
H24年3月にいただいたせとかが最初の年から毎年実を付けてくれ、一昨年の8月にはたくさん摘果し最終200g前後の実が10個収穫できました。
昨年は10個しか実を付けず、中の5個は10月に小さいまま色付き、葉も少し黄色くなり丸くなり落ち始めました。
今年1月末から2月初めにかけて数日冷たい強風が吹きますます葉が落ち、大きくなった実にはサテンの袋を掛けていたので無事でしたが、ゴルフボールより少し大きい5個の実は萎びたようになり食べられませんでした。大きくなった5個の実も3月3日に収穫しましたが120gから180gと今一つでした。
その日に食べた実は酸っぱさが強くあまり美味しくなかったので、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室と部屋の隅で常温保存し、今日食べてみましたが甘さと酸っぱさが半々でもう少し甘さが足りない気がします。
昨年けっこう美味しかったのに何が違ったのか。
酸っぱさの取り方と、葉が黄色くなり丸くなって落ちるのは何が悪かったのか教えてください。
葉が落ちた枝はまだ緑で枯れてはいないようなので今はそのままにしています。
収穫後に少し剪定し今月末にもう一つ大きい鉢に植え替える予定です。
こんばんは。
この度はお問い合わせありがとうございます。
苗木部の高井 尽 (グリーンアドバイザー)です。
どうぞよろしくお願いします。
こちら三重県では今年は昨年よりは雪が少なかったですが、例年より寒い冬に感じます。昨年も寒かったです。
今年は全国から柑橘が枯れたとのご質問が届いております。
三重県のみかん畑で栽培中のせとかも今年は落葉や黄変が酷いです。
毎年こんな風にはならないけど、今年は寒さで木がだいぶ傷んだとのことです。
せとかが一番ひどい被害のようです。
せとかなどのオレンジ系の雑柑は寒さに弱いでかなな。。。
オレンジやデコポンなどの柑橘類は冬の寒さで葉が丸くなります。
あるいは・・・
葉っぱの栄養が抜けて行き、まだら模様になることも。
まるでウィルス病やモザイク病のようですが、これも自然現象です。
冬は温度が低いので、光合成活動が鈍化します。
光合成で蓄積される養分よりも呼吸で消耗するよう分のほうが多くなります。
葉っぱで蓄積してあった栄養は呼吸で消耗して行くため、このように緑部分が少なくなってしまいます。
全体的に緑がなくなることもあります。
寒い日が続くと葉が丸くなったり。
地温が低いと根からの水分吸収が衰えるので、寒風に晒されている時間が長いと葉が乾燥してしまったり、風で落葉したり。水分不足で果実が萎びてしまったり。
寒さで葉が黄変したり、果実がなっていると栄養を取られて黄変したりします。
春の直前、芽吹きの時期の直前は、常緑樹がもっとも見苦しいと言いますか、貧弱に見える季節です。
甘い美味しい果実をならせる方法としましては、寒風から守ってやることと、たくさんの日照と、適切な肥料だと思います。
昨年はよく実って、今年は数が少なかったのは、隔年結果もあると思います。
隔年結果とは柑橘類で多いのですが、表(よくなる年)と裏(あまりならない年)が隔年で繰り返すことで、温度が下がった時期に収穫する柿やみかんで起きやすいです。
せとかは2月ごろに収穫しますので、温度が下がって光合成の効率が悪い冬も長く果実をつけているので、隔年結果しやすいかと思われたりします。
そのような様々な要因があります。
酸味を抜く方法としては、ご存知の通りで常温保存をする方法です。
日照不足や栄養不足で甘みがあまり出ていない場合、収穫後に数日寝かしても甘みが強くならない場合もありますが、毎年、試行錯誤で美味しい果実を目指してくださいね。
そろそろ、剪定の時期なので枯れ込んだ枝を取り除く剪定をしてみてください。
やや枝が混み合っているので、少し間引く感じで剪定していただくと良いと思います。