




ベニバナトチノキの果実

● トチノキ ベニバナトチノキの品種の特徴
トチノキの仲間で、紅花が愛らしい滅多に流通のない品種です。ピンクの花は房咲きで、エキゾチックな形をしています。葉は日本原産のトチノキと比べて多少小さく、葉の縁がギザギザしていますが、トチノキととてもよく似ています。花の後になる果実は、日本原産のトチノキと違い、トゲがあります。食することも可能ですが、トチの仲間なのでアクがかなりあります。皮を外して生で食べたり、ただ茹でたのみの調理で食べると、悶絶する事になりますのでご注意ください。
「マロニエ」の名前はフランス語名"Marronnier"に由来しています。パリでは街路樹として植えられていて、「マロニエの並木道」として有名です。英名で " Horse-chestnut "(ウマグリ「馬栗」)と呼ばれています。イギリスでは、栃の花が咲くころの日曜日を、チェストナッツ・サンデーと呼び、日本のお花見のように、花を愛でるようです。
| 学名 |
| Aesculus carnea ムクロジ科 トチノキ属 |
| 交配親 |
| アカバナトチノキ × セイヨウトチノキ |
| 開花時期 |
| 5~6月 |
| 最終樹高 |
| 地植え:5m ~ 7m (耐寒性落葉高木) |
| 最終葉張り |
| 5m ~ 6m |
| 栽培用途 |
| シンボルツリー、切花、記念樹、目隠し、花壇、工場緑地帯、学校、公園、ゴルフ場 |
| 成長の早さ |
| 普通 (30cm/年) |
| 植栽適地 |
| 北海道~九州 |
| 育てやすさ |
|
★★★★★ 初心者に超おすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い、耐暑性強い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:ほとんど出ない 害虫:普通につく |
西洋トチノキ マロニエの育て方
植え方・用土
基本的に移植や植え付けは11月中旬~12月、2月~3月に行います。東北以北では春植えをおすすめします。3月以降の植え付けでは根を崩さずにやさしく植えつけます。
日当たり、水はけの良い肥沃な土壌に植えます。堆肥や有機肥料をすきこんだ土に浅めに植え付け、深めに支柱をつけます。鉢植えでも大丈夫です。半日陰でも育ちますが、花付が悪くなります。
※耐寒性も強く、北海道以南~九州までで生育が可能ですが、寒さで新芽がいたむ事があります。
肥料のやり方
1~2月ごろに寒肥として油かすや骨粉を株周りに穴を掘り与えます。また、花後(6月上旬ころ)にお礼肥とし油かすに化成肥料を混ぜたものを与えます。鉢植えの場合は9月頃に追肥をします。
剪定方法
12月~翌2月までに、込みすぎた部分を落とすようにします。花芽が新枝の先につきますので、落とさないように注意します。
病害虫の予防法
春先、4月ごろに『クスサンの幼虫』が発生することがあるので、その前に幹に植えつけられた卵を石などで潰し、幼虫は発見しだい捕殺、もしくはスミチオン他薬品類を散布します。
その他にも、『テッポウムシ』や、夏場に発生する事のある『トチノキヒメヨコバイ』などが発生しやすいです。前者は食いかすなどが無いかを注意深く観察し、捕殺もしくは穴に薬品注入を、後者はオルトラン等を散布し、消毒します。




