● ノイバラ 丁字咲の品種の特徴

「ノイバラ丁字咲き」は、変わった花形の丁字咲を咲かせる照葉ノイバラの変り咲品種です。

「ノイバラ」は日本を代表する野バラの代表的な種です。沖縄以外の日本各地で自生しており、一般的にノバラというとこの品種をさします。各種バラの品種改良や台木として利用されています。トゲが多いため扱いには注意が必要ですが、花には芳香があり香水の原料になったり、花材やリースとして利用したり、実は食べられるなど様々なシーンで活用されています。
古くは「うばら」などとも呼ばれ、風土記や万葉集にも登場するなど、古より慣れ親しまれてきた日本のバラです。

「照葉ノイバラ」は、ノイバラの中でも葉に光沢があるつる性のノイバラです。花は通常のノイバラよりも一か月程度遅く、大きさは一回り大きいものの数は少ないです。

学名
Rosa luciae バラ科 バラ属
別名
野茨、ノバラ、野バラ
開花時期
5~7月 (一季咲き)
花色・大きさ・花形
白・(5cm位)・八重咲き
香りの強さ
中香
収穫時期
9~10月
果実の大きさ
1cm以下
最終樹高
地植え:1m ~ 1.5m 鉢植え:1m ~ 1.5m (落葉低木)
最終葉張り
1m 半開帳性
栽培用途
地植え、庭植え、生け垣、フェンス、花壇、畑、鉢植え(7号鉢以上)、盆栽、切花
成長の早さ
早い (100cm/年)
植栽適地
北海道~四国、中国
育てやすさ
★★★★☆ 初心者におすすめ
日照条件:半日陰、
耐寒性強い、耐暑性やや弱い
耐病害虫性
耐病性:とても強い 害虫:とても強い
芽吹き時期
4月頃
トゲの大きさ
トゲが少ない
花言葉
素朴なかわいらしさ

ノイバラ 丁字咲 3.5号ポット苗の育て方


植え方・用土

3月が地植えへの植え付け適期です。暖地では秋植え(9月~11月ごろ)も良いです。10月~梅雨入りまで大概植えても大丈夫です。
日当たりの良い水はけの良い肥沃な土壌に植えます。結構やせ地でも育ちますが、乾燥に弱いので、露地栽培では花ひろば堆肥「極み」をよくすきこんだ土に浅めに植え付けします。雑草にも弱いのでココチップなどで株元をマルチングして雑草予防、乾燥予防をおすすめします。

鉢植えで管理する場合は、花ひろば培養土「和み」をお使いいただくと良いです。
日当たりを好みますが、乾燥と高温が苦手なラズベリーは半日陰のほうがよく育ちます。



夏の植え付け方法

ポット苗を鉢に植え替えるのは夏でも大丈夫です。地植えは控えます。葉が展開している時期の植え替えは根を崩さずに植えてください。


水やり

露地栽培では基本的に水やりは必要なく雨任せです。4~10月の生育期で日照りが続いて乾く場合は2~3日おきに土がよく締めるように水やりしてください。
鉢植えでは生育期の初夏~9月上旬は毎日行ってください。それ以外の時期は3~7日に1回水やりします。


肥料のやり方

肥料は控えめでも大丈夫です。2月ごろと収穫後に花ひろばIB肥料元気玉などの速効性の化成肥料などを与えます。
また、11~12月ごろに寒肥として牛糞や鶏糞、油粕など、有機質肥料を与えます。2~3年に1度のペースで石灰を与えます。


剪定方法

枝の先端部に花芽がつくので、基本的には剪定は行いません。込み合う枝を秋に間引く程度です。(部長の経験より)
でも、ほったらかしにしておくと、ボウボウになるので仕立て方を書きます。
地際から伸びた新梢の葉腋に花芽が分化し、翌年にそれが伸びて花が咲きます。
収穫した枝は翌年の春までに枯れこみます。収穫後は早めに収穫した枝を地際で間引き、残った来年の花芽を持った新梢の成長を促します。

地下茎で増えるように地際からシュートやサッカーを伸ばすように生長します。1年目のシュートは6月頃に先端を切り戻しをし、側枝を出させます。細い枝は力がないので、間引くように取り除きます。12~3月頃に側枝を1~3節切り戻します。
こうすることでボウボウにならずにコンパクトに維持できて、収穫量が増えます。


その他豆知識

根が弱いので10~15年で株が弱ってきます。新しい苗に更新してください。地下茎で強健に生え広がるので、生え広がって困る心配がある場合は根域制限ガーデンバッグに植えるとよいです。


病害虫の予防法

特に気になる病害虫はあまりでません。梅雨時に灰色カビ病にかかることもあります。
害虫ではマメコガネやコウモリガが出ることもあります。マメコガネは捕殺します。コウモリガは下部の周囲を除草し、マルチングすることで予防できます。


育て方のまとめ




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