● タムシバの品種の特徴
「タムシバ」は、早春にコブシに似た白い花を咲かせます。コブシの花より大きいものが多く、香りもより強いことが多いです。
枝葉を噛むと甘味があり、「砂糖柴(サトウシバ)」といわれたり、「噛柴(カムシバ)」と言われたりします。
タムシバの蕾はベルベットのような質感で手で揉むと良い香りがします。生薬としても利用されています。
本州、四国及び九州の山地や深山に分布する落葉樹です。コブシの仲間で西日本と雪深い日本海側に多く、関東地方ではほとんど見られません。東北の日本海側ではコブシとタムシバが同時に開花します。
タムシバの名の由来は、カムシバがなまったものという説と、葉にタムシ状の白い斑点があることからタムシバと言われるようになったという二つの説があります。
学名 |
Magnolia salicifolia (Siebold Zucc.) Maxim. モクレン科 モクレン属 |
別名 |
噛柴(カムシバ)、砂糖柴(サトウシバ) |
開花時期 |
4月上旬 |
花色・大きさ・花形 |
白色・(8cm位) |
最終樹高 |
地植え:m ~ 10m (落葉小高木) |
植栽適地 |
北海道~九州 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた、 耐寒性強い、耐暑性やや弱い |
耐病害虫性 |
耐病性:とても強い 害虫:普通につく |
里の木シリーズ | タムシバの育て方
植え方・用土
基本的に植え付けは10月~入梅までに行います。寒い地方では春植えします。
水やり
雨が当たるような場所であれば、特に必要ありません。よほど雨が降らなかったり、乾燥する場所ではたっぷりと与えます。鉢植えは土が乾いたら与えます。
肥料のやり方
2月ごろに寒肥として油粕と腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。
剪定方法
基本的には12月から1月が適しています。剪定に慣れていないと花芽を切り落としてしまう可能性があるため、花の終わった直後の4月から5月に行うと分かりやすくて剪定しやすいでしょう
病害虫の予防法
病害虫はあまり心配いりません。露地植えして株が育つと虫がついたことはないですが、小さい苗など力不足の場合は虫がつくこともあります。発生したら消毒します。