




● ワンピ ワンピの品種の特徴
「ワンピ」は爽やかな甘酸っぱさと芳醇な香りが魅力の、中国南部で古くから愛され続ける柑橘の仲間です。
国南部からベトナム北部を原産とするミカン科の常緑果樹です。2,000年以上前から栽培されているとされ、中国では「黄皮(ウォンペイ)」の名で親しまれています。現在では台湾や東南アジア各地でも広く栽培され、家庭果樹としても人気があります。
果実はブドウほどの大きさで、房状にたくさん実ります。熟すと果皮は鮮やかな黄色から黄金色になり、美しい実が鈴なりになる様子は観賞価値も抜群です。
果肉は半透明で果汁が豊富。甘味と爽やかな酸味が絶妙に調和し、ライチやロンガン、柑橘を合わせたような上品な風味が楽しめます。果皮には柑橘らしい爽やかな香りがあり、果皮ごと食べられる品種もあります。果肉は生食が最もおすすめですが、ジュースやジャム、シロップ漬け、砂糖漬けなどにも利用されます。
中国では古くから果実だけでなく葉や果皮も利用され、喉の不快感を和らげる果実として親しまれてきました。現在でも家庭で砂糖漬けや加工品として幅広く利用されています。
樹は生育旺盛で、美しい濃緑色の葉を一年中茂らせます。春には小さな白い花を咲かせ、甘く爽やかな香りを漂わせます。開花後には房状に果実が付き、収穫期には黄色い果実が枝いっぱいに実る姿を楽しめます。
耐暑性は非常に高く、高温多湿な環境を好みます。一方で、熱帯果樹としては比較的耐寒性にも優れ、短時間であれば-3℃前後まで耐えるとされています。暖地では庭植えも可能で、日本の柑橘類と同じような感覚で育てられる地域もあります。日当たりと水はけの良い場所で育てることで、花付き・実付きともに良くなります。
日本ではまだ流通量が少ない珍しい果樹ですが、育てやすさと食味の良さを兼ね備えた魅力的な種類です。黄色い果実が鈴なりに実る美しい樹姿は、観賞用としても楽しめ、家庭で収穫した完熟果は市販品では味わえない格別のおいしさがあります。
| 学名 |
| Clausena lansium ミカン科 ワンピ属 |
| 別名 |
| 黄皮(ウォンペイ) |
| 開花時期 |
| 春 |
| 花色・大きさ・花形 |
| 白 |
| 香りの強さ |
| ★★★★☆ 強香 甘く爽やかな香り |
| 果実の用途 |
| 生食、ジュースやジャム、シロップ漬け、砂糖漬けなど |
| 自家結実性 |
| 1本でなる(自家結実性が強い) |
| 最終樹高 |
| 鉢植え:m ~ 2m (常緑低木) |
| 栽培用途 |
| 観葉植物、鉢植えなど |
| 植栽適地 |
| 九州~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能) |
| 育てやすさ |
|
★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた、土壌酸度:弱酸性 耐寒性やや弱い、耐暑性強い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:普通 害虫:普通 |
ワンピ|実生ポット苗の育て方
植え方・用土
日当たりと粘土質で水はけの良い土を好みます(土壌pHは5.5~7.5と適応範囲が広いです)。鉢植えで管理する場合は元の鉢より一まわり大きいくらいのサイズに植えつけ、成長に合わせて少しずつ大きくしていきます。
水やり
春~秋は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えてください。冬はやや控えめにし、土が乾きすぎないように注意します。果実の生育中は水を切らさないよう要注意です。
肥料のやり方
施肥はあまり必要ありませんが、与えるなら柑橘専用の肥料が良いです。
剪定方法
剪定は果実の収穫後に行います。伸びすぎた枝や実の付いた枝。徒長枝、古い枝を剪定し、主枝3~4本の開心形仕立てにします。
その他栽培や性質の注意点
寒さに弱いため、冬は室内の明るい場所で管理してください。冷暖房の風が直接当たらない場所で、乾燥に注意して育てましょう。
その他豆知識
3~4年くらいは木を大きくするためについた花をとりましょう。木が十分に大きくなるまでは、花がついても落ちてしまうことがありますが、整理落果となるため病気ではありません。収穫目安は、果皮の色が変わったら。収穫後柔らかく完熟するまで追熟させます。
病害虫の予防法
ハダニ、アブラムシ、ナメクジ、カイガラムシなどが付きます。



