うっすらと咲き始めるスモークツリー

● スモークツリー リトルルビーの品種の特徴

ピンクに近い赤花の矮性スモークツリーです。矮性で木は大きく育たず、花色はちょっと濃いめの綿の色をしています。成長が遅く、樹高は成長しても2m前後までで留まるので鉢植え向きです。耐寒性・耐暑性が強く、育てやすい品種です。シンボルツリーや切花やドライフラワーとしても利用できます。

スモークツリーは中国、ヨーロッパ原産の落葉樹です。 主に切り花やお庭のシンボルツリーとして用いられることが多く、フワフワして綿毛のような感じで特徴的です。花後に散った花柄がたくさん伸び、少し離れて見るとそれがまるで『煙』のように見えることから”スモークツリー”(煙の木)と呼ばれる由来です。スモークツリーは雌雄異株との解説が多く見られますが、スモークツリー(Cotinus coggygria)は雌雄同株で、稀に両性花も混ざって咲きます。煙のように花穂がもこもこするのは雌花が咲く雌花です。雄花も花が咲きますがもこもこしません。
生長は早く、強健に育ちます。バラの庭にもよく合うカラーリーフです。葉は水をはじくので水をかけるとコロコロと水滴が転がり落ちます。これもきれい。

学名
Cotinus coggygria ウルシ科 ハグマノキ属
別名
煙の木(ケムリノキ)、スモークブッシュ
開花時期
5月~7月
花色・大きさ・花形
ワインピンク・・ケムリ状
最終樹高
地植え:1m ~ 2m (落葉高木)
最終葉張り
m ~ 1.5m 
成長の早さ
遅い (10cm/年)
植栽適地
北海道南部~沖縄
育てやすさ
★★★★☆ 初心者におすすめ
日照条件:日向~半日陰、耐陰性普通、
耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性強い
耐病害虫性
耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない

スモークツリー | リトルルビーの育て方


植え方・用土

基本的に移植や植え付けは11月~入梅までに行います。寒冷地では厳冬期は避けます。やや乾燥した場所を好み、水はけがよければ土質は特に選びません。
花ひろば堆肥“極み”や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。鉢植えの場合は培養土 和み で植えてください。
日当たりを好み、日当たりがよければ生育旺盛。2~3時間以上の日光でも大丈夫です。


水やり

露地栽培でしたら根付けば水やりは雨任せで大丈夫です。
鉢植えでは夏の暑い時期は水切れをおこしやすいので、たっぷり水を与えてあげてください。


肥料のやり方

生育も早いので木が元気に育っておれば必要ありません。
生長が良くないときは2月に寒肥として油かすもしくは緩効性化成肥料(8:8:8)と腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り少なめに与えます。鉢植えでは緩効性化成肥料を与えます。


花芽の付き方

昨年伸びた枝に花が咲きます。花を咲かせたい枝は剪定をしないで残します。


剪定方法

若木のうちは樹形が整わず、剪定が難しい木です。(育てやすさの星を1つ減らしました。)
7月ごろ伸びすぎた枝があれば適当な長さで切ってやります。コンパクトに仕立てる場合は、株が小さいうちから随時剪定をはじめます。長く伸びた枝は2月に分枝している部分で切ります。枝が密になってきたら小枝を透かして葉によく日光が当たるようにします。
花芽を落とすことになりますが、樹勢が落ち着いて葉色が悪くなり始めた株は1~2月に剪定をして萌芽を促し、鮮やかな葉色を取り戻します。切る位置は適当で古い枝を切り戻します。太い枝を切ると新芽が出ますので、伸ばしたい枝を残して、他は手でかき取ってやります。スモークツリーはウルシ科なので皮膚がかぶれることがあります。手袋をして作業しましょう。また切口からヤニが多いので衣服につかないようにご注意ください。


病害虫の予防法

病害虫はほとんど見られません。まれにうどん粉病がつきます。


増やし方

種で増やします。挿し木は活着率が悪いです。




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