ハナイカダの雄花。小さな花がかたまって葉の上に咲きます。
● ハナイカダ オスの品種の特徴
花筏(はないかだ)は春の若芽は山菜として食べることができます。
雄花は一枚の葉に複数集まって咲きます。茶花や生け花には雄花を活けることが多いです。オスの花は開花後には実はつきません。
花筏(はないかだ)は桜のようにギザギザした葉で、葉の上(主脈の真ん中)に花をつけ、8月~10月ごろに果実を実らせます。
雌株には雌花が、雄株に雄花が咲く雌雄異株なので、果実はメスにしかなりません(近くにオス木も必要です)。果実7~9mmほどで、最初は青く、だんだん黒く艶やかな色になります。まるで、黒い真珠が葉の上に乗ったような神秘的な感じ。果実が面白い雌株も人気ですが、オスの花は活花や茶花で人気です。
果実は生食や果実酒に、春から初夏にかけて出る新芽は天ぷらなどにも楽しめます。加熱すると松茸のような香りがあります。
ハナイカダは昔から大好きな植物でして、毎年生産者さんの苗を探すのですが、なかなか入荷できないレアキャラです。マニアックな品種です。
学名 |
Helwingia japonica ミズキ科 ハナイカダ属 |
別名 |
花筏,ママッコ、ヨメノナミダ、ヨメナノキ、ツキデノキ、ママコナ、ママコノキ |
開花時期 |
4月~5月 |
花色・大きさ・花形 |
淡緑色・(0.5cm位) |
自家結実性 |
一本でならない(雌雄異株)(オスのハナイカダには果実はつきません。) |
最終樹高 |
地植え:1m ~ 2m 鉢植え:1m ~ 2m (落葉低木) |
最終葉張り |
1m 株立ち半蔓状 |
栽培用途 |
庭植え、雑木、鉢植え |
植栽適地 |
北海道南部~沖縄 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:半日陰~日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い、耐暑性やや強い、耐乾性普通 |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:強い |
花言葉 |
気高い人、嫁の涙 |
ハナイカダ|オス木の育て方
植え方・用土
基本的に移植や植え付けは落葉期の11月~入梅までに行います。水はけと水保ちの良い、ふかふかの湿り気のある土壌に植えます。腐葉土などをすき込んであげてください。
日当たりよりも、少し日陰になるところを好みます。日あたりでも育ちますが、強い日差しのもとでは葉が見苦しくなります。乾いた寒風は避けるようにしてあげてください。
水やり
湿り気があるのが好きなので、乾いてきたらたっぷり水を与えてください。夏場の乾燥などには気をつけてあげてください。
肥料のやり方
肥料はあまり必要ありません。2月くらいに寒肥として腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。
剪定方法
そのままでも良いです。剪定を行う場合には、込み合う枝を落としたり、風通しを良くする剪定を行います。
病害虫の予防法
特に気になる病害虫はいません。風通しを良くして、見かけたら対応してあげてください。
増やし方
実生、株分け、挿し木