ヒイラギ 香姫の白い花
ヒメヒイラギ 香姫の小さな葉
● ヒイラギ 香姫の品種の特徴
ヒメヒイラギよりもさらに一回り小さな葉を密生させます。11月頃に芳香のある白い花を枝いっぱいに咲かせます。株が小さいうちからでも花が咲きやすく、花付きが良いので鉢植えでも楽しめます。
「香姫(カオリヒメ)」は、可愛らしい小さなとげとげ葉っぱが特徴的で、株が大きくなると芳香性のある小花も楽しむことができます。生長は遅いので鉢植えでも十分楽しめ、コンパクトに育てて、ボーダーやグランドカバーにも向きます。
アマミヒイラギのことをヒメヒイラギと呼ぶことのほうが多いですが、アマミヒイラギはモチノキ科の別の植物です。アマミヒイラギは3m以上の高木で、生長すると葉のトゲはなくなって丸葉になります。
葉にトゲのあるヒイラギは古くから魔除けの木として重宝されています。ヒイラギは邪鬼の侵入を防ぐといわれ、家の庭には表鬼門(北東)にヒイラギ、裏鬼門(南西)にナンテンの木を植えると良いとされています。イワシと共に魔よけのリーフの材料にも使われています。
学名 |
Osmanthus heterophyllus モクセイ科 モクセイ属 |
別名 |
香りヒイラギ、ヒメヒイラギ |
開花時期 |
11月~12月 |
花色・大きさ・花形 |
白・小輪咲き(0.3cm位) |
香りの強さ |
★★★☆☆ 中香 |
最終樹高 |
地植え:0.8m ~ 1m 鉢植え:0.8m ~ 1m (常緑小高木) |
栽培用途 |
グランドカバー、鉢植え、盆栽、生垣、公園、庭園 |
成長の早さ |
遅い |
植栽適地 |
関東以西~沖縄 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性普通 |
耐病害虫性 |
耐病性:ほとんど出ない 害虫:ほとんどつかない |
ヒイラギ | 香姫 (かおりひめ)の育て方
植え方・用土
基本的に植え付けは10月~入梅までに行います。真夏の植え付けでは水切れにご注意ください。寒冷地では真冬の植え付けは避けます。
日当たり、水はけの良い場所に植えます。土質を選ばない丈夫な木ですが、堆肥や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。
日当たりを好みますが日陰でも育ちます。日当たりが悪いと葉が大きくなります。冬に一定の寒さに当てると葉色が紅葉します。また、軒下などで冬の寒風に当たりにくい場合紅葉があまりしません。
水やり
地植えの場合は根がついたあとは水やりの必要はあまりなく、よほど乾燥しなければ、基本的に降雨でよいです。ただし乾燥に弱いので、夏は乾燥しないように、水やりをしてください。鉢植えの場合は、土が乾いていたら水やりをしてください。
肥料のやり方
肥料はほとんど必要ありません。生育が悪い場合は、4~5月に油かすや骨粉などを与えます。寒肥は12月ごろに与えます。
剪定方法
放任しても樹形が整いますが、分枝がしにくい性質なので、切戻しで脇芽を出させてこっつりと仕立てます。剪定を控えると1本棒の貧弱な樹形になります。剪定は花後の1~2月に行い、葉の密生しているところのすぐ上で切ります。低く仕立てる場合は、小さな苗木のときから剪定を始めてください。伸びすぎて下葉がなくなったり、樹形が貧弱になってきたら、剪定をして仕立て直すと良いです。強く枝を切り戻しても大丈夫ですが、剪定する場合はすべての枝を切り戻しするようにします。切らない枝を残すと、切らなかった枝が喜んで育つので、剪定した枝に栄養が行かなくなって枯れ下がることがあります。
病害虫の予防法
病害虫はあまり心配いりません。冬に葉が凍傷で灰色になったり、赤く紅葉することがあります。
増やし方
実生、挿し木