





● マンゴー スイーツタルトの品種の特徴
「スイートタルト」は、名前の通り「Sweet」と「Tart」。強烈な甘さの中に心地よい酸味を残し、インド系マンゴーを思わせる複雑な風味まで楽しめる、非常に完成度の高いフロリダマンゴーです。
スイートタルトは、アメリカ・フロリダ州ボイントンビーチのGary Zillによる育種プログラムから選抜された品種です。「Zill Indochinese(Zinc)」の実生から生まれた品種で、選抜時の番号は「C-1」でした。
果実は比較的小型で、成熟すると黄色に色づきます。形は楕円形からやや細長く、果肉は鮮やかなオレンジ色。種子は多胚性です。果肉に対して種子の割合がやや大きいことは欠点ですが、それを補って余りあるほど食味に高い評価を受けています。
実際に食べてみて、まず感じたのは非常に強い甘味でした。
「Sweet Tart」という名前からかなり酸っぱいマンゴーを想像するかもしれませんが、個人的には酸味よりもまず甘さが前面に出てくる印象です。ただし、単調に甘いわけではありません。甘味の中に少し酸味が残ることで味が引き締まり、非常に濃厚でありながら最後まで飽きにくい味わいになっています。
公式の品種紹介でも、強烈な甘味とキャンディーを思わせるような酸味が共存する、非常に濃厚で複雑な味として評価されています。さらに完熟するほど酸味が弱まり、甘味はコーラシロップを思わせるほど濃厚になっていくとされています。
そして個人的に印象的だったのが、インド系マンゴーを思わせる風味です。
単なる「甘酸っぱいマンゴー」ではなく、甘味の奥に独特の芳香と複雑さがあります。親品種はZill Indochineseですが、実際に食べるとインド系マンゴーを連想させるような濃厚なニュアンスも感じられました。このあたりは、マンゴーを品種ごとに食べ比べる方にとって特に面白い部分だと思います。
食感も非常に優秀です。
果肉には繊維がなく、滑らかで食べやすいタイプです。 果汁については、切った瞬間から手が果汁まみれになるような極端な多汁系ではありません。しかし決してパサつくわけではなく、食べれば十分なジューシーさがあります。
この「適度な果汁量」が、むしろ長所だと感じました。
果汁が多すぎて手や皿を汚しやすいマンゴーとは違い、切ってそのまま非常に食べやすい。それでいて無繊維で、十分にジューシー。そして何より味が濃い。「食べやすさ」と「食味の良さ」が非常に高いレベルで両立しています。
樹勢は強く、やや直立性に成長します。花と果実の双方で炭疽病への抵抗性が高く、果実のMango Bacterial Black Spotにも非常に強いことが報告されています。一方、南フロリダでは暖冬時に若木が十分開花しないことがあり、結実した場合には逆に実を付けすぎて摘果が必要になることもあります。また、裂果や熟度のばらつきが発生する場合があります。
フロリダでは7~8月頃に収穫される中生品種です。興味深いことに、南フロリダよりも少し冷涼なフロリダ中西部や南カリフォルニアなどの方が生産性を発揮する可能性も指摘されています。
日本では一般的なマンゴーと同様、十分な日照と暖かい環境で栽培します。耐暑性は高い一方で霜や強い凍結には弱いため、暖地以外では鉢植えにして冬季に保護するのが基本となります。
とても甘い。でも、甘いだけではない。
わずかな酸味が濃厚な甘さを引き締め、インド系マンゴーを思わせる複雑な風味が加わる。そして果肉は無繊維で、十分ジューシーなのに手を汚しにくい。
スイートタートは、強烈な個性だけで勝負するマンゴーというより、「味が良く、食感が良く、そして食べやすい」という果物として重要な要素を高いレベルでまとめた品種だと感じました。濃厚系マンゴーを初めて食べる方から、多くの品種を食べ比べている方までおすすめしやすい、美味しいマンゴーです。
代表的な南国フルーツの1つで、完熟した果実は果汁が多くて濃厚な甘みで、口当たりなめらかです。ウルシ科の果物なので素手で果汁などを触るとかぶれたりしますので注意してください。原産地では10mに育つ高木ですが、接木苗を育てれば1mくらいで管理できます。鉢植えで栽培してコンパクトに育てて収穫を目指しましょう。
マンゴーは昔から聖なる果実として珍重されてきてきました。風水ではマンゴーを家の南側に植えれば、金運と財運が上がると言われています。
| 学名 |
| Mangifera foetida ウルシ科 マンゴー属 |
| 開花時期 |
| 4~5月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| ピンク・・房状 |
| 香りの強さ |
| 臭い |
| 収穫時期 |
| 7~8月頃 |
