● フレンチタラゴンの品種の特徴
ロシアや中央アジアが原産地で、高さ50~60cmほどになります。茎は直立して株立ちになり、葉は細くツンツンして横に繁茂します。花は一応あるようですが、滅多に咲かないようで、種から増やすのではなく、株分けや挿し木で増やすことが多いようです(この辺りが流通量が少ない要因かもしれませんね)
ピリッとした独特の風味を持つ若葉はフランス料理、特にエスカルゴの料理の風味づけ欠かせません。
また、肉や魚、卵、トマト料理の風味づけやバターやビネガー、オイルなどに混ぜたり、漬けたりして利用します。
フレンチタラゴンの耐寒性は-35℃です。-10℃程度なら鉢が凍っても問題なく翌春に芽吹きます。
冬の間は地上部が完全に無くなります。暖かくなってくるとフレンチタラゴンはしっかり芽吹きしますのでご安心ください。
耐暑性も強く水のやりすぎや多雨による根腐れで夏に枯れることがあっても、国内でしたらどの地域でもほぼ問題なく夏越しします。
学名 |
Artemisia dracunculus キク科 ヨモギ属 |
別名 |
エストラゴン、タラゴン、西洋ヨモギ |
開花時期 |
7月~8月 |
花色・大きさ・花形 |
黄色 |
最終樹高 |
地植え:0.5m ~ 0.6m 鉢植え:0.5m ~ 0.6m (耐寒性落葉多年草) |
栽培用途 |
鉢植え、庭植え、寄せ植え、花壇、切り花、グランドカバー、ボーダーなど |
植栽適地 |
日本全国 |
育てやすさ |
★★★★★ 初心者に超おすすめ 日照条件:日なた~半日陰、 耐寒性強い(-35度)、耐暑性強い、耐乾性強い |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:普通につく |
花言葉 |
潔癖、不変の好奇心 |
フレンチタラゴン|ポット苗の育て方
植え方・用土
日当たり(半日陰でもOK!)の良い風通しと水はけが良い場所を好みます。根腐れを起こしやすいため、水はけには要注意。天然鉱物のゼオライトがオススメのようで、赤玉は崩れた後に保水力が増すため避けるようにしましょう。乾燥させやすいので、鉢植え管理の方が安心かもしれませんね。
水やり
乾燥気味に管理します。特に、冬は生育も止まるため過度の水やりは避けます。
肥料のやり方
元肥に緩効性肥料を与えます。追肥も同じく緩効性肥料を月に1~2回与えます(真夏は除く)。
剪定方法
草丈が20cmくらいにまで成長したら、新芽を先を摘み取る摘芯作業を行い、脇芽を伸ばしていきます。花が咲くと、葉が固くなるため、食用にする場合は、咲く前に刈り取ります。
病害虫の予防法
日頃の観察が大切で、害が広がらないように早めの防除や対策を心がけて下さい。環境や種類選びによってもかなり減らすことができます。また、同一品種を多く植えるのではなく、いろいろな品種にハーブなどを加えて混植することも対策の一つです。
※害虫よけには、「ニーム核油かす」を適量お使い下さい。
(1.適材適所)
植物を健康に育てるためには、環境に適したものを植えることが大切です。 住んでいる地域の気候の特徴を考え、庭の日照、風通、排水性などを考慮し、無理なく育つ植物を選びます。
※排水性UPには「パーライト」をご使用下さい。保水性UPには「腐葉土」をご使用下さい。
(2.連作をしない)
同じ種類の植物を同じ場所に何年も植えていると、連作障害を起こすとともに、その植物に被害を及ぼす同一の病害虫の密度が高まります。
(3.水やり、肥料の過多(特にチッ素肥料))
軟弱に育ち、病気に対する抵抗力がなくなります。株間を適切にとり、切り戻しや間引きなどを行い、日当りと風通しを良くすることが大切です。
(4.花がらをこまめに摘み取る)
花がらが茎葉に付着した状態で雨に当たると、灰色かび病(ボトリチス病)を発生させます。花がらをつけておくと種がつき、株も消耗します。なるべく早く摘み取ります。
(5.雑草を放置しない)
雑草は風通しや株元への日照を妨げ、病害虫を発生しやすくするだけでなく、土壌の養分も横取りします。
増やし方
挿し木、株分け