春の新緑のイチイ。柔らかくきれいな色です。
雌株には赤く小さな果実がつきます。(苗木の雌雄の指定はできません。)
● イチイ イチイの品種の特徴
イチイは「一位」なので、縁起が良い木です。雌雄異株で雌株に赤い果実がなります。果実は食べられますが、種は猛毒ですので、間違っても噛んではいけません。高さ10mとも20mともなる高木ではありますがコニファーの中では成長は遅く、住宅地では比較的低くなります。
イチイは生垣によく用いられます。盆栽にしたりします。コニファーに分類されることもあります。冬は葉が赤茶に紅葉します。葉はやわらかいので触ってもそれほどチクチクしません。
北海道ではオンコと呼ばれる木です。
学名 |
Taxus cuspidata Siebold & Zucc. イチイ科 イチイ属 |
別名 |
オンコ、アララギ |
自家結実性 |
(雌雄異株で雌株に赤い果実がなります。メスであればメスだけで自然と受粉して不思議と実がなります。) |
最終樹高 |
地植え:10m ~ 20m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性常緑高木) |
最終葉張り |
円錐形 |
栽培用途 |
盆栽、鉢植え、花壇、地植え、記念樹、生垣、目隠し、学校、公園など |
成長の早さ |
遅い (0.3cm/年) |
植栽適地 |
日本全国 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性強い |
耐病害虫性 |
耐病性:とても強い 害虫:ほとんど出ない |
花言葉 |
高尚、慰め、哀しみ、悲しみ、残念 |
イチイの育て方
植え方・用土
植え付けは、真夏の暑い時期と真冬の寒い時期は避けて行ってください。3月下旬~梅雨にかけての期間と、10~11月上旬頃が適期です。
水はけの良い、花ひろば堆肥“極み”を混ぜた肥沃な土壌に植えます。横風が苦手ですので、必ず支柱を立て、がっちり固定します。日当たりと風通しの良い場所を好みます。日当たりが悪くなるにつれ、葉色が本来の美しさを発揮できなくなります。水をよく欲しがりますので、夏の乾燥に注意です。ただし、高温多湿を嫌いますので、水やりは朝涼しい時間に行います。
水やり
雨が当たる環境で地植え(露地栽培)の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。植付けてから根が付くまでは、土が乾いたら水やりをしてください。
肥料のやり方
速効性肥料を与えると剪定後の芽吹き後が成長が良いです。他は2月ごろに寒肥として油かすや化成肥料を与えます。鉢植えの場合は1年を通して緩効性肥料を3月、6月、11月に少なめで与えます。
やせた土地でも育ちますが生育は悪くなります。
剪定方法
樹形をコンパクトに保つためには年に数回の剪定を行います。強めの剪定は一斉に新緑の出る2月後半に行うのがベストです。樹形を整える剪定の時期は覚えやすいです。3,6,9月。3の倍数、サブロッキュー♪です。剪定時は必ず枝に少し葉を残すようにします。
病害虫の予防法
病害虫はあまり発生しません。湿度が高いとウイルス病などの病気が発生しますが、発生したら、病気の箇所を早急に取り除きます。
マツ科の仲間はシンクイムシや毛虫が発生して成長点を食害することがあるので、定期的に消毒散布をおすすめします。