

● エニシダ ヒメエニシダの品種の特徴
「ヒメエニシダ」は開花時期の3~5月頃になると、鮮やかな黄色い花を咲かせます。通常のエニシダは2m以上に育ちますが、ヒメエニシダは30~40cmとコンパクトに育ちます。冬の終わりに鉢花として花屋の店先に並びます。コンパクトながらたわわに咲くため暖かな春の訪れが実感できます。花からは良い香りがします。
エニシダよりも暑さ寒さに弱いので、冬は屋内、夏は風通しの良い日陰~半日蔭で育ててください。
三重県桑名市では露地越冬をして、毎年花を咲かせています。
「エニシダ」は、細い枝を多数伸ばして、前年枝の葉腋に蝶のような形の花を咲かせます。枝びっしりに咲く姿はとても可憐で美しい。枝葉の形はほうき形で、英名では「Broom(ほうき)」とも呼ばれます。伝説の魔女が夜中にまたがって飛ぶほうきはこのエニシダの枝で、昔は実際にこの枝を束ねてほうきを作っていたそうです。
“エニシダ”の読みは、 オランダ語の「genista」(ヘニスタ)が語源といわれており、300年ほど前の江戸時代延宝年間にオランダから渡来したとされます。聖母マリアが赤ちゃんの頃のイエスを抱いて逃げている時に、エニシダの草とすれる音でつかまりそうになった、との伝説があります。
イギリスの国章とみなされています。ヨーロッパでは重宝されており、つぼみは塩漬けでサラダの材料に使われるほか、屋根葺き材、衣服、紙、染料、薬用にも使われます。
「えにしだの 黄色は雨も さまし得ず」 By.高浜虚子(たかはまきょし)別名:金雀児、ブルーム、金雀枝(エニシダと読みます)
明るく、温かい雰囲気の春の花です。枝にびっしり咲きます。ひとつひとつの花はかわいいです。
| 学名 |
| Cytisus racemosus マメ科 エニシダ属 |
| 開花時期 |
| 3~5月頃 |
| 花色・大きさ・花形 |
| 黄色・小輪咲き・蝶のような形 |
| 香りの強さ |
| 微香 |
| 最終樹高 |
| 地植え:0.3m ~ 0.4m 鉢植え:0.3m ~ 0.4m (落葉低木) |
| 最終葉張り |
| 1m ~ 2m 箒状 |
| 栽培用途 |
| 鉢植え、地植え、庭植え |
| 植栽適地 |
| 日本全国(原則、鉢植え栽培) |
| 育てやすさ |
|
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた、耐陰性普通、 耐寒性弱い(5度)、耐暑性やや弱い、耐乾性強い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:強い 害虫:ほとんどつかない |
| トゲの大きさ |
| なし |
| 花言葉 |
| 謙遜、卑下、清潔 |
ヒメエニシダ|ポット苗の育て方
植え方・用土
ヒメエニシダはエニシダよりも耐暑性・耐寒性が低いため注意が必要です。夏の高温多湿・冬の霜に弱いため、寒冷地では鉢植えでの管理がいいでしょう。地植えにする場合は半日陰の風通しの良い場所が適しています。根を触られることを嫌うため、植替え時は季節に関係なく根鉢を崩さないようにそっと植えつけてあげましょう。
植替え時期は花が終わった頃が最適です。
水やり
ヒメエニシダは多湿に弱いため乾燥気味に育てます。土の表面が乾いてからたっぷりと与えます。寒さに弱いため冬は特に乾燥気味に。土の表面が乾いてから2,3日たってから与えましょう。
肥料のやり方
肥料は地植えではほとんど必要ありません。鉢植えでは早春と初秋に緩効性肥料を与えます。
マメ科の植物は菌根菌が根に共生して窒素分を自給できます。なので、チッソ系肥料は控えるようにしてください。
剪定方法
花摘みは適宜。剪定は花が終わった時期に行います。夏ごろに翌年の花芽をつけるため、遅くとも6月中には終わらせるようにします。大きさを調整するとともに、透かし剪定を行い風通しを良くします。
病害虫の予防法
特に気になる病害虫はあまりでません。
増やし方
挿木




