● メラレウカ ブラックティーツリーの品種の特徴
『ブラックティーツリー』は強健であまり手入れがいらない丈夫な木で暑さや蒸れに強い品種です。葉は細長く繊細で涼しげで爽やかなシルエットです。冬になると寒さで葉色がブロンズ色に変化します。葉からは爽やかな香りがしますので切り花や切り枝にも使えます。葉がに蜜になって花も咲くため、シンボルツリーに最適です。生育旺盛で病害虫にも強く、潮風にも強いです。2年くらいで生垣が作れるので、目隠しにも最適。さまざまな用途に使えます。
初夏になると純白に羽毛状の花が咲きます。
日本では流通量が少なく、希少な種類となっています。
※ブラックティーツリーからは精油はとれません。
メラレウカとは?(メラレウカ全般の特徴)
メラレウカはオーストラリア南東部や、ニュージーランド原産のフトモモ科植物です。分類としてはコバノブラシノキ属(メラレウカ属)。
オーストラリア原産の植物ですが、苗は全て国内生産です。日本でも手軽に育てる事ができます。メラレウカは品種により耐寒性に違いはありますが、関東南部以南の地域でしたら屋外での越冬も可能です。自生地では10mにまで育つような種類までありますが、家庭で育てるとおおよそ2~4m程度です。
防寒対策として根元に腐葉土をかけて予防すると樹の痛みも少なくなります。
防風対策としては寒冷紗をかけたり、周囲をビニールなどで覆うようにすると効果的です。寒さで葉が紅葉したり、葉先が傷むこともありますが、春になれば新芽がたくさん出てきます。
害虫が付きにくく、消毒の必要がない事から手入れも楽で初心者でも十分に楽しんでいただけます。
メラレウカはキャプテン・クックがこの葉をお茶として飲んだことから、ティーツリーと呼ばれています。 「香りの樹」とも呼ばれ、葉からはほのかに柑橘系のさわやかな香りがするのも特徴です。葉に殺菌力や抗感染力があり、オーストラリアの先住民アボリジニが万能薬として愛用していたといわれています。現在も葉や茎からエッセンシャルオイルが抽出され、ハーブとして利用されています。
学名 |
Melaleuca bracteata フトモモ科 メラレウカ(コバノブラシノキ)属 |
別名 |
ティーツリー、ぶらっくてぃーつりー |
開花時期 |
6~7月頃 |
花色・大きさ・花形 |
白・(5cm位)・羽毛状の花 |
最終樹高 |
地植え:0.6m ~ 6m 鉢植え:0.6m ~ 2m (常緑低木) |
最終葉張り |
2m ~ 3m |
栽培用途 |
寄せ植え、鉢植え、庭植え、地植え、ハーブ、目隠し、花壇、ベランダ、切り花、生垣、シンボルツリー、観葉植物。 |
成長の早さ |
早い |
植栽適地 |
関東以南~沖縄 |
育てやすさ |
★★★★★ 初心者に超おすすめ 日照条件:日なた、耐陰性普通、 耐寒性やや強い(-5度)、耐暑性強い、耐乾性やや弱い |
耐病害虫性 |
耐病性:ほとんど出ない 害虫:ほとんど出ない |
花言葉 |
『清潔』『力強い味方』 |
メラレウカ (ティーツリー)|ブラックティーツリーの育て方
植え方・用土
日当たりと風通しが良い場所を好みます。日陰でも育ちます。屋内で育てる場合は窓際で育ててください。
基本的に植え付けは春~初秋に行います。鉢植えの植え替えは年中できます。
あまり乾燥しない肥沃な土壌に植えてください。堆肥や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。根が深く張らないため、横風に弱いので支柱をつけて強風対策をしてください。
鉢植えでも大丈夫です。水はけのよい培養土で植えてください。
水やり
鉢植えで枯れる原因で多いのが水切れです。夏の暑い時期は水切れを起こしやすいので、たっぷり水を与えてあげてください。 特に鉢植え栽培の際の水切れには注意してください。露地栽培では根付いてしまえば水やりは雨任せで大丈夫です。
肥料のやり方
肥料は開花後に化成肥料を少なめに与え、夏以降の施肥は控えて下さい。寒肥は2月に油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。生育が良いときは控えめにします。
花芽の付き方
夏に花芽が作られます。
剪定方法
剪定せずに放任しても美しい自然樹形を作ります。古い枝や枯れ込んだ枝は生え際で切ります。茂りすぎると下枝が日照不足で枯れ込みますので、適度に枝を間引いて樹冠内部まで日差しが入るようにすると下枝の枯れ込みも減ります。夏に花芽が作られるため、樹形を整える剪定は花後の5月~7月ごろまでにします。8月以降に剪定をすると翌年の花付きが悪くなります。
剪定にも強いので、強めの剪定でもよく芽吹きます。こまめに刈り込んでスタンダード仕立てでもおしゃれです。
その他豆知識
植え付け適期は、3月下旬~6月上旬です。寒冷地では十分にあたたかくなってから、植え付けしてください。
病害虫の予防法
病害虫はほとんど見られません。近年の気候変化で発生する年もあるようです。また、風通しが悪いとカイガラムシが付着することがあります。発生したら消毒及び駆除しましょう。