● トネリコ 黄金葉の品種の特徴

「トネリコ黄金葉」は、明るい黄金葉が魅力のトネリコです。

トネリコは、モクセイ科トネリコ属に分類される灰褐色をしたなめらかな樹皮が魅力の落葉高木です。弾力性が強いことから木材としてはバットやテニスのラケット、家具などに使用されています。樹皮を天日で乾燥させたものは「秦皮」とよばれ生薬になります。園芸品種として知名度が高いのはトネリコ属では少ない常緑性品種「シマネトリコ」です。

学名
Fraxinus griffithii モクセイ科 トネリコ属
開花時期
7月
花色・大きさ・花形
クリーム色・小花(0.5cm位)
香りの強さ
★★☆☆☆ 微香
自家結実性
雌雄異株
最終樹高
地植え:3m ~ 10m (落葉中高木)
最終葉張り
4m ~ 6m 直立性
成長の早さ
樹勢が強い (50cm/年)
植栽適地
北関東~沖縄
育てやすさ
★★★★☆ 初心者におすすめ
日照条件:日なた~日陰、耐陰性強い、
耐寒性普通(-7度)、耐暑性強い、耐乾性強い
耐病害虫性
耐病性:ほとんどつかない 害虫:ほとんどつかない
花言葉
偉大、服従、威厳、高潔、荘厳、思慮分別

トネリコ 黄金葉 3.5号ポット苗の育て方


植え方・用土

基本的に移植や植え付けは10月~入梅までに行います。日当たり、水はけの良い肥沃な場所に植えます。堆肥をすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。日当たりを好みますが、北側のお庭でも育っております。日当たりの環境と比較すると成長は遅く、葉色も濃い感じです。


水やり

雨が当たる環境で地植え(露地栽培)の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。鉢植えでは土が乾いたらたっぷりと与えます。日陰では土も乾くのが遅いので、水の与えすぎに注意してください。


肥料のやり方

2月ごろに寒肥として油かすと堆肥を株周りに穴を掘り与えます。よほど生育が悪くなければ肥料は必要ないかもしれません。(お店に植えてあるシマトネリコは肥料は与えたことがありませんので)


剪定方法

姿勢を乱す枝を切り落とす程度です。好みの大きさになったら、長い枝を抜いて短い枝を残す、枝抜き剪定で樹高や葉張りを調えるようにします。もしくは思い切って1.5mくらいに切り詰めても大丈夫です。


その他豆知識

【シマトネリコの葉が落ちるのは、よくあること!?】

シマトネリコは植えて1年目は冬から春に葉が茶色く痛んだり、結構落葉します。


常緑性ですが、新芽がまず寒さで傷みます。白いのは雪です。


冬は寒さで葉が茶色く痛みます。


常緑樹ですが冬の葉の痛みが出やすいです。


冬は葉色が濃くなったり、紫がかります。

シマトネリコは図鑑では常緑表記ですが、半常緑だと思って頂いたほうがいいです。痛んだ葉は落葉したり、春の生え変わりまで残っています。たとえ葉が少なくなっていても、苗木が枯れかけているのではありません。特に春は古い葉や弱った葉が落ち、新しい葉に変わるので、春は葉数、枝数少なく春先は最も見た目が悪くなります。

三重県桑名市多度町にも多くのシマトネリコが地植えしてあります。
2001年に植えた木です。大きくなると寒さにも耐え、冬もよく葉が茂っていましたが、
2010年春先に突然葉を落としました。枝を切っても緑色で生きています。冷風にあたってシマトネリコ自身が葉を落としてしまったようです。

4月以降にちゃんと新芽が吹いてきます!!

よくあることなんです!ご安心ください。

【シマトネリコのよくある質問】
Q: 下のほうが葉がなくなったのですがどうしたらいいですか?

A: 放っておけばよいです。気にならなくなります。
古い葉や樹冠内部の葉、下のほうの葉は次第に退化して落葉し、生えなくなります。
葉は光を受けて光合成をするために存在しています。樹上のの枝葉の影になる下葉や樹冠内部は光合成の効率が悪いので、葉が生えなくなるわけです。
ということは、全ての葉をむしり取って、影を作らせないようにして、枝を短く切り詰めてやれば、下のほうにも葉が生えてきます。でも、無駄無駄無駄。1~2年で陰になると、また退化して葉がなくなります。


病害虫の予防法

病害虫はあまり心配いりません。屋外で雨風のあたる場所でかつ、風通しの良い環境であれば病害虫はつかないと言えます。風通しが悪い場所ではイモムシに葉を食害されてしまうこともありますので、見つけ次第消毒か捕殺してください。


増やし方

挿し木で増えます。




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