● ビバーナム ティヌスの品種の特徴

白の花が印象的なビブルナムティヌスです。ジョウリョクガマズミなので、トキワガマズミとも言われます。ちなみに常緑性の植物にはトキワ(漢字で書くと「常葉」)なになにと名がついています。
5月~6月に咲く花は、つぼみのうちはピンクで、咲くと次第に白になります。ひとつひとつは小さな花が密集して咲き、花序の直径は5~10cmくらいです。花付きは抜群でピンクの蕾の時から花が咲いているようでいい感じです。花には香りがあるそうなのですが、正直、香りの印象がありません。10年以上毎年花を見てますが、どんな香りだったか覚えがないので、香りは期待しないでください。その代わりに、とにかくたくさんの花を咲かせます。大株になると見事です。そのくせ四季咲き性で、繰り返し咲き、秋にもちらほら咲きます。花後は濃いブルーの実がなります。その年の気候や肥料でその年の果実のつき具合が異なります。実を収穫する際に切り戻しておくと、秋にも咲いてきます。
切花として、花、実ともフラワーアレンジメントには大人気の品種です。

半日陰にも順応します。コンパクトな樹形の常緑低木です。長さ5~13cmくらい、幅2~6cmくらいの卵形~楕円形の葉です。やや細めの厚く丈夫な葉は寒さにも強く、半日陰にも順応しますので、建物の北側でも育ちます。地中海原産のビバーナムティヌスは中国原産のビバーナムダビディやシナモミフォリュームよりも寒さには強いです。乾燥に強く、横張り性なので低めの植え込みに重宝する常緑樹です。 刈り込みにも強いので、やや自然樹形でのナチュラルな目隠しや生垣におすすめ。風通しが悪いと害虫がつくので、適時透かし剪定をしておくと良いです。
寒い地域は鉢植えで冬は屋内越冬してください。日陰でも育ちますが、日あたりの良い場所で観葉植物としても楽しめます。

同じビバーナムのフレンチホワイトと非常によく似ています。フレンチホワイトは蕾が白と言われますが、実際はややピンクです。葉もそっくりで、見分けがつきにくいのでお店でも混ざらないように注意しています。何株か並べて比較すると花が咲いていなくても見分けはつきます。1株だけ見て、どっちでしょうか?と聞かれると、見分けられないこともあります。数年に1回は届いた苗がフレンチホワイトではないかと、疑われたりしますが混ざらないように徹底していますので、信用してください。

ビバーナムについて
和名はガマズミ。ビバーナムともビブルナムとも言います。学名のアルファベットがViburnumなので、ビブルナムともビバーナムとも読めるからだと思いますが、花がきれいなので、どっちでもいいかなと思います。
庭を彩る花としてはもちろんのこと、切り花やブーケ、フラワーアレンジメントの材料にもなるので注目が集まっています。初心者でも手間をかけずに育てることができます 。半日陰にも順応します。コンパクトな樹形の低木です。刈り込みにも強いので、やや自然樹形でのナチュラルな目隠しや生垣におすすめ。

学名
Viburnum tinus ガマズミ科 ガマズミ属
別名
ビブルナム、トキワガマズミ、常緑ガマズミ
開花時期
4~5月中旬頃、秋にも咲く (四季咲き)
花色・大きさ・花形
白・小花(10cm位)
香りの強さ
☆☆☆☆ 微香
収穫時期
10月ごろ
果実の大きさ
☆☆☆☆小果
果実の用途
観賞用、切花、アレンジの材料
結果年数
2~5年
自家結実性
1本でなります。
最終樹高
地植え:0.6m ~ 2m 鉢植え:0.6m ~ 2m (常緑低木)
最終葉張り
1m ~ 1.5m 横張り性
栽培用途
地植え、鉢植え、花壇、北側の植栽、目隠し
成長の早さ
遅い
植栽適地
東北南部~九州
育てやすさ
★★★★☆ 初心者におすすめ
日照条件:日なた~日陰、耐陰性強い、
耐寒性強い(-8度)、耐暑性強い、耐乾性普通
耐病害虫性
耐病性:ほとんど出ない 害虫:ほとんどつかない

寄せ植えや切り花でも使える|ビブルナム・ティヌスの育て方


植え方・用土

基本的に植え付けは10月~入梅までに行います。寒冷地では真冬の植え付けは避けます。暑さ、寒さに強く、ほこりや風、大気汚染にも強く、乾燥にも強く、土質は選びません。堆肥をすき込んだ土に植えつけてください。日当たりを好みますが、日陰にも強い木です。


水やり

雨が当たる環境で地植え(露地栽培)の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。鉢植えでは土が乾いたらたっぷりと与えます。


肥料のやり方

結構肥料無しでも育ちますが、2月ごろに寒肥として油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。


剪定方法

ビバーナムはどっちかと言うと横張り気味に育ちます。剪定をすると分岐が盛んになり、花つきが良くなります。 卵型の樹形にできるように仕立てていく剪定をしていただくと良い樹形になります。花は枝先につきますので、剪定は花後に行い、古い枝を剪定し、若い枝を残すようにしていきます。 剪定をすると分岐が盛んになり、花つきが良くなります。 どの植物もいえることですが、枝数が多くなる=花が多く咲きます。 剪定は分岐している枝の1cmくらい上で中心の枝を切ります。あるいは、芽の上1cmくらいのところで切ります。 勢い良く徒長するように伸びる枝(シュート)が出る場合、シュートは節の間が長く、間に枝が出ないことがあり、枝の分岐が悪いです。 徒長する枝は花が咲きにくいので、短めに芽の上で切ります。 剪定せずに放任しても美しい大株に生長します。古い枝はいい花がつかなくなりますので、5年に1回くらいは株の更新のために、株をコンパクトに切り戻しします。


病害虫の予防法

強健で特に気になる病害虫はあまりでません。(店長の経験です。)まれに高温多湿の気候が続くとと葉を食害する害虫がつくこともあります。




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