| 果実の大きさ |
| ★★☆☆☆ 小中果 |
| 甘さ |
| 平均糖度:4度 |
| 果実の用途 |
| 生食、加工用(お菓子、ジュースなど) |
| 結果年数 |
| 2~4年 |
| 自家結実性 |
| 1本でなる(開花時期は雨をよけて、ミツバチに受粉してもらいますが、開花期が寒く昆虫の飛来が少ない場合は人工授粉をおすすめします。気温は23度以上を維持してください。) |
| 最終樹高 |
| 鉢植え:1m ~ 2m (常緑高木) |
| 最終葉張り |
| 2m ~ 4m |
| 栽培用途 |
| 鉢植え |
| 植栽適地 |
| 日本全国(原則、鉢植え栽培) |
| 育てやすさ |
|
★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた、耐陰性やや弱い、土壌酸度:弱酸性 耐寒性弱い(5度)、耐暑性強い、耐乾性普通 |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:ほとんどつかない 害虫:普通 |
| 花言葉 |
| 甘いささやき |
マンゴー|スイーツタルト 実生 3号ポット苗の育て方
植え方・用土
水はけの良い土壌で植えてあげてください。日当りの良い場所での管理がおすすめです。
マンゴーは、酸性土壌を好みますので、ブルーベリーの土で植え付けていただくと良いです。温室や地植えの場合は、ピートモスを混ぜてお使いいただくと良いです。

土壌のPHが低すぎる環境では、苦土石灰を与えて矯正します。鉢植えの際は10号サイズが良いです。
マンゴーは、10℃以下で生長が止まります。地植えの際は温室で、家庭栽培の場合は、鉢植え栽培が必須になります。
鉢植え栽培の場合、10月下旬からは 日中 ベランダで日光に当て、夕方からは室内で管理してあげてください。(10月下旬~4月までは室内管理がおすすめ)
水やり
季節問わず、乾いていたらたっぷり水を与えてください。
あまり水を欲しがる植物では無いので、土が十分に乾いてから与える習慣がベストです。夏場は乾きやすいので、土の表面を毎日チェックすると良いです。冬は乾燥気味に育ててください。
肥料のやり方
緩効性 化成肥料を1~2月(花芽分化期)、4~5月 (果実肥大期)、7~9月 (収穫直後) の年3回与えます。
若木の時期(植え付けから2年未満)は冬の時期を除き、2ヶ月に1度のペースで肥料を与え、これを年4回繰りかえすと良いです。
花芽の付き方
冬に花芽分化します。冬は乾燥気味に管理することで、花芽の分化が促進されます。開花期は20度以上を確保し、ヤニ果を防ぐために25度以上で栽培です。開花中はこまめに花房をゆすって不受精の小花を落とします。手でゆすって落ちる程度の花や幼果はどっちみち肥大しないので、気にしないで落とします。
果実が小指の先っちょ程度の大きさになったら、果頂部が窪んでいる果実は受精していないので、摘果します。親指の先っちょ程度になったら大きめで長めで果皮に輝きがあるものだけを果房中に3~5個残し、果実がタマゴ程度の大きさになったら、1~2果程度にして他は摘果します。
剪定方法
1年生苗は地際から20~30cmくらいの位置に主枝のなる枝が3本あれば、その3本を付け根から20cm程度の節の下で切り戻します。
3本枝がなければ、主幹を30cm程度で切り戻して、3本の枝を出させて、それ以外はかきとります。残した枝が伸びたら、付け根から20cm程度の節の下で切り戻します。
切った枝から新梢が生えたら、2~5cm程度伸ばしたところで先端を切ります。切ったところからまた新梢が出るので、2本だけ残してそれ以外はかきとります。残した2本が太く充実していきます。
その後の切り戻し剪定は8月末までに終わらせておきます。剪定後に秋に伸びる枝を充実させて花をつけさせます。直上する枝は生え際で切るか誘引して横にしてたらします。収穫した枝は根元から落としすか、軽く切り戻します。
切り戻し剪定は樹勢が回復しますので、切り戻しをしすぎると花が咲きにくくなります。
その他豆知識
マンゴーは基本的に追熟が必要な果物なので、収穫後はしばらく常温で保存して追熟させます。直射日光や気温の高い場所を避け、紙袋やポリ袋などに入れて涼しい場所に置いておきます。食べ頃になると甘い香りが漂い、果皮にツヤがでてきます。
病害虫の予防法
害虫ではカイガラムシやハダニ、病気では うどん粉病などが発生する場合があります。風通しを良くして育ててください。
発生した際は、専用薬剤を散布して害虫駆除と、春は消毒を行うことをおすすめします。
増やし方
種でも増えますが、実がなるまで6~7年かかります。4月から9月にさし木でふやすことができます。



