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●品種の特徴
これまでにない特徴を持つ新しい梅品種「露茜(つゆあかね)」。「露茜」は、近縁種の日本スモモとの交雑品種です。1993年(平成5年)にニホンスモモ「笠原巴旦杏」にウメ「養青梅」交雑して育成されました。果実は60~70gと大きく、円形で果皮全面に鮮紅色に着色します。果面の毛は短く光沢のある美しい外観です。すももの特徴の赤実がかる果実で、果皮はほぼ全面に赤く着色し、果肉も鮮紅色に着色します。そのため、梅酒や梅ジュース、梅ジャムをつくると、きれいな紅色になります。

「露茜」は、酸味が多く、生食には向きませんが、赤色の果汁を生かした梅加工品など新需要を見込める素材です。多くの梅は収穫期が6月ですが、「露茜」は少し遅く、育成地の茨城県では、7月中旬頃が収穫期となります。
品種登録から間もないため、出荷されていませんが、茨城県や宮崎県で植栽が進んでいます。

縁起が良い木としても人気のウメの木。梅は放任すると大木になりますが、盆栽にできるなど鉢植えでも楽しめます。
北海道でも育ちますが開花後に-3度以下になると冷害を受けるので寒冷地では開花が遅い品種を選ぶとよいです。

果実を楽しむ実梅(みうめ)。ウメにはクエン酸、リンゴ酸が豊富に含まれ、アルカリ食品として重宝します。ビタミンも豊富です。花も美しいので庭木にもおすすめです。

学名
Prunus mume Siebold & Zucc. バラ科 サクラ属
作出年・作出者
1993年 (日本・農研機構果樹研究所)
交配親
ニホンスモモ「笠原巴旦杏」とウメ「養青梅」を交雑
開花時期
3月下旬
花色・大きさ・花形
白・中輪咲き・一重
香りの強さ
★★☆☆☆ 微香
収穫時期
7月中旬頃 晩生種
果実の大きさ
大実 60~70g
果実の用途
漬け梅、梅酒、梅ジュース、梅ジャム
結果年数
2~3年
自家結実性
1本でならない(受粉樹にはアンズをおすすめします)
推奨受粉樹
アンズ
最終樹高
地植え:6m ~ 10m 鉢植え:1m ~ 2m (落葉中高木)
最終葉張り
4m ~ 8m 開帳性
栽培用途
花壇、畑、鉢植え(10号鉢以上)、記念樹、シンボルツリー
植栽適地
東北~九州
育てやすさ
★★☆☆☆
日照条件:日なた、耐陰性やや弱い、
豊産性あり、耐寒性強い、耐暑性強い、耐乾性強い
耐病害虫性
耐病性:普通につく 害虫:普通につく
芽吹き時期
4月頃
花言葉
上品、忍耐、忠実、独立、気品

うめの木 (実梅) | 露茜(つゆあかね)の育て方


植え方・用土
秋~梅雨ごろまでが植え付け適期です。開花期が早いので暖地では秋植えをおすすめします。
葉が芽吹いた後に植え付けする場合は根を崩さないように植えてください。
梅の根は水はけが良い肥沃な土壌を好み、過湿に弱いです。湿潤な土壌で日陰だと花が咲きにくくなり、立ち枝ばかりでます。
日当たりの良い場所に浅く植えます。垂直に植えるよりも斜め70度くらいで植えると、Y字仕立てに作りやすく樹高も低く仕立てやすいです。
地植えの場合は、『花ひろば堆肥極み』を1袋とパーライトを1袋、土に混ぜて植えると良いです。
鉢植えでは果樹の土を使って植えると簡単手軽&最高です!
植え付け間隔は広い場所があって、大きく育てる場合は5mくらい間隔をあけます。コンパクトに育てる場合は2m間隔で植えて、剪定で調整します。


春の植え付け方法
2月ごろが植え付け適期です。まだ寒い時期であれば根を少し広げ気味にして植え、葉が芽吹いた後に植え付けする場合は根鉢はほぐさないで植えてください。


