工授粉をおすすめします。気温は23度以上を維持してください。)
最終樹高
鉢植え:1m ~ 2m (常緑高木)
最終葉張り
2m ~ 4m 
栽培用途
鉢植え、温室
植栽適地
日本全国(原則、鉢植え栽培)
育てやすさ
★★★☆☆ 育てやすい
日照条件:日なた、耐陰性やや弱い、土壌酸度:弱酸性
耐寒性やや弱い(5度)、耐暑性強い、耐乾性普通
耐病害虫性
耐病性:ほとんどつかない 害虫:普通
花言葉
甘いささやき

カストゥリ・マンゴー|実生苗の育て方


植え方・用土

水はけの良い土壌で植えてあげてください。日当りの良い場所での管理がおすすめです。
マンゴーは、酸性土壌を好みますので、ブルーベリーの土で植え付けていただくと良いです。温室や地植えの場合は、ピートモスを混ぜてお使いいただくと良いです。
マンゴー アーウィン 5
土壌のPHが低すぎる環境では、苦土石灰を与えて矯正します。鉢植えの際は10号サイズが良いです。
マンゴーは、10℃以下で生長が止まります。地植えの際は温室で、家庭栽培の場合は、鉢植え栽培が必須になります。
鉢植え栽培の場合、10月下旬からは 日中 ベランダで日光に当て、夕方からは室内で管理してあげてください。(10月下旬~4月までは室内管理がおすすめ)


水やり

季節問わず、乾いていたらたっぷり水を与えてください。
あまり水を欲しがる植物では無いので、土が十分に乾いてから与える習慣がベストです。夏場は乾きやすいので、土の表面を毎日チェックすると良いです。冬は乾燥気味に育ててください。


肥料のやり方

緩効性 化成肥料を1~2月(花芽分化期)、4~5月 (果実肥大期)、7~9月 (収穫直後) の年3回与えます。
若木の時期(植え付けから2年未満)は冬の時期を除き、2ヶ月に1度のペースで肥料を与え、これを年4回繰りかえすと良いです。


花芽の付き方

冬に花芽分化します。冬は乾燥気味に管理することで、花芽の分化が促進されます。開花期は20度以上を確保し、ヤニ果を防ぐために25度以上で栽培です。開花中はこまめに花房をゆすって不受精の小花を落とします。手でゆすって落ちる程度の花や幼果はどっちみち肥大しないので、気にしないで落とします。
果実が小指の先っちょ程度の大きさになったら、果頂部が窪んでいる果実は受精していないので、摘果します。親指の先っちょ程度になったら大きめで長めで果皮に輝きがあるものだけを果房中に3~5個残し、果実がタマゴ程度の大きさになったら、1~2果程度にして他は摘果します。


剪定方法

1年生苗は地際から20~30cmくらいの位置に主枝のなる枝が3本あれば、その3本を付け根から20cm程度の節の下で切り戻します。
3本枝がなければ、主幹を30cm程度で切り戻して、3本の枝を出させて、それ以外はかきとります。残した枝が伸びたら、付け根から20cm程度の節の下で切り戻します。
切った枝から新梢が生えたら、2~5cm程度伸ばしたところで先端を切ります。切ったところからまた新梢が出るので、2本だけ残してそれ以外はかきとります。残した2本が太く充実していきます。
その後の切り戻し剪定は8月末までに終わらせておきます。剪定後に秋に伸びる枝を充実させて花をつけさせます。直上する枝は生え際で切るか誘引して横にしてたらします。収穫した枝は根元から落としすか、軽く切り戻します。
切り戻し剪定は樹勢が回復しますので、切り戻しをしすぎると花が咲きにくくなります。


その他豆知識

マンゴーは基本的に追熟が必要な果物なので、収穫後はしばらく常温で保存して追熟させます。直射日光や気温の高い場所を避け、紙袋やポリ袋などに入れて涼しい場所に置いておきます。食べ頃になると甘い香りが漂い、果皮にツヤがでてきます。


マンゴー アーウィン 5




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