

● サンショウ 華北山椒の品種の特徴
「華北山椒」は爽やかな香りと痺れるような辛味を持つ香辛料です。麻婆豆腐や担担麺をはじめとする四川料理の麻辣味は、この華北山椒と唐辛子を主原料としています。挽きたては特に香りが素晴らしく、また果皮を植物油に漬けて成分を溶出させた花椒油は辛みにも優れ、実に重宝する香辛料です。炒った塩と華北山椒の粉末を同量混ぜ合わせたものを「花椒塩」と呼び、揚げ物などにつけて食べたりもします。
サンショウは雌雄異株ですが、華北山椒は雌雄同体とされています。樹高は放任すれば7 mほどに。実は10月頃に赤く熟し、裂開して中の黒い種子が落下します。
山椒(さんしょう)は雌雄異株。落葉樹林に自生する落葉低木で、半日陰の湿潤な土壌を好みます。樹高は3mほどです。枝には鋭い棘が2本ずつあり、棘のない株が稀に発生することがあります。実が成るのは雌株のみですが、近年雄雌同種の品種もあります。
葉は長さ10~15cmくらいで5~9対の縁がギザギザとした小葉があります。裏は表により白っぽく、油点という部分があり、手のひらで叩くと芳香を放ちます。若葉は料理では『木の芽』と呼ばれています。春になると葉の付け根に、黄緑色の細かい花を咲かせます。雄花は「花山椒」として食用にされ、雌花は若い果実や完熟したものを利用します。果実は5mm程ではじめは緑色ですが9月~10月ごろに赤く熟し、はぜると中の黒い種が出てきます。
移植を嫌う性質なので、植付け植え替えの場合は根を動かさないようにします。また、環境の変化に対してデリケートな品種も多いため、植付け植え替え後は特に注意が必要です。
| 学名 |
| Zanthoxylum bungeanum ミカン科 サンショウ属 |
| 別名 |
| 花椒、はなしょう、かしょう、四川赤山椒、四川山椒、中国山椒、中華山椒 |
| 開花時期 |
| 3~5月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| 黄緑色・小輪咲き(中輪咲きcm位) |
| 収穫時期 |
| 10月 |
| 自家結実性 |
| 1本で実が成る |
| 最終樹高 |
| 地植え:2m ~ 7m 鉢植え:1m ~ 2m (落葉低木) |
| 最終葉張り |
| m ~ 2m 半開帳性 |
| 栽培用途 |
| 地植え、鉢植え、庭木 |
| 成長の早さ |
| 普通 (40cm/年) |
| 植栽適地 |
| 北海道~九州 |
| 育てやすさ |
|
日照条件:半日陰、耐陰性普通、 耐寒性強い、耐暑性普通、耐乾性弱い |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:普通 害虫:普通 |
| 芽吹き時期 |
| 4月頃 |
| トゲの大きさ |
| トゲがある |
| 花言葉 |
| 健康、好意、魅惑 |
花山椒 青芽系の育て方
植え方・用土
寒さに強く、日本全国で栽培が可能です。10月~梅雨までに植えても結構根付きます。根を崩さずに植えてください。
水はけの良い、腐葉土やたい肥をすきこんだ肥沃な土が好きです。 乾燥を嫌うので、夏の水切れや乾燥に注意です。庭植えでは乾燥防止のマルチングをお勧めします。また、過湿に弱く、水はけ不良地や乾燥地では枯れることがあります。移植を嫌いますので、地植えの場合は植え替えの必要のない場所に植えてください。日当たり~半日陰を好みますが夏の西日が苦手です。
鉢植えでは夏に西日が当たる場所は避けてください。鉢植えではみかんの土に植えてください。
水やり
過乾燥や過湿に弱いので、水切れや根腐れに注意して育てます。
雨が当たる場所であれば水やりは雨任せで大丈夫ですが、雨が1週間以上降らない場合などでは水やりを丁寧にお願いします。
鉢植えでは生育期の春から初秋は鉢土が乾いたらたっぷり与えてください。休眠期の冬から春は土が乾いていなければ与えないようにしてあげてください。
肥料のやり方
肥料は1月~2月ごろに寒肥として油粕などを与えます。
剪定方法
剪定はほとんど必要ありません。時期は落葉時期に行います。
その他栽培や性質の注意点
過乾燥や過湿に弱く、根付いた苗でも突然枯れることがあります。水はけがよく、肥沃な用土に植えてあげてください。
病害虫の予防法
ミカン科のため、アゲハチョウの幼虫が発生しやすいので、見つけ次第、捕殺するか消毒をしてあげてください。




