冬から春先までは赤く紅葉するカッパーグロウ
● レプトスペルマム カッパーグロウの品種の特徴
美しい線形の葉は繊細で柔らかい手触りで、初夏に白くて小さな花をたくさん咲かせます。また、秋から春にかけて、美しい赤紫色に紅葉した姿を楽しむことができます。葉の色が珍しいので、寄せ植えのアクセントに植えるのもお勧めです。
カッパーグローは生垣や目隠しにもできます。自然な雰囲気のお庭におすすめ。
レプトスペルマムは別名“ギョリュウバイ”とも呼ばれ、ギョリュウのように小さな葉を持ち、梅に似た花を咲かせることに由来していますが、ウメとは別物です。ギョリュウバイはニュージーランドではマオリ語でマヌカ(Manuka)と呼ばれ、葉をお茶として利用する他、蜂蜜はマヌカハニーと呼ばれ世界に広く知られています。
オーストラリア原産の植物ですが、苗は全て国内生産です。日本でも手軽に育てる事ができます。品種により耐寒性に違いはありますが、関東南部以南の地域でしたら屋外での越冬も可能です。自生地では10mにまで育つような種類までありますが、家庭で育てるとおおよそ2~4m程度です。
防寒対策として根元に腐葉土をかけて予防すると樹の痛みも少なくなります。防風対策としては寒冷紗をかけたり、周囲をビニールなどで覆うようにすると効果的です。寒さで葉が紅葉したり、葉先が傷むこともありますが、春になれば新芽がたくさん出てきます。
害虫が付きにくく、消毒の必要がない事から手入れも楽で初心者でも十分に楽しんでいただけます。
学名 |
Leptospermum petersonii フトモモ科 レプトスペルマム(ギョリュウバイ)属 |
別名 |
ギョリュウバイ |
開花時期 |
6~7月頃 |
花色・大きさ・花形 |
白色・小花(1.5cm位)・丸弁平咲き(5枚) |
最終樹高 |
地植え:3m ~ 4m 鉢植え:1m ~ 2m (半耐寒性常緑中木) |
栽培用途 |
寄せ植え、鉢植え、庭植え、地植え、ハーブ、目隠し、花壇、ベランダ、切り花、生垣、シンボルツリー、観葉植物。 |
植栽適地 |
関東以南~沖縄 |
育てやすさ |
★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた、耐陰性弱い、土壌酸度:弱酸性 耐寒性やや弱い(0度)、耐暑性強い、耐乾性やや弱い |
耐病害虫性 |
耐病性:ほとんど出ない 害虫:ほとんどつかない |
メラレウカ | カッパーグローの育て方
植え方・用土
基本的に移植や植え付けは11月~入梅までに行います。できるだけ水はけがよく、あまり乾燥しない肥沃な土壌に植えてください。 堆肥や完熟の腐葉土に通気性や排水性に優れたパーライトをすきこんだ土に浅めに植え付けします。また鉢植えでも栽培は大丈夫です。鉢栽培だと赤玉土小粒、と腐葉土、パーライトを6:3:1の割合で配合すると良いですが、草花用培養土でも大丈夫です。
オーストラリア原産の植物は全般に横風に弱いので支柱をつけて風で倒れないようにしてください。
水やり
水切れで枯れやすいので、夏の暑い時期は水切れを起こしやすいので、たっぷり水を与えてあげてください。 特に鉢植え栽培の際の水切れには注意してください。ただし、過湿には弱いため、水やりは鉢土の表面が乾いてから、たっぷりと与えてください。
肥料のやり方
肥料は開花後に化成肥料を少なめに与え、夏以降の施肥は控えて下さい。寒肥は2月に油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。生育が良いときは控えめにします。
花芽の付き方
花芽は夏にできて、翌年開花します。
剪定方法
剪定せずに放任しても美しい自然樹形を作ります。古い枝や枯れ込んだ枝は生え際で切ります。茂りすぎると下枝が日照不足で枯れ込みますので、適度に枝を間引いて樹冠内部まで日差しが入るようにすると下枝の枯れ込みも減ります。夏に花芽が作られるため、樹形を整える剪定は花後の5月~7月ごろにすると、翌年の花数が保たれます。強めの剪定でもよく芽吹きますので、こまめに刈り込んでスタンダード仕立てでもおしゃれです。
その他豆知識
植え付け適期は、3月下旬~6月上旬です。寒冷地では十分にあたたかくなってから、植え付けしてください。
病害虫の予防法
病害虫はほとんど見られません。近年の気候変化で発生する年もあるようです。また、風通しが悪いとカイガラムシが付着することがあります。発生したら消毒及び駆除しましょう。
増やし方
4月か9月に挿し木で増やします。