


● ナンテン アカナンテンの品種の特徴
アカナンテンは一般的なナンテンで、ナンテンといえばこの品種を指します。夏は青葉、冬は赤く葉が色づきます。果実は赤色です。
ナンテンを「難を転ずる」という語呂合わせから、魔よけの木として信じられている縁起の良い木です。
庭木の下草、添景樹として風情をかもし出してくれます。和風庭園には欠かせませんが、洋風ガーデンにも良くあうカラーリーフです。樹形は根本から多くの幹が株立ち状に育ちます。梅雨期に円錐状の花穂を出します。秋には直径5mmほどの球形の可愛らしい赤い実を多数つけます。
日陰でも良く育つので北側の目隠しにもおすすめです。幼木や苗木では果実がなったまま越冬すると自然と落葉が多くなります。丸坊主になったとしても春に新芽吹いて成長します。3~5月がもっとも葉が少ない時期になります。
白南天と赤南天を比べると実の大きさは白南天のほうが少し大きく、実の量は赤南天のほうが多くつきやすいという特徴があります。
| 学名 |
| Nandina domestica Thunb. メギ科 ナンテン属 |
| 別名 |
| 赤南天 |
| 開花時期 |
| 6月頃 |
| 果実の大きさ |
| ★☆☆☆☆小粒 |
| 自家結実性 |
| 1本でなる |
| 最終樹高 |
| 地植え:1m ~ 2m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性常緑低木) |
| 栽培用途 |
| 鉢植え、盆栽、記念樹、目隠し、花壇など |
| 植栽適地 |
| 北海道~沖縄(鉢植えでなら全国で栽培可能) |
| 育てやすさ |
|
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~日陰、 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性やや弱い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:強い 害虫:強い |
| 花言葉 |
| 機知に富む、福をなす、良い家庭、私の愛は増すばかり |
アカナンテンの育て方
植え方・用土
基本的に植え付けは10月~入梅までに行います。
寒冷地では真冬の植え付けは避けます。
日当たり、水はけの良い場所に植えます。西日が強い場所は避けます。土質を選ばない丈夫な木ですが、堆肥や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。
鉢植えでも大丈夫です。
日当たりを好みます。日当たりが悪いと冬のきれいな紅葉がでなかったりします。
また、軒下などで冬の寒風に当たりにくい場合、紅葉があまりしません。
生垣での植え付け間隔は30cm間隔をお勧めします。
水やり
雨が当たる環境で地植え(露地栽培)の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。
鉢植えでは土が乾いたらたっぷりと与えます。水切れに注意しましょう。
肥料のやり方
ほとんど必要ありません。生育が悪い場合は、2月ごろに寒肥として油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。
剪定方法
放任すると幹だけ伸びて下葉が落ちて見苦しくなるので、3月もしくは6月に切り戻しして樹形を整えます。
その他豆知識
【ナンテンの実つきが悪い場合の原因】
1. 窒素分肥料が多すぎると実つきが悪くなります。
2, 開花時に雨が多いなど、花粉が濡れると受粉しなくなります。
3. 雄しべと雌しべの成熟期がずれるので、花が咲いたら1日1回、木をゆすって花粉を散らすと受粉しやすくなります。
病害虫の予防法
病害虫はあまり心配いりません。



