● ヒトリシズカの品種の特徴
ヒトリシズカ(一人静)は各地の森林の湿った場所に見られる多年草です。しっとりと佇む花姿が印象的です。
名前は、源義経が好んだ「静御前(しずかごぜん)」という女性が一人で舞っている姿に見立てたことに由来します。
山地の林の下の辺りや土手などに生息している植物ですので、乾燥させないように育てるのがコツです。特に夏の水切れには注意が必要です。
茎が伸びて株立ち状になり、茎の先端に4枚の葉が広がってついてかわいいです。芽が伸びだすころに白いブラシのような形の花が若芽に包まれて開花します。
| 学名 |
| Chloranthus japonicus センリョウ科 チャラン属 |
| 開花時期 |
| 4月~5月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| 白・(3cm位)・ブラシ状 |
| 最終樹高 |
| 地植え:0.1m ~ 0.3m 鉢植え:0.1m ~ 0.3m (耐寒性落葉多年草) |
| 栽培用途 |
| 鉢植え、庭植え、花壇、山野草 |
| 植栽適地 |
| 北海道~九州 |
| 育てやすさ |
|
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:半日陰~日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性やや弱い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:普通 害虫:普通につく |
ヒトリシズカの育て方
植え方・用土
朝日が当たる明るい日陰が適しています。日差しが強すぎると葉が傷み、生育が悪くなりますので、夏の日差しが強い時期は少し遮光して育ててください。庭植えにする場合は、湿り気のある樹木の下などが適しています。
水はけと水もちのよい土であれば土質を選びません。
鉢植えは市販の草花用培養土に赤玉土を3割程度混ぜるとよく育ちます。3月の芽出しのころまでに、地下茎を傷めないように植えつけます。
水やり
乾燥が苦手なので、土をしっとりとした湿り気のある状態になるように保ちましょう。特に夏は暑さにより土が乾きやすいので水切れにならないよう注意が必要です。鉢植えの場合は、夏の時期だけ鉢の周りにも散水したり、二重鉢にして乾燥を防ぐと、水切れの心配が軽減されます。
冬の休眠期になると地上部は枯れますが、根は生きているので乾燥しないよう時々水やりをしてください。
肥料のやり方
肥料は、花後の5月上旬頃と9月中旬以降の年2回緩効性の化成肥料を与えましょう
病害虫の予防法
特に気になる病害虫はありません。
増やし方
株分けや種まきで増えます。茎が20本以上立つ大株は冬の休眠期に2~3分割して株分けます。



