アイスクリームビーン の花は甘く心地よい香りがあります。

アイスクリームビーン インガ ヴェラ 6

● アイスクリームビーン インガ ヴェラの品種の特徴

「インガ・ヴェラ」は長大な莢の中に種子を包むような白い果肉があります。湿潤な熱帯環境を好み、水辺にも適応する「アイスクリームビーン」の仲間です。

Inga veraは、マメ科Inga属の常緑樹です。現地では「ingá-do-brejo」「ingá-de-quatro-quinas」「ingá-banana」などさまざまな名前で呼ばれています。「Inga」という属名は南米先住民のトゥピ語に由来し、種小名の「vera」はラテン語で「真の」「本物の」を意味します。

この名前には植物学史上の面白い背景があります。本種はジャマイカで採集された標本をもとに、様々なInga属の中でも早い時期に命名された種の一つで、後に多くのInga属植物を分類していくうえで重要な存在となりました。

Inga属といえば、日本では「アイスクリームビーン」の名前で知られる植物群です。

果実は細長い莢となり、その内部には大きな種子が並びます。そして種子の周囲を包む白い綿状の部分が食用になります。この部分には甘味があり、そのまま口に含んで果肉を味わいます。一般的な果樹のように果実全体をかじるのではなく、「莢を開いて、種子を包んでいる甘い部分を食べる」という非常にユニークな果物です。

Inga veraでもこの白い果肉が食用となり、甘い果実として利用されます。長い莢を割ったときに白い果肉が一列に並んで現れる姿は、Inga属ならではの面白さがあります。

本種の栽培を考えるうえで特に重要なのが、「湿気に強いInga」であることです。

Inga veraは降水量の多い湿潤熱帯気候に適応し、湿った土壌にもよく対応します。「ingá-do-brejo」という現地名のbrejoも湿地を意味し、本種の生育環境をよく表しています。

その性質から、河川周辺など水分の多い場所にも生育し、荒廃した湿潤地の植生回復にも利用されるパイオニア植物です。単に「水切れに比較的強い」というレベルではなく、湿潤環境への適応力そのものが本種を特徴づけています。

成長も比較的早く、条件が合えば旺盛に枝葉を展開します。Inga属らしい羽状複葉を茂らせ、成熟すると熱帯らしいボリュームのある樹冠を作ります。

またマメ科植物であるため、根粒菌との共生による窒素固定を行います。この性質と成長の早さから、果樹としてだけではなく、アグロフォレストリーや森林再生などにも利用価値があります。湿潤な土地の緑化や、他の植物と組み合わせた混植にも面白い植物です。

耐暑性は非常に高く、日本でも夏季は高温と十分な水分を与えることで旺盛な成長が期待できます。本種については、一般的な熱帯果樹のように極端な乾燥管理をする必要はなく、生育期には水切れさせないよう管理した方が本来の性質に合っています。

一方で、湿潤環境を好むことと「鉢の中で常に水を停滞させてもよい」ことは別です。鉢植えでは有機質を含み適度に保水する用土を使用しながら、根が極端な酸欠状態にならない程度の排水性も確保するのがおすすめです。

耐寒性については、本種は基本的に湿潤熱帯性の植物です。日本では沖縄など一部地域を除き、まずは鉢植えで育て、冬季は霜や凍結を避けて保護するのが安全です。

アイスクリームビーンの仲間というだけでも十分面白い植物ですが、Inga veraの魅力はそれだけではありません。

長い莢の中に隠された甘い白色果肉、湿潤な土地への優れた適応力、旺盛な成長、そして森林再生にも利用されるパイオニア植物としての性質。

「食べられる珍しい熱帯果樹」と「熱帯の生態系を支える樹木」という二つの顔を持った、Inga属の奥深さを楽しめる一種です。

「アイスクリームビーン」は、バリ島ブドゥグルの名産品として話題になったひんやりとした食感が楽しめる果物です。そら豆のようなさやの中には、綿菓子のようなふわふわとした白い果肉に包まれた黒い種があります。この白い部分が可食部で甘くて美味しいようです。ふわふわして甘く冷たいことからアイスクリームの名がついたんでしょう。実際にはペルーやコロンビアでも食されていますが、非常に珍しいため高値で取引されています。インガの仲間は300種類以上ありますがほとんどが観賞用でごく一部が食用として流通しています。
アイスクリームビーンの花の香りは、甘くて心地よい芳香が特徴です。強すぎず控えめすぎず、ほんのりとした芳香を漂わせる程度の強さです。室内で栽培すると空間全体を包み込むような心地よい芳香で、リラックスや癒しの効果があります。

学名
Inga vera  マメ科 インガ属
別名
チュリモ、グアモチュリモ、グアモアロジェロ、グアモマチョ
開花時期
4月~6月
花色・大きさ・花形
白色・(3cm位)・房状に咲く
香りの強さ
★★★★☆ 強香 強い甘さとフローラルな香り
収穫時期
夏から秋
果実の大きさ
★★★☆☆ 中果 10~20cm 豊産性あり
果実の用途
生食
結果年数
4~6年
自家結実性
1本でなる(自家結実性)( 自家受粉可能だが、交配により果実の量と品質が向上。)
推奨受粉樹・結実率順で記載
他の品種
最終樹高
鉢植え:1m ~ 2m (半常緑つる性)
最終葉張り
つる性・木立ち
栽培用途
鉢植え、温室
成長の早さ
早い (50cm/年)
植栽適地
沖縄(鉢植えであれば、全国での管理が可能です。)
育てやすさ
★★★☆☆ 育てやすい
日照条件:日なた、
豊産性あり、耐寒性弱い(5度)、耐暑性やや強い
耐病害虫性
耐病性:普通 害虫:普通につく

アイスクリームビーン |インガ・ヴェラ 実生苗の育て方


植え方・用土

日あたりと水はけが良い場所に植えつけます。南国フルーツの中では耐寒性は強めということですが、基本的に鉢植え栽培をおすすめします。10度以上を保てる環境で育ててください。幼苗のうちは半日陰の場所で育てるとよいです。
鉢サイズは最初は直径30~40cmの鉢を選び、成長に応じてより大きな鉢に移し替えます。水はけが良く、栄養豊富な土壌が必要です。培養土「和み」にパーライトやバーミキュライトを混ぜて使用します。中性から弱酸性(pH6.0~7.0)の土壌が適しています。
根が鉢いっぱいに広がった場合は、春に一回り大きな鉢に移植します。


水やり

鉢植えでは土の表面が乾いたら十分に水やりをします。過湿を避けるため、鉢底から水が流れ出る程度に行います。


肥料のやり方

マメ科なので窒素分肥料の多用は控えます。成長期の春から秋には、月に1回程度、バランスの取れた液体肥料を施します。冬季は施肥を控えめにします。


剪定方法

大きくなるので定期的な剪定が必須です。剪定に強く現地では毎年1mにまで切り戻すそうです。鉢植えでコンパクトに育てるには、成長期には新芽を摘むことで樹木の高さを抑え、横に広がるように誘導します。


その他豆知識

自立しやすい蔦ですが、鉢植えでも支柱を立てて樹木をサポートしてください。


病害虫の予防法

定期的に葉や茎をチェックし、アブラムシやカイガラムシが付いていないか確認します。見つけた場合は早期に対策を行います。過湿による根腐れを防ぐために、適切な水やりと排水を心がけます。


増やし方

実生、挿木、株分け




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