● サンゴジュ 斑入りの品種の特徴
濃い緑色の葉に、純白の掃込班の入る美しい葉を持つ品種です。サンゴジュは、生垣として仕立てると、剪定の多さから花や実が楽しみにくくなるため、葉の美しさを楽しめるこちらの品種は生垣向きといえるでしょう!
秋に真っ赤に熟す果実が柄まで赤い姿を、珊瑚に見立てたのが和名の由来となります。防火・防風・防音の機能を有する樹種(防火樹・防風樹・防音樹)としても知られ、古来より生垣として重用されてきました。生垣としては高く3~4mものが可能で、排気ガスや塩害にも強いのも魅力ですね。
生垣として刈り込まれることも多いため、あまり実をつけた姿は見かけません。刈り込まなければ、6月頃にネズミモチに似た白い花を咲かせます。
学名 |
Viburnum odoratissimum ガマズミ科 ガマズミ属 |
別名 |
珊瑚樹、ヤブサンゴ、キサンゴ、アワブキ |
開花時期 |
5~6月 |
花色・大きさ・花形 |
白・極小輪咲き(1cm位)・小さな花が集まって咲く |
最終樹高 |
地植え:5m ~ 12m (常緑小高木) |
栽培用途 |
生垣、庭植えむき、防風樹、防火樹 |
成長の早さ |
早い |
植栽適地 |
南関東~沖縄 |
育てやすさ |
★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性やや弱い、耐暑性普通 |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:普通につく |
花言葉 |
負けず嫌い、端麗 |
サンゴジュ 斑入り ポット苗の育て方
植え方・用土
土質は選びませんが、肥沃な土地を好むため、植え付け時には堆肥をしっかりとすき込むと良いでしょう。基本的に、日当たりの良い場所を好みますが、半日陰でも育ちます。ただ、間延びしやすいので、生垣にする際は注意します。
常緑樹ですので、3月中旬~4月上旬、9月中旬~10月上旬が植え付けの適期です。夏でも植え付けは可能ですが、水管理に注意します。
肥料のやり方
1月~2月に油かすや鶏ふんを施します。やせ地だと枝葉の伸びが悪くなり、生垣にしていると葉の付きが粗くなり透いた様になります。肥料をしっかりと与えると枝がよく張り、葉も密生します。
剪定方法
樹勢が強く剪定に強い品種です。下枝が枯れることが少ないため、高さのある生垣を作ることができます。かなり成長が早いため、年に2~3回(2月下~3月上、6月下~7月上、9月下~10月上)ほど剪定を行わないとボサボサになってしまいます。
長く伸びすぎた枝は短く切り、混みあった場所は枝を付け根から切り落とし(間引き剪定)通風と採光をはかります。また、芽吹きがよいので刈り込んでも問題ありません。生垣仕立ての場合は、まず最初に間引き剪定を行ってから全体を刈り込んで樹形を整えます。
病害虫の予防法
葉虫(サンゴジュハムシ、ハマキムシ、ミノムシ)の被害が多く、特に日陰や風通しの悪い場所はハマキムシの被害を受けやすいです。春先の剪定と消毒が必須となります。