フサスグリの花

● フサスグリの品種の特徴

ホワイトカラント(ホワイトカーラント)はフサスグリの白実品種です。フサスグリの名のように房状に丸い果実がつきます。透き通るような半透明の果皮に果肉も同じような色をしています。かわいい白い果実が楽しめます。
熟した果実は宝石のように鮮やかに輝き、観賞価値も高く、近年人気のベリーです。
果実はレッドカーラントほど酸味が強くなく、そのまま食べても甘みがあって美味しいです。見た目がかわいらしいので、ジャムやケーキにトッピングしたり、サラダやマリネなどの料理によくあいます。日持ちしないので果物屋さんやスーパーでは見かけることはほとんどありません。
また見た目も美しいので、切花としても利用されます。場所もとらず、日陰でも育ち、1本でも結実するので栽培は簡単です。寒さにはとても強いです。性質はレッドカーラントなどと同じです。暑さに弱いので初夏からは半日陰か日陰で育てるとよいです。

学名
Ribes rubrum · L. ユキノシタ科 スグリ属
別名
ホワイトカーラント、シロスグリ(白酸塊)、白フサスグリ
開花時期
5月上旬~5月末
花色・大きさ・花形
黄緑色・小花
収穫時期
暖地は6月上旬~7月下旬頃、寒地は6月下旬~8月中旬頃
果実の大きさ
☆☆☆☆小粒 1g 豊産性あり
果実の用途
生食、ジャム、ケーキ、サラダ
結果年数
1~3年
自家結実性
1本でなる。自家結実性あり
最終樹高
地植え:1m ~ 1.5m 鉢植え:1m ~ 1.5m (耐寒性落葉低木)
最終葉張り
0.5m ~ 1m 
栽培用途
果樹畑、花壇、鉢植え、庭木、記念樹、地植え
植栽適地
北海道~中国地方
育てやすさ
★★☆☆☆ やや難しい
日照条件:半日陰~日陰、耐陰性やや強い、
豊産性あり、耐寒性とても強い(-20度)、耐暑性弱い、耐乾性やや弱い
耐病害虫性
耐病性:普通 害虫:普通
芽吹き時期
4月中旬

ホワイトカーラントの育て方


植え方・用土

11月~3月頃が植え付け適期です。芽吹いた苗を植える際は、根を崩さずに植えてください。水はけの良い肥沃な土壌を好みます。耐寒性は強いですが、高温多湿が苦手です。風通しの良い、涼しい場所で栽培してください。西日を避けた場所に植えてください。夏は半日陰か日陰で育てるほうが良いです。乾燥に弱いので、庭植えでは乾燥防止のマルチングをお勧めします。
地植えでは堆肥を多めに漉き込んだ土に植えてください。列植する場合の植え付け間隔は80~100cmくらいが良いです。
地植えでは果樹の土で植えるとよいです。


水やり

根が浅いので乾燥に弱い傾向があります。露地栽培では土が乾いたら与えますが、真夏の乾燥時期以外はほとんど水やり不要です。鉢植えでは土が乾いたらたっぷり与えます。過湿は良くないですが、土が常に適度に湿っているほうがいいです。


肥料のやり方

肥料は特に必要ありません。冬に寒肥として堆肥を土に混ぜ込んでおくとよいです。
鉢植えでは3月ごろに少量の化成肥料を与えてください。


花芽の付き方

1年目の枝の葉腋に花芽がつき、翌春開花します。一定期間寒さに当てないと花芽が充実しないので、結実が少なくなります。


剪定方法

若木のうちは主幹を切り戻して新梢が出やすくします。株元から伸びた新梢は20~30cm伸びた頃に勢いの良いものを3~4本残して株元で切ります。
冬になったら1年枝は20cmくらいで切ります。2年枝から出た1年枝は45cmで切り、結果母枝にします。2年以上の旧枝に多く結実しますが、株もとから出るシュートは4年目からは花つきが悪くなるので、4年目に切り戻しをして新しいシュートを出させるか、古いシュートは間引く剪定が必要です。
成木になると果実の重みで主枝が枝垂れて果実が汚れることになるので、樹冠の外側の主枝は内側の芽の上で切り戻し、枝が内側に上がるようにするといいです。5~6月に弱い枝などを間引いて株元にも日が通るようにし、病害虫の発生を抑えます。


病害虫の予防法

葉に斑点病がでるので、ベンレート水和剤やトップジンMゾルなどで防除します。害虫ではナミハダニ、カイガラムシ、ハマキムシがでますので、見つけ次第捕殺もしくは、消毒します。




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