● ナツメ 日本ナツメの品種の特徴

作りやすいと言うよりほったらかしでいいです。果実は10月頃で、暗褐色に熟すと甘味が強くなります。大人の人差し指の第一間接くらいの果実の大きさです。
生食するほか砂糖漬け、蜜ナツメにも使えます。果実は汁気のない味の薄いりんごのような味で、素朴なおいしさです。ナツメにはカルシウムやカリウムが豊富に含まれます。
枝には鋭いトゲがあります。

棗(なつめ)全般について、
中国では「毎日3つナツメを食べると年を取らない」言われる健康果実です。中国北部原産で非常に古くから栽培されてきました。軽く湯通ししした乾燥させたナツメは、「大棗(たいそう)」の名で知られています。
果実は乾燥させたり、菓子材料、また生薬としても用いられます。古代中国では李(スモモ)、杏(アンズ)、 棗(ナツメ)、桃、栗を「五果」と呼び、五臓を養う働きの重要な果物として重宝されてきました。

暑さ寒さに強く、乾燥を好み、全国どこでも庭植えで栽培可能です。山形県など寒い地方のイメージの果樹ですが、温暖な三重県でも十分結実しております。

夏に芽吹くからナツメと言われるほど芽吹きが遅いです。もともと枝が細いので、他の果樹と比べ貧弱に見えます。芽吹くのが遅いことがあります。
互い違いに葉はつき、光沢があります。花は淡緑色で小さく目立ちません。果実は9~10月に暗褐色に熟し、さらに完熟すると黒褐色になって次第に甘みが増してきます。果皮が乾燥し、しわが出来ます。

豆知識: ナツメとナツメグは違います。ナツメはクロウメモドキ科ナツメ属の落葉高木。 ナツメグはニクズク科の常緑高木です。

学名
Ziziphus jujuba クロウメモドキ科 ナツメ属
別名
にほんなつめ
開花時期
6月頃
花色・大きさ・花形
淡緑色・小輪咲き(1cm位)・一重
収穫時期
10月
果実の大きさ
1.5cm 豊産性あり
果実の用途
生食、砂糖漬け、乾燥ナツメ、蜜ナツメ
結果年数
2~3年
自家結実性
1本でなる
最終樹高
地植え:2m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性落葉小高木)
最終葉張り
1m ~ 2m 自然形
栽培用途
果樹畑、花壇、鉢植え(7号鉢以上)、庭木、生垣(小さなトゲがあるので防犯にもOK)
植栽適地
東北~九州北部
育てやすさ
★★★★★ 初心者に超おすすめ
日照条件:日なた、
豊産性あり、耐寒性強い、耐暑性強い
耐病害虫性
耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない
芽吹き時期
5~7月頃 (とても遅い)
トゲの大きさ
1cm
花言葉
健康、若々しさ、健康の果実

棗(なつめ)の育て方


植え方・用土

11~12月、3月ごろが植え付け適期です。でも、10月~梅雨までに植えても結構根付きます。芽吹いた苗を植える際は根を崩さずに植えてください。
水はけの良い、やや乾燥気味の土が好きです。土質は特に選ばないので安心。日当たりを好みます。


水やり

過湿が苦手なので鉢植えでの栽培では落葉時期の水の与えすぎに注意です。開花期が梅雨と重なるので、鉢植えでは梅雨は雨をよけた栽培のほうが結実が良いです。


肥料のやり方

普通に育てれば肥料はほとんど必要ありません。
鉢植えでの肥料は3月ごろに速効性の化成肥料を与えます。


剪定方法

特に必要としませんが、鉢植えでは小枝が出やすいので、風通しや日当たりをよくするために枝を間引く剪定をします。


その他豆知識

【花が咲くけど実がつかない?】
ナツメの花の時期が梅雨などの長雨と重なり、雨が多いと受粉しにくくなります。ビニールなどで雨除けして受粉できるようにしてみてください。
樹勢が強いと花が落ちてしまいます。肥料は控えることや、6月~7月上旬に環状剥皮したり、断根すると樹勢が落ち着いて、開花や結実が良くなります。環状剥皮とは枝や幹の樹皮を環状にめくり、上下さかさまにして張りなおすことです。その際、環状にめくる樹皮は1周ぐるりとしてしまうと枯れてしまうことがあるので、3割以上は樹皮をめくらず残すようにしてください。断根もやりすぎると太い根が傷むと枯れてしまうので、ほどほどにしてください。


病害虫の予防法

病気はほとんどつきませんが、害虫ではナツメコガの幼虫がつくことがあるので、スミチオンで駆除します。




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