イチジク 久留米くろみつ

● イチジク 久留米ばさろの品種の特徴

節間が短く、非常に実つきの良い豊産性品種。「ばさろ」とは筑後弁で「たくさん」の意味だそうです。
たくさん成るだけでなく甘みが強くて濃厚な味わい!果皮は赤褐色で、果肉は淡赤色。収穫時期は8月頃からになります。

育てやすく家庭向きの果樹としてお庭に植えられていることも多いイチジク。不老長寿の果物とも言われ、ミネラルやカルシウム、カリウムなど豊富な栄養素を含んでいる嬉しい果物です。イチジクは漢字で「無花果」と書きます。花が無い果実と言う意味が名前の由来で縁起が悪いなんて言われてしまうこともありますが、実は果実に見える肉厚な花托(かたく)の内側に無数の花を密かに咲かせているんですよ。
イチジクの完熟果は痛みやすく流通が難しいうえにキウイみたいな追熟はしない果物...。家庭菜園だからこそ味わえる完熟の美味しさを是非体感していただきたいです。
原産地が小アジアやアラビア半島なので冬の最低気温がマイナス9度以上、北海道南部までが限界です。冬に寒すぎると花が越冬して夏収穫する夏果は収穫しにくいので、寒冷地では秋収穫の品種をおすすめします。

学名
Ficus carica L. クワ科 イチジク属
収穫時期
8月頃~
果実の大きさ
★★☆☆☆ 小中果 50~80g
甘さ
★★★★☆ 平均糖度:20程度
果実の用途
生食、お菓子、料理など
結果年数
2~4年
自家結実性
1本でなる
最終樹高
地植え:2m ~ 3m 鉢植え:1m ~ 2m (落葉中高木)
最終葉張り
半開帳性
栽培用途
果樹畑、花壇、鉢植え(8号鉢以上)、庭木など
植栽適地
北関東~九州
育てやすさ
★★★★☆ 育てやすい
日照条件:日なた、土壌酸度:弱アルカリ性
豊産性あり、耐寒性やや弱い(-9度)、耐暑性強い
耐病害虫性
耐病性:強い 害虫:強い
芽吹き時期
4月下旬~6月頃
花言葉
子宝、実りある恋、豊富、裕福、平安

久留米いちじく |久留米ばさろ(バサロ)の育て方


植え方・用土

冬は過湿に弱いので水はけの良い場所で、夏に水を欲しがるので水持ちの良い肥沃な土を好みます。
弱アルカリ~中性の土を好みますので、年に1度苦土石灰を少量だけ施します。
地植えの場合は、『花ひろば堆肥極み』を1袋、パーライトを10リットルほど土に混ぜて植えると良いです。
鉢植えでは果樹の土を使って植えると簡単手軽&最高です!
秋~梅雨位までに植え付けします。開花期が早いので秋植えをおすすめします。


春の植え付け方法

芽吹きは始まる春の植え付けでは根っこを崩さずにそっと植えます。ポットや鉢から抜いた時に土がボロボロ落ちても構いません。
葉がある時期に植え付けする場合は根を崩さないように植えてください。


夏の植え付け方法

なるべくなら地植えは控えますが、毎日水やりができるようであれば地植えします。
地植え後は根が浅く、土に馴染んでいないので毎日から2日に1度のペースで秋に定期的に雨が降る季節が来るまで水やりを丁寧におこなってください。
鉢植えから鉢植えへの植え替えでは根を崩さずに植え替えします。


秋の植え付け方法

根がまだ活動をしている秋の植えつけは、乾燥に強く育つと言われます。
秋の植え付けは春の植え付けと同様の要領で行います。
しばらくで苗木の成長が止まりますので、秋の植え付け時の肥料は与えても与えなくてもどちらでもいいかと思います。与えてもしばらくで冬になり、成長が止まるからです。


冬の植え付け方法

12月~3月ごろが植え付け適期。土が凍るような寒冷地でなければ12月が最適。移植も生長が休眠する冬の季節です。
寒冷地では地面への植え付けは冬の前に終わらせるか、春植えをおすすめします。
鉢植えへの植え付けは寒冷地でも可能ですが、軒下や鉢土が凍結しない場所で育ててください。
ポットや鉢から抜いたら根を少し広げるように植えても大丈夫です。根を乾燥させないように植えます。