夏の植え付け方法
根をほぐさずに植えます。秋の彼岸までは雨が降らないときは水切れに注意です。


秋の植え付け方法
暖地では植え付け適期です。秋植えすると次の生育期まで半年くらいあるので、水切れに耐える苗に育ちます。まだ暑い時期は根をほぐさずに植え、気温が下がっている時期なら根を広げて植えます。根がほぐれないときは無理にほぐさず植えます。


冬の植え付け方法
冬も植え付けにいい時期です。土が凍らない地域では冬でも大丈夫。多少の雪や霜は問題ありません。寒さが心配な場合はマルチングをしておきましょう。


水やり
地植えした場合は雨が当たる場所では水やりは雨に任せ、よほど雨が降らないときだけ土が乾いたら与えます。
鉢植えでは土が良く乾いたら水をたっぷり鉢底から流れ出るくらい与えます。土が乾いていなければ与えません。夏の水分不足による葉やけを起こさせないように、夏は乾燥したらたっぷり水を与えてください。


肥料のやり方
肥料が多いとアブラムシがつきやすくなります。
おすすめはももの肥料などのバラ科専用に配合してある肥料です。12月~2月ごろまでに寒肥として桃の肥料を与えます。鉢植えでは6月に化成肥料を与えます。


花芽の付き方
花芽は前年に伸びた枝の葉腋に花芽と葉芽が分かれて夏につき、翌春に開花し結実します。徒長枝は間引くか短く切り戻し、そこから短果枝を多めに出させるようにします。


剪定方法
Y字仕立てや開帳自然形の樹形を目指します。

地際から40cmくらいで切り詰め、主幹から20cmおきに120度くらいの角度で斜めに2~3本の枝を伸ばさせて木が広がるように育てます。

3年目以降は徒長枝は日あたりを悪くするので生え際で切ります。
樹勢が落ち着いたら徒長枝も翌年以降の短果枝を出させるための枝に使うので、
徒長枝はすべて生え際で間引くのではなく、翌年以降用にいくつかは生え際から20~30cmくらいで切る切り戻しをしておくとよいです。
横に伸びる徒長枝は生え際から3/4程度残して切るか、枝の広がりが過ぎるようであればもう少し短くしてもいいです。
切る位置に迷ったら、枝先をつかんで曲げ、その曲がり目のところで切るのが目安です。

梅切らぬバカというように、毎年冬に剪定します。年賀状を出す前に剪定は終わらせておくとよいです。
樹幹内部まで日あたりが良くし、横に広がりすぎる場合は剪定でコンパクトに仕上げていきます。なるべく横向きの芽を伸ばし、立ち上がる上向きの芽は生え際で切ります。

収穫後の夏の剪定も翌年の豊作のために重要です。
横から見て真上に伸びる徒長枝を生え際で切るだけです。
ただし、樹勢が弱い木(枝が勢い良く伸びない木)や夏の乾燥がひどいときはかえって木が弱るので控えます。

枝を横に伸ばさせて、フェンス仕立てにするのもおしゃれでコンパクトです。



その他豆知識
摘果せずにならせすぎると果実が太らず小ぶりになるので、余分な果実は摘果します。
生理落果が終わる4月下旬から5月上旬ごろに行います。
目安は葉15枚に1果ですが、葉が出そろわないうちに果実がつくので5~10cm間隔に1果を目安にします。

梅酒やシロップ漬けの果実は青くかたい時期に収穫しても良いですが、雨が降るごとに果実が肥大するので、緑の色が少し抜けてきたくらいの大きな果実から収穫すると小さい果実も次第に太り始めます。
梅干し用は熟した果実のほうが漬けたときに柔らかくておいしいので少し黄色くなってから収穫しよう。
とくに完熟した南高で漬けた梅干しは口の中でとろけるので、梅干し用の品種は早めに草刈りをしておいて、木の下にネットを葉って、落果したものから収穫すると完熟梅干しが作りやすくなります。


病害虫の予防法
4月頃からアブラムシや黒星病に注意です。発生しだい消毒します。アブラムシの駆除はベニカなどの殺虫剤で駆除します。黒星病などの病気にはGFベンレート水和剤などの殺菌剤で消毒して下さい。


育て方のまとめ
梅切らぬバカ。剪定は冬に行い、夏も徒長枝を取り除きます。

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