● マンゴスチン ボリビアマンゴスチンの品種の特徴

「ボリビアマンゴスチン」は南米の熱帯地域に分布するオトギリソウ科フクギ属の常緑果樹です。特にボリビアでは「Achachairú(アチャチャイルー)」などの名前で親しまれ、現在では「Achacha(アチャチャ)」の名前でオーストラリアなどでも栽培されています。マンゴスチン(Garcinia mangostana)と同じGarcinia属ですが、果実の姿も味わいも異なる、南米を代表する食用Garciniaの一つです。果実は卵形~楕円形で、成熟すると鮮やかな黄色からオレンジ色になります。紫黒色になる一般的なマンゴスチンとは対照的で、木にオレンジ色の果実が多数実る姿は非常に華やかです。果皮を割ると、中には白色の半透明な果肉が現れます。果肉はいくつかの房に分かれ、見た目はマンゴスチンを思わせる構造をしています。味は甘味がしっかりとありながら、爽やかな酸味を伴うのが特徴。マンゴスチンの濃厚でまろやかな甘さとは少し方向性が異なり、甘酸っぱくジューシーで、後味の良いフルーツです。冷やして食べると爽快感がさらに際立ち、暑い地域で親しまれているのも納得できる味わいです。果実は基本的に生食されますが、ジュースやシャーベット、デザートなどにも利用できます。また、果肉を食べた後に残る果皮を水に浸し、冷やして飲み物として利用する方法も知られています。

ボリビアでは古くから親しまれてきた果物ですが、国外で特に注目されるようになったのがオーストラリアです。オーストラリアでは商業栽培が行われ、「Achacha」の名称で流通するようになりました。マンゴスチンの仲間という珍しさだけでなく、果実そのものの食味の良さから、熱帯果樹として高い魅力を持っています。

樹は常緑の小高木となり、濃緑色の葉を密に茂らせます。成長すると数m以上になりますが、剪定によって樹高を管理することも可能です。葉には光沢があり、樹形も整いやすいため、果実を収穫する目的だけでなく常緑の熱帯樹としても観賞価値があります。Garcinia属には成長が非常にゆっくりとした種類も多いですが、ボリビアマンゴスチンは比較的育てやすく、条件が整えばしっかりと成長します。栽培では暖かく湿潤な環境を好みます。生育期には極端な水切れを避け、用土が乾いてきたら十分に水を与えます。一方で鉢内に水が停滞し続ける状態は避け、有機質を含みながら水はけの良い用土で育てるのがおすすめです。幼苗のうちは強烈な直射日光を避け、明るい半日陰程度から育てます。成長に合わせて徐々に日照へ慣らしていくことで、しっかりとした株へ育てることができます。熱帯性の果樹ですが、マンゴスチンと比較するとやや幅広い環境で栽培されている種類です。ただし、日本では特に幼苗のうちは霜や凍結を避け、冬季は温室や明るい室内などで保護するのが安全です。

紫色のマンゴスチンとはまったく異なる、鮮やかなオレンジ色の果実。その果皮を開けば、中にはマンゴスチンを思わせる白い果肉。そして口にすると、しっかりとした甘味に爽やかな酸味が重なります。

「マンゴスチンの仲間を育ててみたい」という方はもちろん、最終的に果実を収穫して食べることを目標に珍しいGarciniaを育てたい方にもおすすめしたい、南米の非常に魅力的な熱帯果樹です。

学名
Garcinia humilis フクギ科 フクギ属
別名
アチャチャ、アチャチャイルー
花色・大きさ・花形
クリーム色
果実の大きさ
4~8cm
甘さ
平均糖度:16度
果実の用途
生食
結果年数
5年
自家結実性
1本でなる
最終樹高
鉢植え:1m ~ 2m (常緑高木)
栽培用途
鉢植え、観葉植物など
成長の早さ
やや早い
植栽適地
日本全国(原則、鉢植え栽培)
育てやすさ
★☆☆☆☆ 難しい
日照条件:半日陰、土壌酸度:弱酸性
耐寒性弱い(10度)、耐暑性普通
耐病害虫性
耐病性:普通 害虫:普通
花言葉
チャーミング

ボリビア・マンゴスチン(アチャチャイル)|実生苗の育て方


植え方・用土

ph5~6.5の弱酸性土で湿り気のある土壌を好みます。ブルーベリーの土で育てるとよいです。樹高が30cmに満たない若木の内は半日陰で管理してください。強い日当たりでは葉焼けします。耐寒温度は7度くらいまで、18度を下回らないのが理想です。25度以上の環境で成長し、35度以上で弱ります。根が弱いため、植替え時はなるべく崩さないようそっと植え替えます。


水やり

暑い時期は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。常緑樹ですが気温が下がると地上部が枯れ、根の状態で冬越しすることもあります。落葉したり地上部が枯れた場合は、20度以下の場合は3日に一回、15度以下の場合は4日に一回という感じで水やりを控え目に。


肥料のやり方

春~秋にかけて2ヶ月おきに緩効性の肥料を与えてください。


花芽の付き方

小枝の先端に花芽がつきます。3m程度になったら水ストレスで花芽をつけます。
石垣島では10月から11月は水やりは少なめにし、12~1月は土壌は土壌から乾燥する分を補う程度に水やりを行い、土壌乾燥させます。日中に葉がしおれても翌朝には回復する程度の乾燥ストレスをかけ続けます。最先端部の枝の軸がしおれるほど水ストレスをかけ続けて1か月後くらいから水やりの量を増やすと、枝の先端部が割れて丸い花芽が出てきます。水ストレスがきつすぎると落葉しますが、日焼けさせなければ水やりで葉芽が出ます。
2月から水やりを増やしていきます。


剪定方法

特に必要ありませんが、剪定する際は成長期に行います。2~3m程度で主幹を切り戻し、その後は先端部の目はすべて書き取り、下の枝葉を増やすように育ててください。


その他栽培や性質の注意点

収穫まで長い年数がかかります。観葉植物として、大事に育てることをおすすめします。


その他豆知識

マンゴスチンの生産者さんへの質問

Q: 葉先から茶色くなって枯れてきたのですが。

A: マンゴスチン・ドリアン・ランブータンなど、赤道直下で育つ純熱帯果樹は葉先が巻いて茶色くなってくるのは生理現象です。生理現象なので、病害虫や水の与えすぎが原因ではありません。葉先が茶色くなっても取り除いたりする必要はありません。

Q: それにしても高いですね。どうしてこんなに高いのですか?
A: マンゴスチンは苗がほぼ流通しておりません。売り切れたら次はいつご用意できるかはわかりません。種から育てても発芽して苗になるのがとても少なく、栽培がむつかしく歩留まりが悪いんです。また、苗にできても4年生でようやく30cm程度。最初はぜんぜん生長してくれないので、樹齢のわりに大きくならず、生長に時間がかかるので値段も高くせざるをえないのです。


増やし方

接木(フクギを台木にする)、種まき。種を綺麗に洗って1日程度水に漬けます。ピートモスと鹿沼土を混ぜた用土に3cmくらいの深さに植えると1か月くらいで芽吹いてきます。ブログやYoutubeでも発芽成功の情報は少ないです。




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