
● バナナの品種の特徴
葉は長さ3~4mほどになる大型の葉を展開し、南国らしい迫力ある景観を演出します。果実は小型で多数の種子を含み、一般的な食用バナナのようには利用されませんが、野生種ならではの力強い生育と独特の存在感を楽しめます。
熱帯植物らしい巨大な葉と旺盛な生育力を持ちながら、比較的育てやすいことから、近年は珍しいバナナのコレクション植物としても人気があります。
バナナ全般の特徴について
大きな木のように見えますが多年草になります。木に見える部分は、やわらかな葉が重なり合っています。
開花期になると、蕾を包んでいる葉が花のように見えますが、その中に花が房状にあります。だんだんと垂れ下がりながら赤紫色に変わり大きな筆先のような形になります。蕾を包んでいる葉が1枚めくれ上がるたびに、1段の花が咲いてやがて1房のバナナになります。
イティネランスの特徴は、地下茎から親株より離れた場所へ吸芽を発生させる性質です。学名の「itinerans」は「移動する」「旅をする」という意味を持ち、この独特な繁殖方法に由来しています。地中を伸びた地下茎から新しい芽を出しながら群落を広げていく姿は、他のバナナにはあまり見られない特徴です。
| 学名 |
| Musa itinerans var. itinerans バショウ科 ムサ属 |
| 別名 |
| イティネランスバナナ、雲南バナナ |
| 果実の用途 |
| 生食(種が大きく食べにくい)、観賞用 |
| 自家結実性 |
| 1本でなる |
| 最終樹高 |
| 地植え:6m ~ 10m 鉢植え:1m ~ 2m (常緑多年草) |
| 最終葉張り |
| 2m ~ 3m |
| 栽培用途 |
| 地植え、鉢植え、観葉植物 |
| 成長の早さ |
| 早い |
| 植栽適地 |
| 東北南部~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能) |
| 育てやすさ |
|
初心者におすすめ 日照条件:日なた、土壌酸度:弱酸性 耐寒性強い(-10度)、耐暑性強い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:ほとんど出ない 害虫:ほとんどつかない |
| 芽吹き時期 |
| 4月頃 |
| 花言葉 |
| 風格 |
種子【イティネランス バナナ】の育て方
植え方・用土
寒さに強い品種ですが、路地越冬が可能な地域は西関東以西となり、越冬時には防寒対策は必須です。5度以下では生育障害が生じ、0度以下で枯死する場合があります。
日当たり、水はけの堆肥などをすき込んだ肥沃な土壌に植えつけます。温かい時期に植え付け、植え替えをします。4~8月が植え替え適期です。それ以降の植え付けでは根を傷めないように注意して植え替えてください。台風などで倒れることもあるため、30~40cmの深めに植え付け、根が張るまでは支えをつけましょう。
10~35度が生育温度で、29~31度が生育適温です。生育温度での植え替えが良いです。
水やり
葉が大きくなると水を多くほしがります。春~秋は土が良く乾くので土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。冬は土が乾いていなければ水は与えません。乾かし気味に育てて土がよく乾いてから水やりをしてください。
肥料のやり方
緩効性化成肥料元気玉を3月下旬から11月まで 2ヵ月に1回のペースで与えます。肥料が不足すると葉が黄色くなります。葉色が薄くなる時は有機液肥を与えてください。
花芽の付き方
葉が40枚くらいになると株の先端に止め葉と呼ばれる短い葉が生えます。そのころに花芽が形成さはじめます。仮茎の先端が太くなりはじめ、花芽が仮茎の先端から出てきます。
開花1週間後に摘花します。おしべやめしべが不完全な中性花や雄は摘み取ります。
果実になったら一番下の段は1音残して実は摘み取ります。(と一般的な解説などで書かれていますが、石垣島のバナナ園では何もしないそうです。)
剪定方法
枯れ葉は生え際で取り除いてください。株元から子株が出てきますが、株分けしない場合は早めに取り除いておきます。花が咲くとその株が枯れこみますので、子株を株分けして更新していきます。
その他豆知識
露地栽培のバナナの防寒としては、葉をすべて束ねます。不織布を幹と全体に巻きます。不織布がなければ麻布やコモでも良いです。または梱包材のプチプチで保温します。 なるべく二重にしたほうが安心です。
気温上昇してきたら、不織布を取り去り、冬に傷んだ葉を取り除きます。
病害虫の予防法
病気はほとんど出ません。まれにハダニが出るので、1~2週間に1回は葉に思いっきり水をかけてハダニを吹き飛ばしてください。ハダニは水が苦手です。
増やし方
株分けで増やします。4~9月に土が根になるべく多く残すように株分けします。土がほとんど付いていない状態で分けた場合は地上部を切り戻しておけば新しい芽が出てきます。
種まき
4~6月が発芽適期です。ヒーターやLEDなどで温度管理ができる屋内であれば、通年で種まきが可能です。
種の発芽適温は20~30度であれば冬や夏も種まきできます。発芽までに早くて3週間ほど、遅いと3ヶ月~半年かかることもあります。
【種まきの方法】
バナナの種は皮が非常に硬いため、まく前に2昼夜ほど水に浸けて吸水させます。
水はけと保水性に優れた培養土「和み」などの用土にまき、種が隠れる程度に軽く土をかぶせます。
ラップやビニール袋で密閉し、高い湿度を保ちます。
発芽するまでは土が乾燥しないように腰水などで保湿します。日当りの良い暖かい場所で管理します。発芽適温は約20~30℃です。
本葉が数枚出たら、小さい鉢に植え替えてください。
サボテン・バナナの種の播き方
(1) 清潔な用土を用意します。
例:小粒の赤玉土や小粒の鹿沼土を中心に用い、必要に応じて少量のバーミキュライトを混ぜてもよいでしょう。
(2) 種子を水、または殺菌剤を薄めた水に一晩浸します。
(3) 準備した用土の上に、種子を置くようにしてまきます。
サボテンの種子は小さいものが多いため、土は薄くかぶせるか、かぶせずに管理する方法でも構いません。
発芽後に植え替えることを前提としているため、種子同士の間隔は狭くても問題ありません。
(4) 発芽するまで、用土が乾かないように管理します。
ただし、湿度が高すぎるとカビや腐敗の原因になるため注意してください。
(5) 発芽後、苗がある程度大きくなり葉(または本体)が育ってきたら、一株ずつ鉢上げします。
その際、根を傷つけないよう丁寧に扱います。
※ 発芽までの期間は種によって異なります。サボテンやバナナは、原産地の気候に近い温度や湿度などの条件が整ったときに、一斉に発芽する傾向があります。また個体によっては、播種から1年以上経ってから発芽する場合もあります。