水やり

葉が大きいイチジクは葉がある期間はよく水を吸います。
鉢植えの場合は芽吹き後から9月ごろまでは鉢土の表面が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりと与えてます。落葉時期の冬は水の与えすぎに注意です。冬は1週間以上鉢土が乾かないこともあります。10月ごろからは鉢土の表面が乾いていても土中が湿っている場合、つまり鉢を持ち上げて重い時は水やりはしません。鉢土が乾いて鉢植えが軽く感じられるようになったら水やりします。
庭植えの場合は水やりは必要ありません。5月に入ってから植え付けた場合は、雨が降らない日が1週間以上続く時はは毎日水を与えます。秋になり雨が降るようになったら、水やりは雨にまかせても大丈夫です。


肥料のやり方

12月~2月ごろ有機質肥料を与えます。おすすめは【 いちじくがおいしくなる肥料 】 です。


花芽の付き方

花芽は新梢の葉脇につきます。
夏以降にあがる花芽は幼果のまま越冬し夏に収穫する夏果になります。春から出る花芽は秋に収穫する秋果になります。
夏果は大きな実が取れ、秋果は実は小さめですが濃厚な味になります。


剪定方法

植え付け時に主幹を30~40cmで切り戻ししておきます。
切り口の癒合が悪いので剪定時は節と節の間で切ると良いです。
剪定後は白い樹液がにじみ出ます。触るとかゆくなることがあります。枝の髄は次第に空洞化するので水などが溜まって腐ることがあるのでトップジンMペーストなどで塞いでおくとよいです。

目指す樹形によって切り方が変わります。

一文字仕立ては左右に枝を伸ばす仕立て方でフェンス沿いなどに横長に育てるので狭い場所でもコンパクトに楽しめます。秋果品種に向きます。
1年目は左右に主枝を斜めに伸ばし、2年目の冬になってから低い位置で水平にまっすぐ誘引して先端を1/3~1/4切り戻します。
2年目に横に這わせた主枝から水平に結果枝を20~30cm間隔くらいで垂直に伸ばさせます。伸ばした先端に秋に果実が実ります。
左右の端から伸びる枝は横にゆとりがある限り主枝を延長するための枝にし、1年目のように斜めに伸ばして冬になったら水平にします。
3年目以降の冬は結果枝を1節残して切り戻し、次の結果枝を出さて結果枝を更新します。
主枝が長くなって横の端からの結果枝の発生が悪くなったら、中間部の勢いの良い結果枝を倒して新しい主枝にしてください。

ゴブレット仕立てはカクテルのマティーニグラスのような杯状の樹形を目指す仕立て方で、収穫量が多く夏果を収穫するのに向いています。
1年目で3~4本伸びる新梢を主枝にして伸ばし、冬に主枝を30cm程度切り戻して地面に引っ張って斜めに誘引します。
2年目の冬には主枝の先端と途中から結果枝が伸びて杯状になってきますので、先端部を切り戻して枝の分岐を図ります。
3年目の冬は込み合う枝を間引いて果実がある枝を見極めつつ結果枝は30本くらいにして結果枝の先端のほうに果実がならせます。

イチジクは春に勢いよく結果枝が伸びれば秋果も大きくなりますが、勢いが強すぎると花芽ができずに実がなりません。また枝が込み合い影を作ると光合成ができずに花芽ができません。なので、夏に込み合わないように葉と葉が重ならないよう新梢を間引く剪定をしてください。


その他栽培や性質の注意点

【イチジクの実が大きくならない原因】
イチジクの果実は着果後1か月は順調に肥大して、その後1か月は停滞し、そのあと再び肥大して成熟します。春に伸びた枝に結果する秋果の場合、着果が始まる6月上旬から8月上旬に乾燥させてしまうと、果実の肥大が悪くなります。果実肥大の停滞期に乾燥が続くと肥大しないまま萎びてしまうことがあるので、この時期の乾燥に注意して、雨が少なければこまめな水やりをしてください。


病害虫の予防法

カミキリムシに注意!木を時々観察し、カミキリムシがいないか注意です!
カミキリムシ予防樹脂フィルムを塗って予防をおすすめします。


育て方のまとめ

剪定が下手でも花芽がつかなくなることはないので樹形は自由自在。
切り口の癒合が悪いので剪定時は節と節の間で切る。
葉が大きいので夏は水をよく欲しがるし、枝が込み合わないよう適時、間引き剪定をする。


増やし方

苗木は挿し木で増やします。




この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事