花が少ない1月の寒空の下、3~4cmの可憐な花が連なるように咲きます。
● チャノキ 天白の品種の特徴
お茶の木の中でも珍しい大輪の花を咲かせる品種。花は下向きに咲いて、葉っぱと合わせて観賞価値の高い植物です。樹形は立ち性で広大な土地に地植えした場合は5mくらいまで大きくなります。
【お茶の木(茶ノ木・チャノキ)全般の特徴】
果樹畑の低めの生垣に植えられているのをよく見かけます。庭木として単木で楽しんでも良いし、列植して低めの目隠しにもおすすめ。
ツバキ類の仲間ですので、育て方などは大体、椿と同じです。控えめに咲く花も愛らしい。
お茶はもともと薬として伝来してきたものです。点てた際の香りなどもそうですが、植えてある茶の木の緑は、見るだけでも清々しい青さです。
チャノキの葉は新葉の芽先2 – 3枚ほどを摘み取って茶葉にし、緑茶や紅茶などの茶に加工して飲用されています。焙爐の助炭の上で乾燥したものが碾茶で、これを石の茶臼で挽いて粉末にしたのが抹茶、蒸して助炭上で手揉みして成分を出やすくしたものが玉露です。新葉を採集して玉露に準じて仕上げたのが煎茶、成葉を採集して煎茶に準じて仕上げたのが番茶です。番茶は焙じられて市販されるので、ほうじ茶とも呼ばれています。茶葉を軽く発酵させたのがウーロン茶で、完全に発酵させたのが紅茶です。
学名 |
Camellia sinensis ツバキ科 ツバキ属 |
開花時期 |
9~11月 |
花色・大きさ・花形 |
白・大輪咲き(4cm位)・一重咲き |
最終樹高 |
地植え:m ~ 5m 鉢植え:m ~ 2m (常緑低木) |
最終葉張り |
m ~ 2m |
栽培用途 |
鉢植え、生垣、庭植え、盆栽、切り花、寄せ植え、カラーリーフ |
成長の早さ |
普通 |
植栽適地 |
東北南部~沖縄 |
育てやすさ |
★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性普通、耐暑性強い |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:ほとんどつかない |
花言葉 |
追憶、純愛 |
お茶の木|天白の育て方
植え方・用土
水はけの良い、堆肥をよく透きこんだ肥沃な土壌に高植え植えます。
日当たりと風通しの良い場所を好みますが、少々日陰でも良く育ちます。
水やり
夏場は毎日行ってください。それ以外の時期については、土の表面が乾いていたら、たっぷり与えてあげてください。
肥料のやり方
1月ごろに寒肥として有機肥料を与えます。
開花後にお礼肥えとして油粕と化成肥料を2握り程度与えます。
剪定方法
強い剪定はあまりおすすめできません。放任して育てたほうが花がよく咲きます。
無駄枝を間引く程度で通風と採光を良くする剪定にします。
庭植えなどで、コンパクトに育てる場合は剪定は花後すぐに行います。
その他豆知識
椿やサザンカの仲間ですので、だいたい育て方は椿類と同じです。
病害虫の予防法
初夏のもち病はダコニールを用いて駆除、チャドクガは捕殺するか殺虫剤で駆除します。病害虫が発生したらそのつど消毒を定期的に散布します。
なるべく自然栽培をして茶葉を楽しみたい時は、マルチングをして雑草などを防止し、薬剤使用を極力避けるといいです。