● レイシ・ライチ 玉荷包の品種の特徴
玉荷包(ぎょくかほう)は果実は大きく30g前後で普通種よりも種が小さく可食部が多いので、食べ応えがあります。
玉荷包(ギョッカホウ)は、1本では結実しませんので、同じレイシの黒葉種 (コクヨウシュ)を近くに植えてください。
日本ではライチの名前でおなじみの熱帯の果物で、楊貴妃が愛したフルーツとしても有名です。うろこ状の硬い皮におおわれていますが、皮をむくと白色半透明で非常になめらかな柔らかい果肉が現れます。個性的な香りをもち、甘みや酸味のバランスは絶妙で、とてもジューシーな果実です。
自生地では高さ10~20メートルになる常緑高木です。鉢植えでは樹高1.5メートル前後です。
学名 |
Litchi chinensis Lychee ムクロジ科 レイシ 属 |
別名 |
台湾ライチ |
開花時期 |
5月 |
花色・大きさ・花形 |
緑白色・(0.8cm位) |
収穫時期 |
7~8月 |
果実の大きさ |
★★★★★ 大実 30g |
甘さ |
★★★★☆ 平均糖度:15度 |
果実の用途 |
生食、加工用(お菓子、ジュースなど) |
結果年数 |
2~4年 |
自家結実性 |
1本でならない |
推奨受粉樹 |
黒葉種、ノーマイチ |
最終樹高 |
地植え:10m ~ 20m (常緑高木) |
最終葉張り |
7m ~ 8m |
植栽適地 |
沖縄県 |
育てやすさ |
★★☆☆☆ やや難しい 日照条件:日なた、耐陰性弱い、土壌酸度:弱酸性 耐寒性弱い(4度)、耐暑性強い、耐乾性弱い |
耐病害虫性 |
耐病性:ほとんどつかない 害虫:普通 |
芽吹き時期 |
4月頃 |
花言葉 |
自制心、節約 |
レイシ・ライチ 玉荷包(ぎょっかほう)の育て方
植え方・用土
水はけの良い土壌で有機質を多めに含んだ弱酸性土に植えてあげてください。当店で販売中のブルーベリーの土がオススメです。根が弱いので1年目はそのままポットで育て、2年目に鉢植え10号サイズに植え替えるのが良いです。
レイシは苗が幼いときの根が非常に弱く、強風によって根っこが動くと枯死する場合がありますので、注意が必要です。植え付けから3年間くらいは風よけ すると良いです。
水やり
季節問わず、土が乾いていたら、たっぷり水を与えてください。
夏は乾きやすいので、土の表面を毎日チェックすると良いです。冬は土をできるだけ乾かすと花芽分化するので、乾かし気味に管理してください。
肥料のやり方
緩効性化成肥料を3月、5月、8月に1度づつ与えます。
レイシは有機質を好みますので、化成肥料以外でも果樹と野菜の有機肥料EX をお使いいただくのも良いです。
花芽の付き方
花芽形成には100~200時間くらい20度以下の低温(5~7度くらい)にあてる必要があります。成木になったら5度以下になるまでは屋外で育てると良いでます。11月にでる新芽は除去してやるとエネルギーが温存され蕾がでる率が上がります。
剪定方法
自然樹形で仕立てます。果実がつき始めるまでは剪定は不要です。
5月ごろに込み合う枝、下に垂れた枝、内側に向かって伸びる枝、枯れ枝などは根元から剪定をし、樹幹内部まで日あたりが良くなるようにしてください。
果実がつき始めたら、着果せずに伸びた枝は他の果実が肥大する前に切り戻します。
果実がついた枝は収穫後に半分程度の長さに剪定します。
その他栽培や性質の注意点
レイシは10℃以下で生長が止まります。
地植えの際は温室で、家庭栽培の場合は、鉢植え栽培が必須になります。
鉢植え栽培の場合、10月下旬からは 日中、ベランダで日光に当て、夕方からは室内で管理してあげてください。(10月下旬~4月までは室内管理がおすすめです。)
その他豆知識
樹上で完熟したら収穫です。よく日に当て、色がきれいな紅色になってきたら完熟です。未熟な果実には「ヒポグリシン」という毒素が多く含まれておりますので、ご注意ください。
病害虫の予防法
病気は特にありません。
害虫はカイガラムシやハダニが発生します。混み合った枝は剪定し、風通しをよくしてください。また、葉水をかけるとハダニの発生を防ぐことができます。
まれに、シャクトリムシが出る場合がありますので、発生した場合は、専用の薬剤を散布します。
増やし方
4月から9月に挿し木をして増やすことができます。枝を5~7cmほどの長さに切り分け、バーミキュライトや赤玉土小粒などの清潔な用土にさします。さし木から6~7年後から収穫ができます。
レイシ の栽培歴