浅間ベリー クロマメノキの花
● 浅間ベリーの品種の特徴
ベリーの木は数あれど、これは非常に珍しい、どこにも売っていないベリーの木がついに登場!その名も「浅間ベリー」。「浅間ベリー」は「浅間葡萄」とも呼ばれ、浅間山に自生する「クロマメノキ」の大実選抜種で、ブルーベリーが日本に伝わる前の時代、ジャムに加工され、軽井沢の名産物として有名でした。
果実はブルーベリーによく似ていて紫黒色。直径1cm程度で酸味があって甘酸っぱく、種が少ないので、ジャムや果実酒、ジュースなどに加工して食されることが多いです。花はドウダンツツジのような壺型で愛らしく、ほんのり薄紅色から白色へと変化します。樹高は30~80cm前後とコンパクトな小さなベリーの木です。
高山帯に自生するだけあって寒さには非常に強く、マイナス20度くらいまでなら耐えられます。その分暑さは苦手で、30度以下の場所が続く涼しいところでないと、夏越しが難しいです。温暖化が進むなか、自生する「クロマメの木」も少なくなり、今では見かけることも少なくなってきました。
そんな希少なベリーの木。現在も生産者は少なく、スーパーでも果実を見ることが少ない日本古来のベリーを、ぜひ一度、食べてみたくないですか?
学名 |
Vaccinium uliginosum ツツジ科 スノキ属 |
別名 |
黒豆の木、(クロマメノキ)、浅間ブドウ、(アサマブドウ)、 |
開花時期 |
6~7月頃 |
花色・大きさ・花形 |
白・・釣鐘形 |
収穫時期 |
8~9月頃 |
果実の大きさ |
小実 |
果実の用途 |
ジャム、ジュース、果実酒 |
結果年数 |
2~4年 |
自家結実性 |
1株でなる(※受粉樹は不要ですが、人工授粉をしていただく方がより確実に収穫ができます。) |
最終樹高 |
地植え:0..2m ~ 0.3m 鉢植え:0..2m ~ 0.3m (耐寒性落葉低木) |
栽培用途 |
鉢植え、地植え、盆栽、花壇、記念樹など |
植栽適地 |
北海道~中国地方 |
育てやすさ |
★★★☆☆ 初心者には少し注意 日照条件:日なた~半日陰、耐陰性強い、 耐寒性強い(-25度)、耐暑性やや弱い |
耐病害虫性 |
耐病性:強い 害虫:強い |
珍しいベリーの木 | 浅間ベリー (クロマメノキ)の育て方
植え方・用土
基本的に移植や植え付けは10月~入梅までに行います。春(3月中旬頃)が適期です。
ツツジ科のため、弱酸性土を好みます。鉢植えの場合は、ブルーベリー専用培養土「ブルーベリーの土」をお使いください。
水はけ、風通しの良い場所が適しています。半日陰でも良いですが、日当たりの良いほうが秋の紅葉も美しくなります。
水やり
土が乾いたらたっぷりあげるようにしてください。
夏の蒸れには注意が必要です。特にベランダは夜間も温度がこもりやすく、乾燥しやすいので、梅雨から夏にかけては、水管理に気をつけて様子をみてあげてください。
落葉している冬はほとんど水は欲しがらなくなるので、土が乾きにくくなります。そんな時期は水の与えすぎになりやすいので、土が乾いたら水を与え、根ぐされに注意してください。
肥料のやり方
肥料は寒肥として油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。3月に「ブルーベリーの好きな肥料」を、収穫後には化成肥料を与えてあげてください。
剪定方法
剪定はほとんど必要ありません。込み合う枝や従長した枝を間引く程度です。
その他豆知識
日当たりを好みますが、夏の高温と乾燥を避けるような場所に植えて(鉢を置いて)ください。夏の間は、日差しが強いようであればネットなどで遮光してください。夏でも30度以下を保てるような場所が理想です。
病害虫の予防法
病害虫はほとんどつきません。まれに高温多湿になるとうどんこ病が発生しますので、発生したら薬剤を散布して対処してください。
増やし方
挿し木で増やします。