● アメリカフジ アメジストフォールの品種の特徴
アメジストフォールは、香りのある紫藤色の房状花を夏につける、珍しい藤です。アメリカ バージニア州~フロリダ州の原産地では秋にも咲く2季咲きですが、日本の気候だと春の一季咲きになります。
若木から花をつける特徴があり、樹高約3mまでとわい性タイプなのでコンテナでトレリス仕立てにしてコンパクトに花が楽しめます。つる状の本木なので、支柱を添えて仕立てると庭園木になります。
成長が旺盛で強健ですが、小型種なの家庭のお庭やコンテナ栽培向きです。
花序は下に長く垂れ下がるのではなく、ぶどうのような花姿です。
別名:アメダストフォール、アメジストファルズ
日本のフジと比較すると、ツルはそれほど伸びませんし、花序も下に長く垂れることはありません。 ですので、棚づくりにする必要はなく、支柱をしてやれば一般の樹木のように仕立てることができます。
また、若木のうちからよく花を付け、二期咲き性というのも特徴の一つです。
学名 |
Wisteria frutescens マメ科 フジ属 |
別名 |
アメダストフォール、アメジストファルズ、あめじすとふぉーる |
開花時期 |
5月頃と10月頃 (二季咲き) |
花色・大きさ・花形 |
紫・(15cm位)・房状 |
香りの強さ |
★★★☆☆ 中香 |
最終樹高 |
地植え:2m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (つる性落葉低木) |
栽培用途 |
鉢植え、地植え、トレリス、フェンス、目隠し、グリーンカーテン、パーゴラ |
植栽適地 |
関東以南~沖縄 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、 耐寒性やや弱い(-5度)、耐暑性強い |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:強い |
花言葉 |
「歓迎」「優しさ」「忠実な」「恋に酔う」「決して離れない」 |
アメリカフジ アメジストフォールの育て方
植え方・用土
11~3月ごろが植え付けの適期です。
水はけ、日当たりのよい場所を好みますが、根元に日があたらなくても、つるが伸びる部分に日があたれば大丈夫です。
強めの剪定をして育てれば鉢植えでの栽培ができます。
庭植えの場合は、苗木の大きさにもよりますが、通常は根鉢の2~3倍の植え穴を掘って、掘り出した庭土に三分の一程度の腐葉土もしくはバーク堆肥を入れて庭土とよく混ぜ合わせて植えつけます。
鉢植えの場合は、赤玉土と腐葉土(又はバーク堆肥)を7:3程度に混ぜたものなどを使います。
水やり
やや湿り気のある土壌を好み、土壌の乾燥が続くと生育が悪くなり花つきも悪くなります。
水やりは土の表面が乾いてきたタイミングでたっぷりあげましょう。
肥料のやり方
庭植えは1~2月頃に寒肥を、そして8月下旬に有機質肥料を与えます。鉢植えは、2月と花後に緩効性の化成肥料を置肥します。
剪定方法
通常の剪定は花後に行います。春から伸びたつるの根本2~3芽残して7月に切ります。徒長枝は随時間引くか、切り戻します。
冬場の剪定は、直立して伸びすぎる枝や交差枝、枯れ枝などの目障りな枝を切り詰める程度に補助的に行います。つるは根元から3~5芽を残して切り戻します。