● シーベリー ヘルゴの品種の特徴
ヘルゴは早生種。8月中旬から10月頃まで収穫できる品種です。中~大粒の果実は酸味が強く、特にカロチンが豊富です。直立性の樹形です。
やせ地や荒地にも植えることができます。マメ科植物と同様に、土壌を肥沃にする効果もあります。
長さ6~8cmの細葉は表がブロンズで裏はシルバー。細葉が美しく切花や寄せ植えにもピッタリです。
シーベリーは200種類もの栄養素を含み、「奇跡の果実」といわれるほど栄養価が高く、果実はビタミンCやビタミンA・Eが豊富で、健康食品として注目を集めています。
中でもビタミンCはプルーンの21倍!ビタミンAはレモンの56倍!ビタミンEはイチゴの12倍!この3つのビタミンを同一果実に含むのはシーベリーだけです。さらに鉄分がブルーンの27倍!亜鉛がブルーベリーの7倍!アミノ酸は黒酢に匹敵!まさに奇跡の果実です。
また体内で合成できない不飽和脂肪酸(オメガ3・6・7・9)を含んでおり、果物では珍しく油脂を含んでいるのも特徴で、マカダミアナッツと同等の含有量と言われています。
栄養価が高いシーベリーですが、果実は酸味と渋みが強いので、そのままだと食べにくく、ジュースやジャムなどに加工して食べます。
トゲが多いので収穫の際は注意が必要です。枝にも生えるし、枝先もとがっています。
学名 |
Hippophae rhamnoides ‘Hergo’ グミ科 ヒッポファエ属 |
別名 |
シーバックソーン(英語)、サジー(日本語)、チャチャルガン(モンゴル語)、沙棘(中国語)、サンドーン(ドイツ語)、ティンブド(デンマーク語)、メルク(パキスタン語)、アブレピハ(ロシア) |
収穫時期 |
8月中旬~10月頃 |
果実の大きさ |
8mm |
自家結実性 |
1本でならない。(受粉樹として雄木を近くに植えてください) |
最終樹高 |
地植え:2m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (耐寒性落葉低木) |
最終葉張り |
直立性 |
栽培用途 |
地植え、鉢植え、寄せ植え、生垣 |
育てやすさ |
★★★★☆ 初心者におすすめ 日照条件:日なた、 耐寒性とても強い(-40度)、耐暑性強い、耐乾性強い |
耐病害虫性 |
耐病性:ほとんど出ない 害虫:ほとんどつかない |
シーベリー | ヘルゴの育て方
植え方・用土
日当たりがいい場所を好みます。日当たりがよく、水はけの良い土壌で、酸度は中性付近のpH6.5~7.5が適しています。
雌木と雄木が別ですので、必ず両方を近くに植えつけてください。特に苗が小さいうちは耐陰性はないので、雑草などに覆われないように注意してください。
鉢植えの用土は、培養土「和み」をおすすめします。もともとやせた土地でも根を張ることができるので、花木用の培養土なら問題ありません。
地植えの場合は「極み」をお使いください。
春の植え付け方法
10月~梅雨入りくらいまでに植え付けることも可能です。
秋の植え付け方法
10月~梅雨入りくらいまでに植え付けることも可能です。
冬の植え付け方法
植え付けの適期は12月~3月です。
水やり
耐乾性が強いですが、開花後に小さな実が付き始めるときは、十分な水分がないと実が大きく育たないのでしっかり水やりしましょう。
鉢植えの場合は水切れに注意してください。
肥料のやり方
やせた土地での土壌環境に慣れているので、肥料を多く与えると肥料焼けしてしまうことがあります。そのため、追肥する場合は3月~5月くらいに速効性の化成肥料を少しやりましょう。つぼみがついたときに少し肥料を与えると、実のつきがよくなります。
剪定方法
主幹仕立て(1本たて)にしたほうが、樹高が高く成長します。主幹が60cmほどまで太くなるまでは、剪定も最小限にしましょう。株元から伸びている徒長枝は冬に選定するようにし、春先に込みすぎた枝を少し剪定するくらいで、他の部分は落葉するまで生い茂らせても問題ありません。