大株に育ったミツバツツジ。三重県桑名市のなばなの里で撮影。

● ツツジ コバノミツバツツジの品種の特徴

コバノミツバツツジは通常のミツバツツジの葉が小さい品種です。小葉三葉躑躅と書きます。通常のミツバツツジよりも一足先に開花します。花はミツバツツジとほぼ同じの派手やかな花を咲かせます。遠目で見ると見分けがつきません。
春先は葉が展開する前によく目立つ花を多数咲かせます。ミツバツツジは豪華で目を引く花色で大変人気がある木です。「あの、紫色っぽい花を咲かせるツツジはありますか?」と毎年お客様に尋ねられます。

ツツジは花姿もあでやかで和風庭園だけでなく、洋風庭園でも良く合います。強健な性質で植木の下草やグランドカバーとして、刈り込んで樹形を仕立てたり、生垣に用いたりと用途は多様です。ツツジやサツキは連作障害(同じツツジ科が植えてある場所にまた同じツツジ科の植物を植えると生育が悪くなること)が出やすい性質ですので、枯れた個所の植え増しする際は土壌入れ替えなどして、土づくりをしっかりとしてください。

ミツバツツジは葉が三つ葉の落葉性ツツジ。葉より先に花が咲き、豪華な姿が楽しめます。秋にはオレンジや真っ赤に紅葉します。

学名
Rhododendron reticulatum ツツジ科 ツツジ属
開花時期
3月中旬~4月
花色・大きさ・花形
ピンクに近い紫・小輪咲き(4cm位)・一重咲き
最終樹高
地植え:1m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性落葉低木)
最終葉張り
1m ~ 2m 直立性
栽培用途
庭木、寄せ植え、鉢植え、花壇、盆栽、地植え
成長の早さ
やや早い
植栽適地
北海道南部~九州
育てやすさ
★★★★☆ 初心者におすすめ
日照条件:日なた~半日陰、耐陰性普通、土壌酸度:弱酸性
耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性やや弱い
耐病害虫性
耐病性:とても強い 害虫:とても強い
芽吹き時期
4月
花言葉
「節制」「抑制のきいた生活」「平和」「自制心」

コバノミツバツツジ 春の訪れを告げる花の育て方


植え方・用土

基本的に移植や植え付けは11月~入梅までに行います。
水はけの良い、肥沃な酸性土壌に植えます。植え付けの際は鹿沼土とピートモスを配合した土に植えましょう。
日当たりを好みますが根が浅く乾燥に弱いので夏は半日陰くらいのほうが調子いい。
2~3時間の日光でも大丈夫。春と秋の日当たりが悪くなるにつれ、花付や葉色が本来の美しさを発揮できなくなります。


春の植え付け方法

水切れしやすいので早めに植えます。根はほぐさずにそのまま植えます。3月中の植え付けであれば植え付け後の水やりは雨任せにします。4月に入ってからの植え付けでは雨がない日は毎日水やりをし、9月中旬ごろまでは水切れに注意です。


夏の植え付け方法

植え付けできますが乾燥しやすいので植え付け後9月ごろまでは水切れに注意してください。


秋の植え付け方法

秋が一番植え付け適期。根をほぐさずに植えます。


冬の植え付け方法

冬は根をたたいて根を少しほぐして植えます。根巻き苗は根をほぐさずに植えてください。


水やり

地植えした場合は雨が当たる場所では水やりは雨に任せ、よほど雨が降らないときだけ土が乾いたら与えます。ツツジは根が浅いので水切れに注意です。
4月下旬から5月が最も水切れしやすいので注意です。
鉢植えでは土が良く乾いたら水をたっぷり鉢底から流れ出るくらい与えます。土が乾いていなければ与えません。夏の水分不足による葉やけを起こさせないように、夏は乾燥したらたっぷり水を与えてください。


肥料のやり方

開花前に寒肥として油かすを少々とピートモスや堆肥を株周りに敷きつめます。


花芽の付き方

夏の7月から8月にかけて新梢の先端に花芽がつき、翌春開きます。


剪定方法

ミツバツツジは自然と樹形が整うので、剪定は不要です。


病害虫の予防法

4月以降~9月までハダニや害虫駆除の消毒を定期的に散布します。




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