● ネムノキ トキワネムノキの品種の特徴

常緑のネムノキ。花色が濃く、普通のネムノキに比べると生長はゆっくりです。軽やかな花は梅雨の季節を明るくしてくれます。

筆先のように見えるピンクの花は、長いおしべをもった小さな花の集まりです。属名Calliandraもこの特徴をとらえ、ギリシャ語のkallos(美しい)とandros(おしべ)からつけられたようです。

ネムノキ(合歓木)は、羽根のような繊細な葉と羽毛のような花、盛夏にも涼しげな姿が人気の花木です。適温なら一年中花を咲かせることもあるようです。
夜、小葉が眠るように葉を閉じるので「ネムノキ」と呼ばれるようになりました。
漢字名の「合歓木」は、中国でネムノキが夫婦円満の象徴とされているからつけられたそうです。結婚の記念樹に縁起が良さそうです。

学名
Calliandra selloi マメ科 ベニゴウカン属
別名
常盤合歓、常緑ネム、四季咲きネム
開花時期
7月~9月
花色・大きさ・花形
基部:白、先:ピンク・・糸状
最終樹高
地植え:1m ~ 2m 鉢植え:1m ~ 2m (半耐寒性常緑低木)
栽培用途
鉢植え、地植え、生垣、花壇、記念樹、切り花
成長の早さ
遅い
植栽適地
北関東~沖縄
育てやすさ
育てやすい
日照条件:日なた~半日陰、
耐暑性強い
耐病害虫性
耐病性:強い 害虫:強い

常緑ネム |トキワネムノキの育て方


植え方・用土

基本的に植え付けは10月~入梅までに行います。寒冷地では真冬の植え付けは避けます。
水はけの良い土壌ならどこでも育ちます。鉢植えでも大丈夫です。やせ地でも育ち、土質は選びませんが、乾燥を嫌うので、堆肥や完熟の腐葉土をすきこんだ土に浅めに植え付けします。鉢植えでも大丈夫です。日当たりを好みますが、夏の西日の強くあたる乾燥しやすい場所よりは、半日陰のほうがよく育ちます。


水やり

雨が当たる環境で地植え(露地栽培)の場合、よほど乾く場所でなければ水やりは必要ありません。鉢植えでは土が乾いたらたっぷりと与えます。


肥料のやり方

2月ごろに寒肥として油かすと腐葉土や堆肥を株周りに穴を掘り与えます。肥料が切れると葉色が悪くなります。


剪定方法

刈り込んで樹形を仕立てたり、生垣に用いたりと用途は多様です。剪定せずに放任しても美しい大株に生長します。主幹を切ると横枝が伸びやすくなります。まっすぐすらっとした樹形を望む場合は立ち上がる枝を1本選び、支柱で上に伸びるように仕立てると良いです。
秋の始まりと秋の終わり~初春にかけて、ゆっくりゆっくり葉が減っていきます。葉色が薄くなったり、黄色くなりつつ容易にハラハラと葉が落ちます。常緑性では有りますが、季節的に葉が生え変わる時期です。5月ごろから本格的に葉が入れ替わります。


その他栽培や性質の注意点

※寒冷地では鉢植え栽培をおすすめします


病害虫の予防法

あまり病害虫は心配ありません。時々つくようですが、経験上大発生して困ったことはありません。1~3匹毛虫がのそのそ枝を這っているのを見つけたことがある程度です。




この記事が気に入ったら
フォローしよう

最新情報をお届けします

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事