





● マンゴー バターブラッシュの品種の特徴
「バターブラッシュ」は、名前を聞いただけでは味の想像がつかない、非常に興味をそそられるマンゴーです。しかし実際に食べてみると、確かに「Butter」と名付けたくなる独特の余韻を持っています。
バターブラッシュは、流通量が非常に少なく、来歴についても明確な情報がほとんど見られない希少品種です。おそらくアメリカ・フロリダのマンゴー愛好家によって作出、あるいは実生個体から選抜された品種と思われますが、この点については今後さらに調査が必要です。
私自身、「バター」と名の付くマンゴーがどのような味なのか全く想像できず、非常に楽しみにしていた品種の一つでした。
実際に食べてみると、果肉は完全な無繊維タイプではなく、舌の上に若干の繊維感を感じます。ただし強く口に残るほどではなく、果肉そのものの食味を大きく損なうものではありません。
味わいの第一印象は、タイの名品種「マハチャノ(Maha Chanok)」を思わせます。甘味の中に独特の芳香を持つ、東南アジア系マンゴーを連想させる風味です。
そして、このマンゴーの本当の個性は飲み込んだ後に現れます。
果肉を食べている最中に「バター味」が直接するわけではありません。ところが飲み込んだ後、喉の奥の上側に、バターそのものを食べた時に感じるような、わずかにまとわりつく濃厚なコクが残ります。
甘い、酸っぱい、香りが強い、といった一般的な果物の表現とは少し違う「油脂感を連想させる余韻」です。この独特な後味を感じると、「Butter Blush」という名前にも妙に納得させられます。
もちろん実際にバターのような油脂を多量に含むという意味ではなく、あくまで食べた際に感じる風味や口中での印象です。しかし、数あるマンゴーの中でも「喉の奥に残るコク」にまで明確な個性を感じられる品種は珍しく、食べ比べを楽しむ方には非常に面白いマンゴーだと思います。
栽培では一般的なマンゴーと同様、十分な日照と暖かい環境を好みます。耐暑性は非常に高く、生育期には水と肥料を十分に与えることで旺盛に成長します。一方で寒さや霜には弱いため、日本では暖地を除いて鉢植えを基本とし、冬季は温室や明るい室内などで保護するのがおすすめです。
なお、本品種については来歴や樹の性質など、まだ確認できていない情報が多くあります。私自身も今後、作出の経緯や栽培特性などについて調査を進め、新しい情報が確認できれば随時更新していきたいと思います。
マハチャノを思わせる芳香、わずかな繊維感。そして最後に喉の奥へ残る、バターを連想させる不思議なコク。
名前の奇抜さだけではなく、実際に食べてみて初めて「バター」の意味が見えてくるバターブラッシュ。世界中のマンゴーの味の多様性を楽しみたい方に、ぜひ一度味わっていただきたい個性的な品種です。
代表的な南国フルーツの1つで、完熟した果実は果汁が多くて濃厚な甘みで、口当たりなめらかです。ウルシ科の果物なので素手で果汁などを触るとかぶれたりしますので注意してください。原産地では10mに育つ高木ですが、接木苗を育てれば1mくらいで管理できます。鉢植えで栽培してコンパクトに育てて収穫を目指しましょう。
マンゴーは昔から聖なる果実として珍重されてきてきました。風水ではマンゴーを家の南側に植えれば、金運と財運が上がると言われています。
| 学名 |
| Mangifera foetida ウルシ科 マンゴー属 |
| 開花時期 |
| 4~5月 |
| 花色・大きさ・花形 |
| ピンク・・房状 |
| 香りの強さ |
| 臭い |
| 収穫時期 |
| 7~8月頃 |
| 果実の大きさ |
| ★★★☆☆ 中実 |
| 果実の用途 |
| 生食、加工用(お菓子、ジュースなど) |
| 結果年数 |
| 2~4年 |
| 自家結実性 |
| 1本でなる(開花時期は雨をよけて、ミツバチに受粉してもらいますが、開花期が寒く昆虫の飛来が少ない場合は人工授粉をおすすめします。気温は23度以上を維持してください。) |
| 最終樹高 |
