

● ネコヤナギの品種の特徴
ネコヤナギは病害虫に強く、手間の掛からない落葉樹です。
2~3月頃花芽を脱ぎ、白いわたわたの愛らしい花を咲かせます。枝物として切花にも使用できます。
樹高は1.5m位まで生長します。自然樹形で大株に育てると見事です。
赤いからをかぶっている間は「赤芽柳」と呼ばれます。赤いからが取れ、銀色の房が現れると「ネコヤナギ(猫柳)」と呼ばれるようになります。絹毛が光って美しく庭木として風情のあるお庭を演出します。ネコヤナギ。モフモフした「銀色」の花が印象的で、
植木生産者の間では、「銀ネコ」などと呼ばれています。
ただモフモフしているだけでは無く、実はネコヤナギには、もっと深い謎が隠されていました。
意外と知られていない!?実はネコヤナギは雌雄異株。

写真を見ておわかりいただけますでしょうか?ネコヤナギは開花 (花では無く、花穂)したあと、しばらくすると写真のようにシベが展開してきます。雄花はシベの先端にオレンジ色の葯(やく)が付いたシベを展開します。ちなみに、雄株は雄花を咲かせ、雌株は雌花を咲かせます。雌花のもうひとつの特徴として、成熟すると綿毛に包まれた「種」を出します。
雄花の花穂は雌花よりも大きいです。雌花は写真のようなオレンジのシベは無く、白い毛が密集しており、遠目で見ると白いワタ毛に少し黄色がかった毛 (シベ)がある感じです。
ぜひ豆知識として覚えておいてください。う~ん、ネコヤナギ、奥が深い!
ちなみに当店で販売しているネコヤナギは、基本的に雄花のみです。
別名:狗尾柳(えのころやなぎ)
ネコヤナギという名前を聞いたことが無い方も、「猫じゃらし」という言葉は聞いたことがあると思います。花というよりは「花穂」のネコヤナギは、触るとモフモフして気持ちいい、手間のかからない落葉低木樹です。こんな不思議な形をした花は他に無く、道端にあるだけでも一目を引きますね。
| 学名 |
| Salix gracilistyla ヤナギ科 ヤナギ属 |
| 別名 |
| 狗尾柳(えのころやなぎ)、カワヤナギ |
| 開花時期 |
| 3~4月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| ピンクの花穂・・綿状 |
| 自家結実性 |
| 雌雄異株 |
| 最終樹高 |
| 地植え:1m ~ 2m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性落葉低木) |
| 最終葉張り |
| 0.5m ~ 1m 株立ち状 |
| 栽培用途 |
| 寄せ植え、鉢植え、地植え、盆栽、記念樹、花壇 |
| 植栽適地 |
| 北海道~九州 |
| 育てやすさ |
|
★★★★★ 初心者に超おすすめ 日照条件:日なた~日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性普通 |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない |
| 花言葉 |
| 努力が報われる |
猫柳(ネコヤナギ)の育て方
植え方・用土
基本的に移植や植え付けは10月~入梅までに行います。日当たり、水はけの良い肥沃な土壌に植えます。湿り気のある土壌を好みます。『花ひろば堆肥 極み』や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。鉢植えでは培養土和みで植えてください。
水やり
根付いてしまえば水やりは雨任せで大丈夫です。
鉢植えでは生育期の4~11月は土が良く乾いたら水を与えてください。土が乾いていなければ与えません。
肥料のやり方
肥料はあまり必要としませんが、2月ごろに寒肥として油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。
花芽の付き方
花芽は夏には形成されています。
剪定方法
剪定せずに放任しても美しい大株に生長します。古い枝はいい花がつかなくなりますので、5年に1回くらいは株の更新のために、株をコンパクトに切り戻しします。花は夏以降に枝先につけますので、秋以降の剪定は禁物です。
病害虫の予防法
病害虫はあまり心配いりません。アブラムシが発生したら消毒します。




