● シモツケ オールブラックの品種の特徴
「オールブラック」は、コンパクトで樹形が自然にまとまる育てやすい品種です。春には赤銅色の葉を伸ばし、秋が深まるにつれ名前の通り赤黒く紅葉します。白花との色の対比も美しいです。葉が小さいので鉢植えで小さく育てたり寄せ植えにしても楽しい品種です。
シモツケの和名は下野(しもつけ)の国(現在の栃木県)にちなみます。育てやすくて大きくならず、観賞期間もとても長い、特に初心者におすすめの花木です。
鉢植えでも庭植えでも楽しめる丈夫な下草で、冬は落葉して枯れ枝になりますがキレイな葉を持つ、名脇役です。 花そのものはけっして派手さはありませんが、他の植物を生かす、けなげさを持ちます。 お庭のグランドカバーにも最適です。
アメリカテマリシモツケは、花や葉はシモツケやコデマリに似ていますが、全体に大型で花もよく咲き、育てやすい落葉灌木です。大きくなるほどに、丸い樹形に整っていき、年数を重ねた木肌には、独特の趣が出ます。
学名 |
Spiraea japonica f. ‘All Black’ バラ科 シモツケ属 |
開花時期 |
春 |
花色・大きさ・花形 |
白 |
最終樹高 |
地植え:0.3m ~ 0.6m 鉢植え:0.3m ~ 0.6m (耐寒性落葉低木) |
最終葉張り |
0.5m ~ 1m 株立ち |
栽培用途 |
鉢植え、庭植え、花壇、生け垣など |
成長の早さ |
遅い (10cm/年) |
植栽適地 |
北海道南部~沖縄 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた、耐陰性強い、土壌酸度:弱酸性 耐寒性強い、耐暑性強い |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:ほとんど出ない |
花言葉 |
無駄なこと、整然とした愛、努力、自由気まま、はかなさ |
シモツケ|オールブラックの育て方
植え方・用土
基本的に移植や植え付けは、厳寒期を除く11月~入梅までに行います。葉のついている時期に、植え付けをする場合は、根をいじらないようにそっと植え付けます。
あまり乾燥しない肥沃な土壌を好むため、堆肥や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けしましょう。鉢植えでも大丈夫です。3時間程度の日照の、やや日陰の場所でも、適切に肥料を施せば十分生長します。
列植する場合は50~1mくらい間隔をあけて植えてください。
水やり
夏の暑い時期は水切れを起こしやすいので、たっぷり水を与えてあげてください。
肥料のやり方
開花前に2月に寒肥として油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。
剪定方法
剪定せずに放任しても美しい自然樹形を作ります。古い枝を更新するために2~3年に1度2月ごろに刈り込みをし、枝の更新をします。
シモツケの花芽は、その年の春に伸びた枝につくので、剪定は花後から翌年の3月頃まで行えます。
病害虫の予防法
病害虫はほとんど見られませんが、近年の気候変化でアブラムシが発生する年もあるようです。発生したら消毒及び駆除しましょう