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● にんじん 夏まき5寸の品種の特徴
こちらは名前の通り夏に撒き、秋から冬に収穫します。施肥なしでもよく育つので、有機栽培に向きます。鮮やかな紅橙色で、形質が非常によく揃い、根端まで肉付きがよい短根種です。果肉は柔らかく、また甘みも強くおいしいです。耐暑性にすぐれ、生育旺盛で作りやすい品種になります。一般的には冬に収穫しますが、寒冷地では秋に収穫します。約110~130日ほどで収穫できます。
別名:ナニンジン、セリニンジン、なつまき5すん
ニンジンは中央アジアが原産の根菜です。冷涼な気候を好みますが、苗の段階ならある程度耐暑性があります。種まきから収穫まで3~4か月ほどと比較的短く、連作も可能ですが、発芽率が低く、過湿にも弱いため育てるのは少し難しいです。
系統としては細長い東洋系と太短い西洋系があり、古くから薬用・食用として栽培されてきました。日本には東洋系ニンジンが最初に江戸時代に中国から伝わりました。その後西洋系ニンジンが導入されるようになると、東洋系ニンジンは栽培の難しさから生産量が減少し、戦後は西洋系品種が主流になっています。
くせのある香りがあり、加熱すると甘みが出る。家庭でも煮物や炒め物などに良く使われる常備野菜の一つです。
| 学名 |
| Daucus carota subsp. sativus セリ科 ニンジン属 |
| 別名 |
| ナニンジン、セリニンジン、なつまき5すん |
| 花色・大きさ・花形 |
| 白・極小輪咲き・小さな花が集まって咲く |
| 収穫時期 |
| 秋~冬 |
| 果実の大きさ |
| 200~250g |
| 果実の用途 |
| 生食、炒め料理、煮込み料理、漬物 |
| 結果年数 |
| ~1年 |
| 最終樹高 |
| (二年草) |
| 栽培用途 |
| 食用 |
| 植栽適地 |
| 北海道~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能) |
| 育てやすさ |
|
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた、耐陰性やや弱い、土壌酸度:弱酸性 耐寒性やや強い、耐暑性やや弱い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:普通 害虫:普通 |
| 花言葉 |
| 幼い夢 |
ニンジン 夏まき五寸(なつまき5すん)の育て方
植え方・用土
種まきの適期は7~8月頃です。直播き (表土から5~15mmで浅めに筋まき) で育て、株間5~8cmに順次間引き土寄せします。条間は25cmとります。やや冷涼で風通しが良く、適度な日当たりを好みます。ただ、直射日光には弱いです。水はけと水もちのバランスのとれた弱酸性の土に種を撒いてください。そのため、苦土石灰などを事前に混ぜておくとよいです。
水やり
生育の初期には特に乾燥に注意してください。生育後は過湿を好みませんので、よく乾燥してから水をたっぷりと与えてあげてください。
肥料のやり方
追肥については、それぞれ間引きの後に化成肥料を与えてあげてください。
剪定方法
ニンジンの間引きは、1回目は本葉が3枚ぐらいの頃に、株間が3cmほどになるように生育の悪い苗を間引きます。2回目は本葉が6枚ぐらいの頃に、株間15cmほどになるように、間引きします。その時、養分が取られてしますので、雑草も一緒に取り除いてください。
その他豆知識
種を撒いてから110~130日ほどで収穫できます。収穫は根元近くを持って引き抜くようにしてください。収穫前に根が見えているようでしたら、土をかぶせてあげてください。
育て方のまとめ
収穫後は茎葉と尻部の細根を切り、水で洗ってから陰干しをしておきます。その後は新聞紙などでくるみ、風通しの良いところで保存してください。



