バクパリ バクパリ

バクパリ バクパリ 1

● バクパリ バクパリの品種の特徴

「バクパリ(洋梨型)」は鮮やかな黄色の果皮の中には、白くジューシーな甘酸っぱい果肉。マンゴスチンと同じGarcinia属でありながら南米大陸で進化した、ブラジルを代表する食用ガルシニアの一つです。オトギリソウ科(フクギ科)Garcinia属の常緑低木~小高木です。中南米の熱帯域に分布し、特にブラジルでは「Bacupari(バクパリ)」の名で知られています。

マンゴスチン(Garcinia mangostana)を知っている方なら、本種の果実を割った姿にどこか共通点を感じると思います。

果実は丸形~卵形で、成熟すると緑色から美しい黄色~橙黄色へ変化します。大きさは一般的なマンゴスチンより小型で、直径3~4cm程度。黄色い果皮の中には白色の果肉があり、その内部に種子が入ります。

果肉は食用で、甘味と酸味を併せ持ちます。

ジューシーで爽やかな甘酸っぱさがあり、そのまま生食できるほか、ジュースやジャム、ゼリーなどにも利用されます。濃厚な甘味だけを楽しむというより、Garcinia属らしい酸味を伴った爽快な風味が魅力の果実です。

バクパリという名前はブラジルでは複数の植物に対して使われることがあるため、流通名だけで植物を判断する際には注意が必要です。「バクパリ」の名で呼ばれていても、必ずしもG. brasiliensisとは限りません。

樹は通常4~6m程度の小高木となり、条件によってはさらに大きく成長します。枝葉をよく茂らせ、光沢のある濃緑色の葉を付けます。

果実だけでなく樹姿も美しく、食用果樹と観賞樹の両方として楽しめる植物です。

また、マンゴスチンが東南アジアを代表するGarciniaであるのに対し、本種は南米に分布するGarciniaである点も面白いところです。

Garcinia属というと東南アジアの熱帯果樹という印象が強いかもしれませんが、実際にはアフリカや中南米にも多数の種類が存在します。南米にも黄色、橙色、赤色などさまざまな果実を付ける食用種があり、バクパリはその世界を知る入口としても魅力的な種類です。

自生地では湿潤な熱帯~亜熱帯環境に生育します。高温と適度な水分を好み、耐暑性は高いため、日本でも暖かい季節には旺盛な成長が期待できます。

用土は有機質を含み、適度な保水性がありながら排水性も確保されたものが適しています。生育期には極端な水切れを避けます。

耐寒性についてはマンゴスチンより期待できる植物ですが、強い凍結を前提とした果樹ではありません。日本では幼木のうちは鉢植えで育て、冬季は霜や凍結から保護するのが安全です。株が成熟してから暖地で露地栽培を試してみるのも面白いでしょう。

また、比較的コンパクトに育てられることも、本種の魅力です。

巨大になる熱帯果樹と比べると鉢植えで維持しやすく、剪定しながら樹高を抑えて育てることもできます。温室や限られたスペースで「自分で育てたGarciniaの果実を収穫する」ことを目指す候補としても面白い種類だと思います。

紫色のマンゴスチンとはまったく異なる、鮮やかな黄色の小さな果実。

それを割れば、中には白くジューシーな果肉が隠れている。

マンゴスチンの仲間を育ててみたい方はもちろん、東南アジアだけではない「世界のGarcinia」を集めてみたい方にもおすすめしたい、南米の魅力的な食用果樹です。

学名
Garcinia gardneriana/ Garcinia brasiliensis フクギ科 ガルシニア属
別名
ガルシニア・ガードネリアナ、イエローマンゴスチン
果実の大きさ
3~4cm
果実の用途
生食
結果年数
5年
自家結実性
1本でなる(単為結果する)(メス木なら1本でも単位結実します。雌雄異株ですがメス木だけでも単位結実します。(種から育てるとほぼ99%メス、それも親のクローンになるようで、基本オス木が存在しないとされています))
最終樹高
鉢植え:1m ~ 2m (常緑小高木)
栽培用途
鉢植え、温室、コレクション、観葉植物
植栽適地
日本全国(原則、鉢植え栽培)
育てやすさ
★★☆☆☆ やや難しい
日照条件:半日陰、土壌酸度:弱酸性
耐寒性弱い(5度)、耐暑性普通
耐病害虫性
耐病性:普通 害虫:普通

バクパリ|実生苗の育て方


植え方・用土

ph5~6.5の弱酸性土で湿り気のある土壌を好みます。ブルーベリーの土で育てるとよいです。樹高が30cmに満たない若木の内は半日陰で管理してください。強い日当たりでは葉焼けします。耐寒温度は7度くらいまで、18度を下回らないのが理想です。25度以上の環境で成長し、35度以上で弱ります。根が弱いため、植替え時はなるべく崩さないようそっと植え替えます。


水やり

暑い時期は土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。常緑樹ですが気温が下がると地上部が枯れ、根の状態で冬越しすることもあります。落葉したり地上部が枯れた場合は、20度以下の場合は3日に一回、15度以下の場合は4日に一回という感じで水やりを控え目に。


肥料のやり方

春~秋にかけて2ヶ月おきに緩効性の肥料を与えてください。


花芽の付き方

小枝の先端に花芽がつきます。3m程度になったら水ストレスで花芽をつけます。
石垣島では10月から11月は水やりは少なめにし、12~1月は土壌は土壌から乾燥する分を補う程度に水やりを行い、土壌乾燥させます。日中に葉がしおれても翌朝には回復する程度の乾燥ストレスをかけ続けます。最先端部の枝の軸がしおれるほど水ストレスをかけ続けて1か月後くらいから水やりの量を増やすと、枝の先端部が割れて丸い花芽が出てきます。水ストレスがきつすぎると落葉しますが、日焼けさせなければ水やりで葉芽が出ます。
2月から水やりを増やしていきます。


剪定方法

特に必要ありませんが、剪定する際は成長期に行います。2~3m程度で主幹を切り戻し、その後は先端部の目はすべて書き取り、下の枝葉を増やすように育ててください。


その他栽培や性質の注意点

収穫まで長い年数がかかります。観葉植物として、大事に育てることをおすすめします。


その他豆知識

マンゴスチンの生産者さんへの質問

Q: 葉先から茶色くなって枯れてきたのですが。

A: マンゴスチン・ドリアン・ランブータンなど、赤道直下で育つ純熱帯果樹は葉先が巻いて茶色くなってくるのは生理現象です。生理現象なので、病害虫や水の与えすぎが原因ではありません。葉先が茶色くなっても取り除いたりする必要はありません。

Q: それにしても高いですね。どうしてこんなに高いのですか?
A: マンゴスチンは苗がほぼ流通しておりません。売り切れたら次はいつご用意できるかはわかりません。種から育てても発芽して苗になるのがとても少なく、栽培がむつかしく歩留まりが悪いんです。また、苗にできても4年生でようやく30cm程度。最初はぜんぜん生長してくれないので、樹齢のわりに大きくならず、生長に時間がかかるので値段も高くせざるをえないのです。


増やし方

接木(フクギを台木にする)、種まき。種を綺麗に洗って1日程度水に漬けます。ピートモスと鹿沼土を混ぜた用土に3cmくらいの深さに植えると1か月くらいで芽吹いてきます。ブログやYoutubeでも発芽成功の情報は少ないです。




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