咲き始めはライムグリーンの花。

● アジサイ アナベルの品種の特徴

生育旺盛で花房が大きく、手毬状に咲きます。ホワイトガーデンには欠かせない代表的な紫陽花です。咲き始めはライムグリーン。満開時には純白の大きな花になります。 人気品種です。暑さにも寒さにも強く、ドライフラワーのような花殻を残す冬の姿も綺麗です。 他のアジサイとは違い、春に新芽から花芽をつける為、 秋から冬に地面の近くまで切り詰めてもかまいません。冬に強めに切り戻したほうが冬の寒さで花芽が枯死することもないですし、来年の新梢に勢いがつくので花が大きくなり、見ごたえがします。
寒冷地では冬に切り詰めておけば雪で折れるのを予防できます。
冬の休眠から覚めるのも遅く、芽吹きも遅いです。他の紫陽花の新芽が動いてくるのに、アナベルは3月4月は枯れたような感じです。5月に芽吹いてくる苗もいます。

【紫陽花・あじさい全般の特徴】
可愛らしい花を咲かせる梅雨の代表花ですが、紫陽花と書く通り、おひさまが大好きです。午前中いっぱい日あたりが良い場所だと花色の発色が良くなります。
この花に見える部分は、装飾花でガクが変化したものだと言われています。
土の土壌酸度(ph)によって花色が変わることでも知られており、一般的に酸性ならブルーに、アルカリ性なら赤傾向に変化します。白いアジサイは花色は変化せず、ヤマアジサイは花色が変化しにくいです。
以前はユキノシタ科でしたが、最近はアジサイ科で紹介されることが多くなりました。

アメリカアジサイはアメリカ原産を改良された園芸品種です。別名:アメリカノリノキ。暑さ寒さに強く手間がかかりませんが、一般のあじさいとは少し育て方が違います。
春伸びた枝に花を咲かせるのでいつどこで切っても花が咲きやすく、晩霜害で花芽が傷む心配がないので寒冷地でもきれいな花を楽しめます。冬も短く切っておけば雪で折れる心配はありません。
アナベルは他の紫陽花よりも芽吹きは1か月くらい遅いです。

学名
Hydrangea arborescens 'Annabelle' アジサイ科
別名
アメリカノリノキ
開花時期
5~6月 (繰り返し咲き)
花色・大きさ・花形
ライムグリーン~白・(20cm位)・手毬咲き
最終樹高
地植え:0.5m ~ 1.2m 鉢植え:0.5m ~ 1.2m (落葉低木)
最終葉張り
0.5m ~ 1m 
栽培用途
鉢植え、庭植え、コンテナ、花壇、切り花、ドライフラワーなど
植栽適地
北海道西部~沖縄
育てやすさ
★★★★★ 初心者に超おすすめ
日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、
耐寒性強い(-40度)、耐暑性強い
耐病害虫性
耐病性:強い 害虫:強い
芽吹き時期
5月
花言葉
移り気、浮気、無常、辛抱強い愛情、一家団欒、家族の結びつき

アジサイ アナベルの育て方


植え方・用土

肥沃な土壌を好みます。土質で花色は変化しませんが、過乾燥では花色や葉色が薄くなりますので、植え付け時にたい肥や腐葉土を多めに漉き込んで乾燥予防をしておきたいです。植え付けは落葉している間に行いますが、極寒期は避けます。
適度に日が当たる場所で育てると花付きは良くなりますが、開花が始まる初夏から夏は水をよく欲しがるので、半日陰のほうが育てやすいです。夏の乾燥予防に乾燥予防のマルチングをしておくとよいです。
鉢植えでは培養土で植えると手軽です。


春の植え付け方法

芽吹くと水をよく欲しがるのでなるべく3月中までに地植えしておきたいです。2月ごろまでの植え付けでは根を多少広げ気味にして植えますが、それ以降は根はいじらずに植えてください。


夏の植え付け方法

芽吹いてからの植え付けでは根を傷めないように注意して、水切れに注意です。


秋の植え付け方法

10~11月の植え付けでは翌春からの乾燥に強く育ちます。地上部を短く切り戻し植え、表土はマルチングをしておくとよいです。


水やり

地植えの場合はあまり水やりは必要ありませんが、真夏の高温期は乾いているようなら水を与えます。鉢植えの場合は、表面が乾いたらたっぷり与えます。


肥料のやり方

【寒肥】2~3月に油かすと堆肥を株周りに敷きつめて土をかぶせておきます。
【追肥】特に必要ないですが、花の後に速効性の化成肥料を少なめに与えても良いです。


花芽の付き方

普通の西洋アジサイは主に旧枝咲きですが、アメリカアジサイは新枝に花芽がつきます。春に芽吹いて伸びた枝の先端に花が咲きます。


剪定方法

新枝咲きなのでどこで切っても花が咲きやすく、好みに合わせて剪定方法を切り替えて楽しめます。
冬に地際で数節残してバッサリと切り戻す強剪定をすると、翌春から伸びる枝数が減るので花数は減りますが、その分ひとつひとつの花が大きく育ち、草丈も揃って咲くので美しく咲きます。ボリュームも出ていい感じ。
花後の剪定をしなければ、花が白からグリーンに変色して秋ごろまで楽しめます。
強剪定をせずに花後に花だけ切るだけにとどめたり古い枝を多く残すと、翌春は枝数が増えて樹勢が分散するので花は小さくなりますが多く咲きます。


その他豆知識

品種にもよりますが、西洋紫陽花は寒さに弱いので、冬の寒さで枝先が枯れ、花が咲かなくなったりします。寒冷地では北風が当たらない場所で育て、枝先が枯れるような場所であれば、冬に寒冷紗で全体を覆うなど寒さ対策をしてください。


病害虫の予防法

病害虫はほとんどつきません。


育て方のまとめ

新枝咲きで剪定はいつでも好きなように。


増やし方

紫陽花は挿し木で増やします。
6~7月頃、剪定した枝を10~15cmほどに切り揃えます。葉は2枚ほど残して、他の葉は全て落とします。
挿し穂の切り口をナイフやカッターで斜めに切って、枝も7~8cmにします。
水を入れた容器に1~2時間ほど切り口を浸します。
赤玉土(小粒)を入れた容器に指や割り箸で穴を空けて、枝が2~3cmほど埋まるように挿します。
土が乾燥しないよう水やりをして日陰で管理します。
1~2ヶ月後、十分に根が生えたら一回り大きな鉢や地面に植え替えてください。




この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事