
● サンショウ トキワサンショウの品種の特徴
トキワサンショウ(常葉山椒)は沖縄県石垣島に自生する常緑性のサンショウの木で、一年を通して青々とした光沢と厚みのある葉を茂らせ、葉・実共に山椒特有の辛味があります。
葉は丸く光沢があります。とげなしと呼ばれていますがトゲがまばらに出ます。
寒さには弱いので、外気温3度以下になる場合は室内などで栽培して下さい。
販売中の苗木はオスだから実が付かないのか、常緑だから付かないのか、オス木が近くにないからなのかはわかりませんが、一度も実を付けたことがありません。
山椒(さんしょう)は雌雄異株。落葉樹林に自生する落葉低木で、半日陰の湿潤な土壌を好みます。樹高は3mほどです。枝には鋭い棘が2本ずつあり、棘のない株が稀に発生することがあります。実が成るのは雌株のみですが、近年雄雌同種の品種もあります。
葉は長さ10~15cmくらいで5~9対の縁がギザギザとした小葉があります。裏は表により白っぽく、油点という部分があり、手のひらで叩くと芳香を放ちます。若葉は料理では『木の芽』と呼ばれています。春になると葉の付け根に、黄緑色の細かい花を咲かせます。雄花は「花山椒」として食用にされ、雌花は若い果実や完熟したものを利用します。果実は5mm程ではじめは緑色ですが9月~10月ごろに赤く熟し、はぜると中の黒い種が出てきます。
移植を嫌う性質なので、植付け植え替えの場合は根を動かさないようにします。また、環境の変化に対してデリケートな品種も多いため、植付け植え替え後は特に注意が必要です。
| 学名 |
| Zanthoxylum piperitum ミカン科 サンショウ属 |
| 別名 |
| ヒレサンショウ、トロピカルサンショウ、常緑山椒 |
| 最終樹高 |
| 地植え:1m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑低木) |
| 栽培用途 |
| 庭植え、記念樹、鉢植え、盆栽 など |
| 植栽適地 |
| 関東地方~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能) |
| 育てやすさ |
|
★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性やや弱い(-3度)、耐暑性強い、耐乾性普通 |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:普通 害虫:普通 |
| トゲの大きさ |
| 1mm |
| 花言葉 |
| 魅惑、健康 |
サンショウ トキワ とげなし ポット苗の育て方
植え方・用土
寒さに強く、日本全国で栽培が可能です。
10月~梅雨までに植えても結構根付きます。根を崩さずに植えてください。
水はけの良い、肥沃な土が好きです。 乾燥を嫌うので、夏の水切れや乾燥に注意です。庭植えでは乾燥防止のマルチングをお勧めします。また、過湿に弱く、水はけ不良地や乾燥地では枯れることがあります。移植を嫌いますので、地植えの場合は植え替えの必要のない場所に植えてください。
日当たり~半日陰を好みますが夏の西日が苦手です。
鉢植えでは夏に西日が当たる場所は避けてください。
水やり
過乾燥や過湿に弱いので、水切れや根腐れに注意して育てます。
雨が当たる場所であれば水やりは雨任せで大丈夫ですが、雨が1週間以上降らない場合などでは水やりを丁寧にお願いします。
鉢植えでは生育期の春から初秋は鉢土が乾いたらたっぷり与えてください。休眠期の冬から春は土が乾いていなければ与えないようにしてあげてください。
肥料のやり方
肥料は1月~2月ごろに寒肥として油粕などを与えます。
剪定方法
剪定はほとんど必要ありません。時期は落葉時期に行います。
その他栽培や性質の注意点
過乾燥や過湿に弱く、根付いた苗でも突然枯れることがあります。水はけがよく、肥沃な用土に植えてあげてください。
病害虫の予防法
ミカン科のため、アゲハチョウの幼虫が発生しやすいので、見つけ次第、捕殺するか消毒をしてあげてください。




