● アルトカルプス スイートタマランの品種の特徴

「スイートタマラン」は、ボルネオの密林奥深くに自生する極めて珍しい果物。ジャックフルーツやパンノキの仲間ですが、果実の大きさは握りこぶし大です。
インターネットが普及したこの時代にも情報はほとんど出回らず、味も分かりませんでしたが、実際食べてみると非常に美味な果物でした。香りはグアバのようで、味は甘酸っぱく早生の温州みかんのようでした。糖度は12度と比較的高いです。
果皮は非常に薄く、食べることができます。また、種子はひとつの果実に3~5個程度とすくないため、可食部がかなり多いです。

「アルトカルプス」は東南アジアを中心に世界に50種以上あるフルーツの仲間です。世界一大きなフルーツとして知られるジャックフルーツは特に著名ですが、その他にもハワイなどの太平洋の島々で昔から栽培されていたパンノキ(ハワイではウルと呼ばれます)や、東南アジアで、知る人ぞ知る美味なフルーツ、マランなど世界中で愛されています。
中でもボルネオ島には非常に珍しいアルトカルプスがたくさん自生しています。果肉がオレンジで、カボチャプリンのような味のエンタワックや、果肉がホワイトで濃厚な蜂蜜のような味のビントゥラン、さらにはまるで別の星の生物かと思うほど奇妙な形をしたケスス(リンパト)など非常にエキゾチックで魅力的なものが多いです。
また、クワ科に属する熱帯・亜熱帯の大型常緑樹で、種子や挿し木で繁殖します。パンノキのように吸い芽で増えるものもいます。

学名
Artocarpus borneensis クワ科 パンノキ属
最終樹高
鉢植え:m ~ 2m (常緑高木)
栽培用途
鉢植え、温室等
植栽適地
沖縄(鉢植えであれば、全国での管理が可能です。)
育てやすさ
☆☆☆☆ 難しい
日照条件:日なた~半日陰、土壌酸度:弱酸性
耐寒性弱い(10度)、耐暑性強い
耐病害虫性
耐病性:普通 害虫:普通につく

スイートタマラン |ポット苗の育て方


植え方・用土

基本的に日当たりの良い場所を好みますが、強い直射日光にあたると葉焼けするため、半日陰の場所が最適です。※日光が不足すると花付きが悪くなることがあります。つる性でかなり大型になるので支柱やトレリスを用意し、しっかりと支えられるようにしましょう。土質はあまり選びませんが、水はけの良い土を好むため水はけが悪いようなら軽石やパーライトを混ぜ込みます。

移植に弱いため植え付ける際は、根鉢を崩さないように慎重に。

植え付け後はしっかりと水を与えて、根付きを助けます。
はっきり言って寒さに弱いので露地栽培は無理です。温室で温度管理するか、鉢植えで10度以下になる場合は室内に取り込んで温度管理が必要となります。


水やり

鉢土の表面が乾いたらたっぷり水やりを与えます。葉が多いため夏は水切れしやすいため要注意です。逆に冬は生育が止まるため乾燥気味に。表土が乾いてから数日たってから水やりするようにしましょう。多湿を好むため、夏の高温期などはしっかり葉水を与えます。


肥料のやり方

5~10月の生育期には、2ヶ月に1回程度緩効性化成肥料を与えます。窒素分を控え、リン酸・カリを多めにすると花付きが良くなります。


増やし方

種、挿木




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