| 鉢植え:1m ~ 2m (常緑高木) |
| 最終葉張り |
| 2m ~ 4m |
| 栽培用途 |
| 鉢植え |
| 植栽適地 |
| 北海道~九州 |
| 育てやすさ |
|
★★★☆☆ 育てやすい 日照条件:日なた、耐陰性やや弱い、土壌酸度:弱酸性 耐寒性やや弱い(5度)、耐暑性強い、耐乾性普通 |
| 耐病害虫性 |
| 耐病性:ほとんどつかない 害虫:普通 |
| 花言葉 |
| 甘いささやき |
マンゴー|バターブラッシュ 実生ポット苗の育て方
植え方・用土
水はけの良い土壌で植えてあげてください。日当りの良い場所での管理がおすすめです。
マンゴーは、酸性土壌を好みますので、ブルーベリーの土で植え付けていただくと良いです。温室や地植えの場合は、ピートモスを混ぜてお使いいただくと良いです。

土壌のPHが低すぎる環境では、苦土石灰を与えて矯正します。鉢植えの際は10号サイズが良いです。
マンゴーは、10℃以下で生長が止まります。地植えの際は温室で、家庭栽培の場合は、鉢植え栽培が必須になります。
鉢植え栽培の場合、10月下旬からは 日中 ベランダで日光に当て、夕方からは室内で管理してあげてください。(10月下旬~4月までは室内管理がおすすめ)
水やり
季節問わず、乾いていたらたっぷり水を与えてください。
あまり水を欲しがる植物では無いので、土が十分に乾いてから与える習慣がベストです。夏場は乾きやすいので、土の表面を毎日チェックすると良いです。冬は乾燥気味に育ててください。
肥料のやり方
緩効性 化成肥料を1~2月(花芽分化期)、4~5月 (果実肥大期)、7~9月 (収穫直後) の年3回与えます。
若木の時期(植え付けから2年未満)は冬の時期を除き、2ヶ月に1度のペースで肥料を与え、これを年4回繰りかえすと良いです。
花芽の付き方
冬に花芽分化します。冬は乾燥気味に管理することで、花芽の分化が促進されます。開花期は20度以上を確保し、ヤニ果を防ぐために25度以上で栽培です。開花中はこまめに花房をゆすって不受精の小花を落とします。手でゆすって落ちる程度の花や幼果はどっちみち肥大しないので、気にしないで落とします。
果実が小指の先っちょ程度の大きさになったら、果頂部が窪んでいる果実は受精していないので、摘果します。親指の先っちょ程度になったら大きめで長めで果皮に輝きがあるものだけを果房中に3~5個残し、果実がタマゴ程度の大きさになったら、1~2果程度にして他は摘果します。
剪定方法
1年生苗は地際から20~30cmくらいの位置に主枝のなる枝が3本あれば、その3本を付け根から20cm程度の節の下で切り戻します。
3本枝がなければ、主幹を30cm程度で切り戻して、3本の枝を出させて、それ以外はかきとります。残した枝が伸びたら、付け根から20cm程度の節の下で切り戻します。
切った枝から新梢が生えたら、2~5cm程度伸ばしたところで先端を切ります。切ったところからまた新梢が出るので、2本だけ残してそれ以外はかきとります。残した2本が太く充実していきます。
その後の切り戻し剪定は8月末までに終わらせておきます。剪定後に秋に伸びる枝を充実させて花をつけさせます。直上する枝は生え際で切るか誘引して横にしてたらします。収穫した枝は根元から落としすか、軽く切り戻します。
切り戻し剪定は樹勢が回復しますので、切り戻しをしすぎると花が咲きにくくなります。
その他豆知識
マンゴーは基本的に追熟が必要な果物なので、収穫後はしばらく常温で保存して追熟させます。直射日光や気温の高い場所を避け、紙袋やポリ袋などに入れて涼しい場所に置いておきます。食べ頃になると甘い香りが漂い、果皮にツヤがでてきます。
病害虫の予防法
害虫ではカイガラムシやハダニ、病気では うどん粉病などが発生する場合があります。風通しを良くして育ててください。
発生した際は、専用薬剤を散布して害虫駆除と、春は消毒を行うことをおすすめします。
増やし方
種でも増えますが、実がなるまで6~7年かかります。4月から9月にさし木でふやすことができます。



