● アロニア メラノカルパの品種の特徴

「アロニア メラノカルパ」は別名「ブラックチョコベリー」と言われるベリーの木です。果実は熟すと黒くなります。赤い品種は「アルブティフォリア」で観賞用、黒い品種は「メラノカルパ」で食用になります。

アロニアは黒みの強い実を食用としても楽しめる北米原産の果樹です。ブルーベリーよりもアントシアニンが多く含まれており眼精疲労に良いとされています。果実は傷みやすいのでなかなかスーパーには出回らない品種。そんなレア品種を楽しめるのが家庭果樹菜園の魅力ですね。完熟しても渋みが残ることから、ジャムや果実酒として楽しむのが一般的です。

別名「チョコベリー」という名前とは裏腹に、果実は渋味が強く、そのままでは食べられません。他のフルーツと一緒にジュースにしたり、ジャムなどに加工するとおいしくいただけます。果実にはアントシアニンやβカロテン、ビタミンCや食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。アントシアニンやポリフェノールははブルーベリーの2~3倍、食物繊維も果実の中ではトップクラスに含まれています。生産数が少ないことから、果実がスーパーに出回ることがないので、食べるなら自宅で栽培するのがおすすめ。5月ごろには、小さな白花が散房花序に咲きます。また、日照などの栽培環境によっては綺麗な紅葉も楽しめる、観賞用としての価値も高い果樹苗です。
寒さ、暑さにも強く、樹高もそれほど大きくならないので、初めての方にも育てやすいです。

学名
Aronia melanocarpa バラ科 アロニア(カマツカ)属
別名
アローニャ、チョークベリー、セイヨウカマツカ、ブラックチョークベリー、チョコベリー、黒実のナナカマド
開花時期
5月頃
花色・大きさ・花形
収穫時期
9月~11月頃
果実の大きさ
6mm
果実の用途
ジュース、果実酒、ジャムなど
結果年数
1~2年
自家結実性
1本でなる
最終樹高
地植え:1m ~ 2m 鉢植え:1m ~ 2m (落葉低木)
最終葉張り
1m ~ 2m 直立性、株立ち
栽培用途
鉢植え、地植え、花壇、記念樹など
植栽適地
北海道~九州
育てやすさ
★★★★☆ 初心者におすすめ
耐陰性やや強い、
耐寒性強い、耐暑性やや強い
耐病害虫性
耐病性:強い 害虫:やや強い
芽吹き時期
4月頃
トゲの大きさ
なし

珍しいベリーの木 | アロニア メラノカルパの育て方


植え方・用土

10月~梅雨入りまで植えても大丈夫です。乾燥に弱いので、ピートモスや腐葉土を庭土に2~3割程度混ぜ込んで、水はけの良い、肥沃な土壌に改良して植えてください。風通しの良い、日当たりを好みますが、西日の強くあたる乾燥しやすい場所よりは、半日陰のほうがよく育ちます。


春の植え付け方法

根をいじらずに植えます。


秋の植え付け方法

根をいじらずに植えます。


冬の植え付け方法

12~3月が植え付け適期です。


水やり

鉢植えでは土が乾いたら、鉢底から水が流れ出るぐらい水を与えてください。夏場は特に水切れに注意してください。 冬は控えめにしてください。
地植えの場合は特に水やりは必要ありません。


肥料のやり方

肥料は3月ごろと収穫後に速効性の化成肥料などを与えます。また、11~12月ごろに寒肥として堆肥や鶏糞、油かすなど、有機質肥料を与えます。


花芽の付き方

花芽は前年に伸びた枝の先につきます。その枝の先に開花し、実がなります。


剪定方法

ほとんど必要ありません。自然樹形で楽しめるので、込み合う枝を冬の落葉後に間引く程度大丈夫です。主幹仕立て(1本幹、単幹)のほうが樹高が高くなりやすいです。単幹で仕立てていく場合は、株元から伸びる徒長枝(ひこばえ)は冬の12月~2月頃になってから取り除いてください。


病害虫の予防法

特に気になる病害虫はあまりでません。夏が冷夏で雨が多いとイラガが出ることがあります。




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