

● トウヒ ピセアプンゲンスの品種の特徴
「ピセアプンゲンス」の苗です。ピセアプンゲンスというとホプシーという品種が有名ですが、こちらの苗は品種不明なのでホプシーかどうかわかりません。
「ピセアプンゲンス」はコロラドトウヒの学名で、プンゲンスは「鋭くとがった」という意味を持ちます。青色を帯びた葉が特徴的で、観賞価値が高く様々な園芸品種が作出されています。生長が早く野生種は30~50mにも生長するようです(庭植だと3~15mに留まるそうですが剪定必須ですね)。実生だと性質が安定しないため基本的に接木で栽培されます。
見た目はまさに「クリスマスツリー」!コロラド州のシンボルツリーでもあります。
| 学名 |
| Picea pungens マツ科 トウヒ属 |
| 別名 |
| コロラドトウヒ、アメリカハリモミ、ブルー・スプルース |
| 開花時期 |
| 5~6月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| 赤紫 |
| 最終樹高 |
| 地植え:2m ~ 3m (耐寒性常緑針葉樹) |
| 最終葉張り |
| m ~ 1.5m 広円錐形 |
| 栽培用途 |
| 庭木、街路樹、防風林、公園、庭園など |
| 成長の早さ |
| 早い |
| 植栽適地 |
| 北海道~関西地方 |
| 育てやすさ |
|
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた、耐陰性弱い、 耐寒性強い、耐暑性弱い、耐乾性普通 |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:強い 害虫:強い |
ピセア プンゲンス | ポット苗の育て方
植え方・用土
水はけの良い、花ひろば堆肥“極み”や牛糞を混ぜた肥沃な土壌に植えます。横風が苦手ですので、必ず支柱を立て、がっちり固定します。日当たりと風通しの良い場所を好みます。日当たりが悪くなるにつれ、葉色が本来の美しさを発揮できなくなります。ただし、夏の暑さには弱いため、温暖な地域では西日が強く当たるところは避けましょう。
水やり
植え付けして一年か二年は根が張っていないので水を吸い上げる力が弱く、水切れが起きやすいです。一旦根付いてしまえば露地栽培の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。鉢植えでは土が乾いたらたっぷりと与えます。高温多湿を嫌いますので、水やりは朝涼しい時間に行います。
肥料のやり方
速効性肥料を与えると剪定後の芽吹き後が成長が良いです。他は2月ごろに寒肥として鶏糞や化成肥料を与えます。鉢植えの場合は1年を通して緩効性肥料を3月、6月、11月に控えめに与えます。
剪定方法
自然に樹形が整いますので、剪定はあまり行いません。
無駄枝を切る程度です。切り戻しの剪定時は必ず枝に少し葉を残すようにします。
その他栽培や性質の注意点
寒さに強く、暑さに弱い傾向があります。しかし、バンコクやマレーシアでもコニファー専門店もあり、品種を選べば暑い地域でも露地栽培可能です。品種によっては、冬に葉色がベージュがかったり、茶色く紅葉するものもあります。
その他豆知識
日当たりの悪い部分の葉が茶色く枯れ込みます。どんどん枯れ込んでいくわけではなく、日当たりの悪い場所にある葉が、光合成で活躍できないので、無駄なので落ちるわけです。特に、秋~冬になる場合が多く、ご心配をおかけしてしまうのですが、自然現象ですのでご安心ください。ただ、いつまでも枯れこんだ葉をつけておくと、美観を損ねるだけでなく、蒸れてしまって病気を出すことがありますので、なるべく、手でむしりとったほうが良いです。
病害虫の予防法
病害虫はあまり発生しません。湿度が高いとウイルス病などの病気が発生しますが、発生したら、病気の箇所を早急に取り除きます。
マツ科の仲間はシンクイムシや毛虫が発生して成長点を食害することがあるので、定期的に消毒散布をおすすめします。




