



● ガルシニア イエローマンゴスチンの品種の特徴
一般に「イエローマンゴスチン」と呼ばれるものは、Garcinia dulcisなどを指す名称として広く知られています。しかし、本種はそれらとは明らかに異なる特徴を持っています。果実の形状は一般的なマンゴスチン(Garcinia mangostana)に非常によく似ていますが、果皮は美しい黄色に熟し、見た目からも特異性がうかがえます。
近縁種とされるGarcinia hombronianaとも比較されますが、本種は果実がより大型で、果皮の質感にも明確な違いが認められます。現在のところ既知種との一致は確認されておらず、未記載種、あるいは極めて珍しい変異個体である可能性が高いと考えられています。
果肉は白くみずみずしく、味わいはマンゴスチンに非常に近い上品な甘さが特徴です。一方で、マンゴスチンよりもわずかに酸味が強く、後味はより爽やかでシャープな印象があります。測定した糖度は16.5度と高く、濃厚な甘味と心地よい酸味のバランスが楽しめます。
樹は光沢のある濃緑色の葉を持つ常緑樹で、生育すると美しい樹形になります。高温多湿な環境を好み、水切れを嫌うため、生育期は土を乾燥させすぎないよう管理すると順調に育ちます。寒さには弱いため、冬季は10℃以上を目安に管理してください。暖地では庭植えも可能ですが、日本では鉢植えで育て、冬は温室や室内へ取り込む栽培がおすすめです。
既知の「イエローマンゴスチン」とは一線を画す、本種だけが持つ特異な魅力。マンゴスチンによく似た美しい果実と、爽やかな酸味を備えた上質な味わい、そして未だ正体が明らかになっていない希少性は、熱帯果樹コレクターにとって非常に魅力的な存在です。
| 学名 |
| Garcinia sp. 'Yellow Mangosteen' オトギリソウ科 ガルシニア属 |
| 別名 |
| マンギス、マンクット |
| 甘さ |
| 平均糖度:16.5度 |
| 果実の用途 |
| 生食 |
| 結果年数 |
| 4年 |
| 自家結実性 |
| 1本でなる(単為結果する)(メス木なら1本でも単位結実します。雌雄異株ですがメス木だけでも単位結実します。(種から育てるとほぼ99%メス、それも親のクローンになるようで、基本オス木が存在しないとされています)) |
| 最終樹高 |
| 鉢植え:1m ~ 2m (常緑高木) |
| 栽培用途 |
| 鉢植え、観葉植物など |
| 成長の早さ |
| 遅い |
| 植栽適地 |
| 日本全国(原則、鉢植え栽培) |
| 育てやすさ |
|
★☆☆☆☆ 難しい 日照条件:半日陰、土壌酸度:弱酸性 耐寒性弱い(10度)、耐暑性普通、耐乾性弱い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:普通 害虫:普通 |
| 花言葉 |
| チャーミング |
イエローマンゴスチン|1年生 実生苗の育て方
植え方・用土
ph5~6.5の弱酸性土で湿り気のある土壌を好みます。ブルーベリーの土で育てるとよいです。樹高が30cmに満たない若木の内は半日陰で管理してください。強い日当たりでは葉焼けします。耐寒温度は7度くらいまで、18度を下回らないのが理想です。25度以上の環境で成長し、35度以上で弱ります。根が弱いため、植替え時はなるべく崩さないようそっと植え替えます。
水やり
暑い時期は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。常緑樹ですが気温が下がると地上部が枯れ、根の状態で冬越しすることもあります。落葉したり地上部が枯れた場合は、20度以下の場合は3日に一回、15度以下の場合は4日に一回という感じで水やりを控え目に。
肥料のやり方
春~秋にかけて2ヶ月おきに緩効性の肥料を与えてください。
花芽の付き方
小枝の先端に花芽がつきます。3m程度になったら水ストレスで花芽をつけます。
石垣島では10月から11月は水やりは少なめにし、12~1月は土壌は土壌から乾燥する分を補う程度に水やりを行い、土壌乾燥させます。日中に葉がしおれても翌朝には回復する程度の乾燥ストレスをかけ続けます。最先端部の枝の軸がしおれるほど水ストレスをかけ続けて1か月後くらいから水やりの量を増やすと、枝の先端部が割れて丸い花芽が出てきます。水ストレスがきつすぎると落葉しますが、日焼けさせなければ水やりで葉芽が出ます。
2月から水やりを増やしていきます。
剪定方法
特に必要ありませんが、剪定する際は成長期に行います。2~3m程度で主幹を切り戻し、その後は先端部の目はすべて書き取り、下の枝葉を増やすように育ててください。
その他栽培や性質の注意点
収穫まで長い年数がかかります。観葉植物として、大事に育てることをおすすめします。
その他豆知識
マンゴスチンの生産者さんへの質問
Q: 葉先から茶色くなって枯れてきたのですが。
A: マンゴスチン・ドリアン・ランブータンなど、赤道直下で育つ純熱帯果樹は葉先が巻いて茶色くなってくるのは生理現象です。生理現象なので、病害虫や水の与えすぎが原因ではありません。葉先が茶色くなっても取り除いたりする必要はありません。
Q: それにしても高いですね。どうしてこんなに高いのですか?
A: マンゴスチンは苗がほぼ流通しておりません。売り切れたら次はいつご用意できるかはわかりません。種から育てても発芽して苗になるのがとても少なく、栽培がむつかしく歩留まりが悪いんです。また、苗にできても4年生でようやく30cm程度。最初はぜんぜん生長してくれないので、樹齢のわりに大きくならず、生長に時間がかかるので値段も高くせざるをえないのです。
増やし方
接木(フクギを台木にする)、種まき。種を綺麗に洗って1日程度水に漬けます。ピートモスと鹿沼土を混ぜた用土に3cmくらいの深さに植えると1か月くらいで芽吹いてきます。ブログやYoutubeでも発芽成功の情報は少ないです。



