● ジャボチカバ ブルーグレープ ジャボチカバの品種の特徴

「ブルーグレープ」は、フトモモ科Myrciaria属の常緑果樹で、南米北部からカリブ海地域に分布し、「Blue Grape」「False Jaboticaba」などの名前で知られています。最大の特徴は、名前の由来にもなっている美しい果実です。若い果実は緑色ですが、成熟するにつれて赤紫色から濃い紫色へ変化し、完熟すると表面に青白い粉をまとった深い青紫色になります。このブルームと呼ばれる白い果粉によって、本当に青いブドウの粒が木に実っているような独特の姿になります。

同じMyrciaria属には、日本でも人気の高いジャボチカバの仲間が含まれます。そのためブルーグレープは「False Jaboticaba(偽ジャボチカバ)」とも呼ばれますが、果実の付き方には大きな違いがあります。典型的なジャボチカバが幹や太い枝から直接果実を実らせることで有名なのに対し、ブルーグレープでは主に枝先や葉腋付近に果実を付けます。濃緑色の葉の間に青紫色の丸い果実が点々と実る姿は、ジャボチカバとはまた違った美しさがあります。果実は直径2~3cmほどの丸形で、比較的厚みのある果皮に包まれています。中には半透明~白色のジューシーな果肉があり、生食することができます。味は甘味と酸味のバランスが良く、ブドウを思わせるような風味を持つ果物として知られています。派手な見た目だけの観賞果ではなく、実際に収穫して食べることのできるフルーツである点も大きな魅力です。

また、ブルーグレープは樹そのものも非常に美しい植物です。葉は厚みのある濃緑色で光沢があり、枝葉が密に茂るため、果実がない時期にも整った常緑樹として楽しめます。樹皮も滑らかで美しく、年月をかけて育てるほど樹木としての存在感が増していきます。自然下では数m以上になる小高木ですが、剪定にも対応するため、鉢植えでは樹高を抑えながら管理することができます。成長は極端に速いタイプではありませんが、その分コンパクトに仕立てながら長期間楽しむ果樹としても魅力があります。

栽培では暖かく湿潤な環境を好みます。生育期には極端な水切れを避け、用土が乾いてきたら十分に水を与えます。ただし鉢内に水が停滞し続ける状態は避け、有機質を含んだ水はけの良い用土で管理するとよいでしょう。日照は十分に確保します。幼苗のうちは強烈な直射日光に突然当てるのではなく、明るい半日陰などから徐々に日光へ慣らします。株が充実してからは十分な光を与えることで、締まった樹形と良好な開花・結実が期待できます。ブルーグレープは熱帯~亜熱帯性の果樹ですが、熱帯果樹の中ではある程度の低温にも対応します。ただし、特に幼苗では霜や強い凍結によるダメージを避けるのが安全です。日本ではまず鉢植えで株を充実させ、冬季は地域の気候に合わせて温室や明るい室内などで保護するのがおすすめです。

緑色から赤紫色へ、そして最後には白いブルームをまとった深い青紫色へ。果実が熟していく過程そのものが美しく、完熟すれば実際に食べて楽しむこともできる。ジャボチカバに近い仲間でありながら、まったく異なる果実の付き方と色彩を持つブルーグレープ。珍しいMyrciariaを集めている方はもちろん、「見て美しく、収穫して食べても楽しめる果樹」を育てたい方にもおすすめしたい、非常に魅力的な熱帯果樹です。

成長はゆっくりです。湿度と弱酸性の土壌を好み日当たりを良くする事で、たくさんの実が収穫できます。、水の管理をきちんと行えばアルカリ性の強い砂浜近くにも適応します。樹高は品種によってまちまちですが、野生のものは15mほどになります。幹に直接白色の花が開花して結実するので、キブドウ属の名称由来にもなっています。黒いぶどうのような果実は直径3~4cmで1~4個の種子を含みます。枝にびっしり実る姿はやや気持ち悪いですが、慣れれば美しく見えます。濃紫色のやや厚い果皮で、果肉は白色もしくはピンク色をしています。果実は日持ちしないのですぐに食べるか冷蔵保存してください。生食やゼリー、ジャム、ジュース、ワインやリキュール等への加工したりします。

学名
Myrciaria vexator フトモモ科 ミルキアリア属
開花時期
5月下旬 ~ 6月上旬
花色・大きさ・花形
白・小輪咲き(1cm位)
香りの強さ
微香
収穫時期
7月~10月
甘さ
★★★★☆ 平均糖度:18~22度
果実の用途
生食、ジャム、ゼリーなど
結果年数
3~5年
自家結実性
1本でなる
最終樹高
地植え:3m ~ 5m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑高木)
最終葉張り
半開帳性
栽培用途
果樹畑、花壇、鉢植え(7号鉢以上)
植栽適地
九州~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能)
育てやすさ
★★☆☆☆ やや難しい
日照条件:日なた、土壌酸度:弱酸性
耐寒性やや弱い(0度)、耐暑性強い、耐乾性普通
耐病害虫性
耐病性:とても強い 害虫:とても強い
花言葉
神秘、永代

ブルーグレープ・ジャボチカバ| 実生苗の育て方


植え方・用土

日光がよく当たる場所で育てます。日光が不足すると実つきが悪くなります。比較的寒さには強くなってきたため、関東地方以西では戸外でもよく冬越しします。弱酸性土を好みますので、用土はブルーベリーの土に植えるのがおすすめです。自分で配合する場合は赤玉土小粒7、腐葉土3の配合土などの用土が適します。


水やり

基本的には鉢の土が乾いてからたっぷりと水やりをして下さい。特に夏場の晴天が続く日などは毎日欠かさず水やりをして下さい。また、地植えの場合でも降雨が少なく表土が乾いていれば水やりをしてください。
冬場は、生育うを停止しているため乾かし気味に育てたほうが良いでしょう。


肥料のやり方

化成肥料を施すと、肥料焼けしやすい傾向があります。成長期に入るころ、骨粉入りの油かすなどの有機質肥料を控えめに施します。


花芽の付き方

太い枝に直接花が咲いて結果します。


剪定方法

充実した枝に実をつけるので、混みすぎた細い枝は随時根元から切って風通しをよくします。


病害虫の予防法

風通しの悪い場所で枝が混みすぎたり、日光不足で間のびすると、アブラムシやカイガラムシが発生することがあります。歯ブラシなどを使ってこそげとって下さい。


増やし方

実生栽培では成長が遅い為、沖縄県などでは取り木や挿し木で増やされています。




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