● 椿 寒咲赤侘助の品種の特徴

「寒咲赤侘助」は、濃いピンク色のような赤色の一重咲き、猪口咲きで、愛知県三河地方に古木が多く残っている品種です。極小輪なので控えめに咲いている印象ですが、花数は多めです。開花時期は12~2月頃です。

椿(つばき)は欧米でもオリエンタルな人気があり、世界中で愛されている花木です。
花のない時期に美しい花を咲かせます。和風なイメージがありますが、花色の工夫次第で洋風ガーデンにもよく合います。花の重みで枝が枝垂れるように咲く品種が多いです。
切花でも楽しめ、茶花や一輪挿しにも使えます。

茶花としても有名な侘助椿(ワビスケツバキ)の始まりは、ツバキの品種の一つである「太郎冠者(たろうかじゃ)」または「数寄屋(すきや)」から派生したという説があります。
雄しべや雌しべが開ききらず、ラッパ咲きまたは筒咲き、抱咲きの花容で、小輪か中輪の一重咲き性を特徴とします。

学名
Camellia wabisuke ツバキ科 ツバキ属
開花時期
12~2月頃
花色・大きさ・花形
濃いピンク色・極小輪咲き・一重、猪口咲き
最終樹高
地植え:2m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑中高木)
栽培用途
鉢植え、生垣、庭植え、工場緑地帯、学校、公園、花壇、切り花、茶花など
成長の早さ
普通
植栽適地
東北地方以南
育てやすさ
★★★★☆ 初心者におすすめ
日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、
耐寒性普通、耐暑性強い
耐病害虫性
耐病性:強い 害虫:ほとんどつかない

椿 「寒咲赤侘助 (かんざきあかわびすけ)」|接木 白鉢苗の育て方


植え方・用土

基本的に移植や植え付けが最適な8月~11月と2月~入梅までに行います。
水はけの良い、肥沃な土壌に高植え植えます。
日当たりと風通しの良い場所を好みますが、少々日陰でも良く育ちます。


水やり

鉢植えでは夏場は毎日行ってください。それ以外の時期については、土の表面が乾いていたら、たっぷり与えてあげてください。
地植えの場合は初めての夏を超えてからは水やりは雨任せにして育てます。


肥料のやり方

1月ごろに寒肥として油かすを与えます。
開花後にお礼肥えとして油かす化成肥料を二握り程度与えます。


剪定方法

強い剪定はあまりおすすめできません。放任して育てたほうが花がよく咲きます。
枝を間引く程度で通風と採光を良くする剪定にします。
庭植えなどで、コンパクトに育てる場合は剪定は花後すぐに行います。


その他豆知識

ツバキもサザンカも乾かすと花つきが悪くなります。
ツバキは冬に乾燥させてしまうと、サザンカは夏に乾燥させてしまうと、花が上がらなくなるか、蕾が乾燥して死んでしまいます。水切れしたときは真っ先に蕾からやられてしまいます。西日が照りつけて良く乾く場所や、風の通り道など乾燥しやすいです。株元を敷き藁や何かで覆うなどのマルチングして防止しましょう。

ツバキの場合は日照不足で花つきが落ちる場合があります。日照を改善してやると咲いてくるようになります。

他には鉢植えの場合は4~5年すると根づまりして咲かなくなることがありますので、その場合は植え替えをして下さい。


病害虫の予防法

初夏のもち病はダコニールを用いて駆除、チャドクガは捕殺するか殺虫剤で駆除します。
病害虫が発生したらそのつど消毒を定期的に散布します。




この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事