● グァバ イエローストロベリーグァバの品種の特徴

イエローストロベリーグアバは黄色く熟す小ぶりな実がなる品種です。熟した果実はイチゴのような甘い良い香りがします。花や葉もほんのりとイチゴの芳香が楽しめます。完熟果は皮ごと食べることができます。種があるのがちょっと気になります。やさしい甘味と酸味のバランスがよく、生食はもちろん、スムージーやジュース、ジャムなどにしても美味しい果物です。
イエローストロベリーグァバは耐寒性もあるほうで、売れ残っが大株を店長の自宅(三重県桑名市)にも植えておりました。西に黄色は金運に良いということで庭の西に植えてありました。冬は落葉せずに越冬でき、寒さに強いものの強い寒波では枝の枯れ込みがありましたが、放っておいても毎年果実を楽しませてくれました。冬の枯れ込みと庭の土質が悪かったので樹高は1mくらいで止まってました。冬の寒さで葉が黄変したり、赤い紅葉のシミがつきます。幹のチョコレート色とつやのある厚めの葉のコントラストが美しいので1本でも見栄えがします。鉢植えで育てて飾ったほうが見た目がきれいだと思います。
葉にはポリフェノールが多く含まれていて、乾燥させるとグアバ茶として利用できます。グアバ茶は摘み取った葉を1~2週間ほど乾燥させて作ります。沸騰したお湯に茶葉を入れて、2~3分煎じれば美味しくいただけます。

熱帯アメリカ原産の「グァバ」は、世界に100種類以上の品種が存在する熱帯果樹です。日本では沖縄などの暖かい地域で栽培されてきました。沖縄では方言でバンジロウやバンシルーとも呼ばれます。

学名
Psidum guajava フトモモ科 バンジロウ属
別名
キミノバンジロウ、バンザクロ、グァヴァ、グアバ
開花時期
4~6月頃 (四季咲き)
花色・大きさ・花形
白・小輪咲き(2.5cm位)・一重咲き
香りの強さ
★★☆☆☆ 微香 ほんのりとイチゴの芳香
収穫時期
9~11月頃
果実の大きさ
3cm 豊産性あり
甘さ
★★★★★ 平均糖度:23度
果実の用途
生食、ジュース
結果年数
3~5年
自家結実性
1本でなる。自家結実性あり
最終樹高
地植え:2m ~ 4m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑小高木)
最終葉張り
1m ~ 2m 開帳性
栽培用途
鉢植え、観葉植物、果樹
植栽適地
九州~沖縄(鉢植えであれば、全国での管理が可能です。)
育てやすさ
★★★★☆ 初心者に超おすすめ
日照条件:日なた、耐陰性普通、土壌酸度:弱酸性
豊産性あり、耐寒性やや弱い(-3度)、耐暑性強い、耐乾性やや弱い
耐病害虫性
耐病性:強い 害虫:強い

グァバ |イエローストロベリーグァバの育て方


植え方・用土

植え付け適期は4~5月ですが、3月から入梅、また9~11月ごろまででしたら可能です。鉢植えでの管理をおすすめします。水はけ水もちの良い用土を好みます。弱酸性土を好むので用土は「ブルーベリーの土」がおすすめです。配合する場合は、赤玉土5:腐葉土3の割合で配合してください。日当たりの良い、強風の当たらない場所で管理してください。比較的寒さに強い方ですが、5度以下になると生育が止まってしまいますので、冬の間は日当たりの良い室内で管理してください。
樹勢が強くて根詰まりを起こしやすいので、2~3年に1度植え替えを行ってください。


水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたらたっぷりと与えてください。夏場の水切れに注意してください。地植えの場合は、基本は雨水のみで水やりの必要はありませんが、真夏など乾燥が続くようであれば潅水してください。特に開花期や芽出しの時期は極端な水切れに注意してください。


肥料のやり方

肥料は控えめにします。12~2月ごろの間に寒肥として油かすと骨粉を混ぜた肥料を与えてください。春から夏の成長期には窒素リン酸カリが等配合の緩効性化成肥料元気玉を与えてください。熱帯地方やハウス栽培では年中花が咲いてくるので、肥料を与えます。


花芽の付き方

新梢の基部から3~4節先の葉腋に2~3個花がつきます。温帯では春と秋に、熱帯では年中花がつきます。
開花後120~180日で収穫です。果実は熟期に急激に肥大します。緑色が薄くなって十分に肥大した時期に収穫します。


剪定方法

収穫後の10~11月に行います。上方向に伸びる枝や伸びすぎて全体のバランスをくずす枝、混みあって重なり合った枝など、不要な枝を間引き剪定してください。


その他栽培や性質の注意点

生育適温は20~30度で開花受精の適温は20~30度です。成木であれば短時間であれば-3度でも耐えますが、栽培には6度以上は欲しいです。0~-1度で落葉が始まり、幼木では-1.7度で枯れます。5度以下だと果肉がゼラチン化するので、それまでに収穫をします。


病害虫の予防法

枝や葉が混み合うと風通しが悪くなり、カイガラムシが発生することがあります。また、日照が不足しがちな場所では、枝先にアブラムシが発生することもあります。見つけ次第捕殺するか、薬剤を散布して駆除してください。




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